Forum:Issue Forum 009 Zero Growth Economy

Forum Report

2016年3月18日、イギリス・オックスフォード大学セントアントニーカレッジにて、「グローバルな文脈での日本」の第9回フォーラムを開催した。このフォーラムは日産日本問題研究所とサントリー文化財団の共同プロジェクトとして行い、「保健医療のゆくえと課題──国際比較の視点から」をテーマとして取り上げた。

アイルランド国立大学ダブリン校専任講師の小舘尚文氏が第一報告者として「日本の保健医療システムの課題とは何か――比較の視点から」と題する講演を行った。日本とアイルランドの周産期医療サービスの比較対照を行い、より幅広い「社会的」視点から保険医療を検討する必要性を描きだした。

第二報告者のライアソン大学准教授のジェイムズ・ティーセン氏は、「“Lost in (Knowledge) Translation?”: 翻訳過程で失われる知識――日本の長期保健医療と相互学習」をテーマに報告を行った。ディーセン氏は日本を含む医療にかかわる文献についての詳細な調査を行い、日本と海外の研究者間でのコミュニケーションが相対的に欠けていることを説明した。