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登美の丘ワイナリー通信

ワインづくりの現場から

ぶどうづくり

萌芽 ~新たな命の誕生~

4月10日(月)に、ワイナリーでは配蔓(はいまん)作業を実施しました。

配蔓の目的は、剪定の終わったぶどうの枝を針金に固定することで、萌芽の促進と、風による枝の折損を防止します。 

手作業で1本1本の枝を丁寧に固定していく、とても細かい作業です。

 

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枝をひねって固定します 枝が短いとひねるのが大変です

 

 

配蔓が終われば、いよいよ芽吹きの季節が始まります。

登美の丘ワイナリーの中で、いつも1番の早起きで芽吹くのは、A園と呼ばれているワインショップエリアのシャルドネ(標高約500m)です。

また、ワイナリー内で最も標高の高い位置にある、眺望台付近(標高約600m)にあるシャルドネは、萌芽のタイミングに差があり、3~4日ほど遅く芽吹きます。

 

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 4月13日(木)ワイナリーで最初に萌芽が始まった、ワインショップ付近にあるシャルドネ

 

 

そして、シャルドネに続いて、メルロが芽を覚まします。

ぷくっと膨れている可愛らしい姿を見ると、つい「おはよう!!今年もよろしくね!!」と声をかけたくなります。

 

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 4月18日(火) 萌芽したメルロ

 

 

萌芽して1週間経つと、芽が分裂して展葉を開始します。

 

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左:配蔓され、萌芽を待つぶどうの樹。快晴のぶどう畑は風がとても気持ちがいいです

右:4月23日(日) 芽が伸びてきました

 

 

4月23日(日)には、ようやく甲州も目を覚ましました。

メルロの先端の新梢には、早くも房が見えています。

 

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4月23日(日)甲州が萌芽しました   メルロの先端には、房が!

 

 

今年は、平年より4~5日遅めの萌芽でしたが、その後順調に生育し、徐々に平年並みの生育に追いついてきています。

 

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葉も茂ってきたぶどう畑。

富士山も顔を覗かせています

こちらはメルロの樹。

しっかり葉を付け始めました

 

 

生育の早さには違いはありますが、どのぶどう樹も順調です!

登美の丘ワイナリーのつくり手一同、今年もワクワクしています!

 

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 5月5日(金)甲州とメルロの様子。ぐんぐんと育てっています!

 

【今回ご紹介のワイン】芽吹きの写真が印象的な「登美の丘 シャルドネ」をご紹介

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