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登美の丘ワイナリー通信

ワインづくりの現場から

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登美の丘ワイナリーのスタッフ全員で「剪定始め祭」をとり行いました。

暖冬だと思っていた年明けでしたが、天候一変して極寒の粉雪舞う登美の丘ワイナリーで「2016年 剪定始め祭」をとり行いました。

 

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この「剪定始め祭」も登美の丘ワイナリーの重要な年中行事のひとつです。
2014年の大雪でぶどう樹やぶどう棚に幸いにも登美の丘ワイナリーでの被害はありませんでしたが、県下では被害が出た例もあることから、棚仕立ての区画は年を越す前から剪定作業を始めています。
なので、かつての年明けから剪定作業を行なっていた頃の「剪定始め祭」という名前に違和感がなくはないですが、年明けの年中行事として、場内のスタッフ全員が一堂に会し、1年のぶどうづくり・ワインづくりへの思いを新たにする機会として「剪定始め祭」は、今も非常に重要です。

先日レポートした韮崎市の若宮八幡宮の宮司様に登美の丘ワイナリーに早朝から来場いただき、「剪定始め祭」に先立って、まず、ワイナリー場内にある稲荷神社と水神様に参拝を行ないました。

 

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2016年の「剪定始め祭」は、昨年までと状況が異なります。というのは、昨年までは、ガーデンエリアの総合受付前に広がるA-11と呼ぶカベルネ・フランの畑にて「剪定始め祭」を行なっていましたが、今年は改植のためにぶどう樹をすべて撤去してしまっているので、登美の丘ワイナリーの最も標高の高い眺望台に祭壇を設け、「剪定始め祭」をとり行いました。

眺望台の上にワイナリーの各部から集まったスタッフ全員が上り、今年のぶどうづくり・ワインづくりの品質がより高まるよう、災いごとがないよう若宮八幡宮の宮司様に祝詞を上げていただきました。

 

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年始にあたり、サントリーワインインターナショナル山﨑社長から登美の丘ワイナリーのスタッフへの檄とともに温かい励ましの言葉をいただき、渡辺所長からもスタッフ一同総力を結集して更なるワインの品質向上への取り組みの話の後、近保技師長からは昨年の振り返りと今年の剪定状況についての説明がありました。

 

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そして、眺望台から降りて、ぶどう樹が今年素晴らしい実りになるように祈りを込めて「施肥」を全員で行ないました。もちろん、この施肥に使用したものは、1年以上前に剪定したぶどうの枝やワインを醸す際に絞り粕としてきた果皮や種を完熟させた有機堆肥です。
「がんばっていい実をつけてくれよ」とか「頼むぞ」とか、銘々にぶどう樹に話しかけながら「施肥」の神事をとり行ない、「剪定始め祭」はつつがなく終了しました。
 

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若宮八幡宮の宮司様をお見送りした後、引き続いて全員でラジオ体操をする頃には、舞い散る粉雪も寒さも厳しさを増していましたが、ラジオ体操で体を温めた後は、スタッフ全員で剪定作業です。

 

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今年は、眺望台横のC-14のカベルネ・ソーヴィニヨンの垣根仕立てのぶどう樹が対象です。
栽培Gの和田君から剪定に関する説明があった後、サポートに入る栽培班のスタッフの助言をもらいながら、醸造部門や販売部門、PR部門、さらには本社の生産本部やマーケティング部門のスタッフも全員がひとりひとり真剣にぶどう樹に向き合い、まさしく今年の収量と品質を決める剪定という重要な作業をし、登美の丘ワイナリーの高品質な日本ワインづくりへ一丸となって取り組んでいく思いを新たにする時間を共有しました。

 

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日本ならではの、登美の丘ワイナリーならではの神事とともにあるワインづくりは、このようなスタッフの結束力をベースとした人事を尽くすワインづくりでもあります。
それでも、祈らずにはおられません。

「2016年がビッグヴィンテージになりますように!」
 

 

サントリー登美の丘ワイナリー 

登美の丘(赤) 2012

サントリー登美の丘ワイナリー 

登美の丘 甲州 2014

サントリー登美の丘ワイナリー 

登美の丘 シャルドネ 2013

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