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研究助成

成果報告

2005年度

EU国際公共政策におけるアカウンタビリティに関する研究

早稲田大学政治経済学部教授
福田 耕治

1.研究の目的と課題
 本研究の目的は、欧州憲法条約とEU政策の構造分析、特に、「EU国際公共政策におけるアカウンタビリティ」の確保のあり方を明らかにすることにあった。現代の世界、および現実の政策過程において「アカウンタビリティ」は、民主主義と政治経済制度の根幹にかかわるため、近年さまざまな領域で議論が高まってきている。本研究では、EU統合の新段階を示す欧州憲法条約以後のEUにおける統合、政治経済社会制度、EU国際公共政策の刷新状況、EUの国際社会における役割を、その加盟各国間の政策協調制度との関係で検討し、評価 することを課題とした。

2. 研究の経過・進捗状況
 EUという民意反映型合意形成制度と国際公共政策に関するアカウンタビリティの理論と実証分析を通じて、研究課題を達成するため、本研究グループでは、EUを事例とした国際公共財の創出のための政治経済制度と国際・国内公共政策の連携・協力のあり方について、各国の統治構造、政治経済法制度のあり方にも留意して共同研究を行った。また、研究会やワークショップ、2回の国際シンポジウムを開催し、日本のみならず世界各国の研究者の知見も本共同研究に反映できるよう努力した。欧州統合の動態を、理論的かつ実証的に分析し、グローバルガバナンスのモデルとして、EU統合とその加盟国の統治機構、EU国際公共政策と加盟国内公共政策との連携を図る「欧州ガバナンス」もしくは「欧州政体」(Euro-polity)のあり方を検討し、今後の欧州統合の行方を探った。

3.研究成果・研究期間(1年間)に公刊の業績
 福田耕治「EUにおけるアカウンタビリティ-NPMによる欧州ガバナンス改革とエージェンシーを事例として」『早稲田政治経済学雑誌』第364号、2006年7月刊行(査読誌)。

共同研究者をも含めた研究の成果は、福田耕治編『欧州憲法条約とEU統合の行方』(早稲田大学出版部)現代政治経済研究所研究叢書24として2006年9月刊行。

(敬称略)

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