第66回 ソーダ・ジャーク |1ページ目| バーボンウイスキー・エッセイ アメリカの歌が聴こえる

バーボンウイスキー・エッセイ アメリカの歌が聴こえる

ソーダ・ジャーク

アメリカでのソーダ水や炭酸飲料の発祥、ソーダ水を生むマシーン“ソーダ・ファウンテン”の19世紀の歩みについて連載63回から語ってきた。

すると、ある読者の方から「いま、角やジムビームなどのハイボールを、ハイボールタワーというディスペンサーでサーブする店がたくさんありますが、あのタワーっていうのは、ソーダ・ファウンテンの進化したものなんですよね」と聞かれた。

そうです、と答えてもいいだろうが、しかしながらイギリスではビール(エール)のディスペンサーが生まれたりしているので、一概にソーダ・ファウンテンの進化型と言っていいかどうかはわからない。

ただしハイボールタワーのスタイリングは初号機の愛嬌のあるキン肉マン型(愛着があるわたしが勝手にこう呼んでいるだけ)をはじめ、さまざまなデザインスタイルのものが登場してきている。現在は“強炭酸”でより清涼感のある美味しさを生む『ゼウス』という機種(イラスト参照)が、飲み手に幸福をもたらしている。

こうしたバリエーションは、歴史は繰り返されことを物語っている。さまざまにデザイン開発されたソーダ・ファウンテンの歴史と類似しているといえよう。そして現在の『ゼウス』のように、さらに高機能へと進化しながら未来へとつづいていく。

いまウイスキー飲みはとても幸せだ。多くの料飲店が設置しているこの最先端『ゼウス』から生まれるジムビーム・ハイボールは、とても美味しい。どこのお店で飲んでも、キーンと冷えて、高いガス圧の一杯を味わえる。

もちろん、バーでバーテンダーがつくりあげるハイボールも格別だ。さまざまな味わいのウイスキー&ソーダが楽しめるとてもいい時代になった。

 

さて、ソーダ・ファウンテンがいまのようにタップ部分がカウンター上部にスマートでシンプルなスタイルで登場するようになったのは1903年、フィラデルフィアのドラッグストアだという説があるが定かではない。

20世紀に入るとソーダ・ジャーク(Soda Jerk)、あるいはソーダ・ジャーカーという仕事が人気となる。

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