主催者からのレポートをお届けします。
2020年3月11日開催がコロナ禍のため延期され、10年目となる2021年3月11日に第8回3・11祈りのコンサートが無事に開催された。
コロナ感染が依然として収束を見せない状況に対応する処置として、出演者全員の健康チェック表（7日間）の提出、マスク着用、手指消毒などが求められた。入場は500名に制限されて１席毎に空席が置かれた。
山形交響楽団所有の合唱団用スクリーンが設置されて、飛沫感染の予防措置がとられた。以上のような感染防御を行った上で、3月11日午後1時過ぎに電力ホールを開場したが熱心な聴衆はエレベーターホールに行列待機していた。入場総数は約350名であった。

地震発生時刻午後2時46分に実行委員長の黙祷合図により1分間の黙祷があり、続いて「アヴェ ヴェルム コルプス」と「レクイエム」の前半が演奏された。10年目の新しい企画として被災者の生々しい体験談が被災当時小学生だった雁部戸那由多さんによって語られた。続いてレクイエムの後半部分が演奏され、終演後にはマエストロ佐々木正利氏の言葉と誘導により再び黙祷が捧げられて全ての行事を終えた。