つぶてソングの集いプロジェクト

「つぶてソングの集い in ふくしまII 音楽の架け橋 〜 杉並から南相馬へ 〜」

 
  • 実施日時
    2013年3月30日(日)13:30開演
  • 実施場所
    南相馬市民文化会館(ゆめはっと)ホール
  • プログラム

    全曲 詩:和合亮一/曲:新実徳英


    <1部>

    ①つぶてソングより

    「あなたはどこに」「フルサト」「夢があるのなら」「放射能」「燃えあがろう」
    「誰もいない福島」

    ②つぶてソングより

    「許せるかあなたは」「なぜ生きる」「失うことは悲しい」「街を返せ」

    ③つぶてソングより

    「涙が泣いている」「重なり合う手と手」

    ④決意より

    「決意」「私たちは鳥のさえずりを聴くだろう」


    <2部>

    ①ウィンド・アンサンブル「あなたはどこに」

    ②皆さんで歌いましょう

    「あなたはどこに」「誰もいない福島」

    ③合同演奏

    「風を返して 土を返して」

    ④合同演奏

    「重なり合う手と手」

    ⑤会場の全員で

    「あなたはどこに」

  • 出演

    <1部>

    ①指揮=新実徳英 合唱=安積黎明高校、横浜聖光学院中・高等学校グリークラブピアノ=浜中康子

    ②指揮=清水昭 合唱=いらか会男声合唱団
    指揮=清水敬一 合唱=松原混声合唱団
    ピアノ:佐竹優子

    ③指揮=新実徳英 合唱=ゆめはっと合唱団 ピアノ=浜中康子

    ④指揮=清水昭 合唱=いらか会合唱団
    指揮=清水敬一 合唱=松原混声合唱団
    ピアノ=佐竹優子


    <2部>

    ①指揮=新実徳英 ピアノ=浜中康子 フルート=菊池香苗 クラリネット=西尾郁子 トロンボーン=村田厚生 チューバ=国木伸光 ゆめはっとジュニア・ウィンド・オーケストラ有志

    ②指揮/指導=新実徳英

    ③朗読=和合亮一 指揮=新実徳英 ピアノ=佐竹優子

    ④指揮=新実徳英 ピアノ=佐竹優子

福島在住の詩人 和合亮一氏がツイッターで東日本大震災のあと発信した「詩の礫(つぶて)」に心動かされた新実徳英氏が作曲し「つぶてソング」が誕生しました。声を合わせて歌い震災や原発問題で傷ついた東日本にエールを送りたいという願いから杉並を本拠に「つぶてソングの集いプロジェクト」が立ち上がったそうです。2011年10月2日に杉並公演を実現。2012年3月30日には、郡山市で開催。そして今回は福島県での第2弾として南相馬市で開催されました。

まずは桜井勝延南相馬市長が「震災翌日に杉並区長が物資を運んでくれ、本当にありがたかった。その後原発災害被災地域に指定され、誰もいなくなってしまった町でしたが、今は46,000人が暮らしています。心をひとつに歌うことで、怒りを希望に変え、日本の復興へ共に歩んでいきましょう。」と。新実氏が「何かやるしかないと3曲づつ作曲し4回の録音をYouTubeにアップしました。計12曲を、男声・女性・混声とそれぞれに編曲し36曲となりました。南相馬で開催出来ることはとても嬉しいです。皆さん一緒に楽しみましょう。」とご挨拶のあとスタートしました。第1部の初めは、郡山市の福島県立安積黎明(あさかれいめい)高等学校合唱団(女子)と横浜聖光学院中・高等学校グリークラブによる合唱で、清らかな歌声が心に染みました。続いては、つぶてソングを数多く歌っている松原混声合唱団とそれに親しい いらか会合唱団が美しいハーモニーを奏でました。「これからもつぶてソングを全曲歌います。」と力強い決意も聞かせてくれました。次は福島県相双地方の合唱を愛する人達で結成された ゆめはっと合唱団。「実際に避難し、誰もいなくなった寂寞感を味わい、今は徐々に人も戻ってきた中、こうしてつぶてソングを歌うことが癒しであり幸せです。現地で音楽をやるものの使命として歌い続けたい。」とのお話が印象的でした。第2部では、イタリアからのビデオレターや、新実氏と和合氏のお話しの後、お客様約600名が新実氏の指揮で「あなたはどこに」他数曲を一緒に歌いました。最後に、石田賢二南相馬市文化振興企業団事務局長が「つぶてソングはレクイエムです。風化させないよう歌い継いでいきましょう。」と語り、出演者全員とお客様の総勢約800名で再び「あなたはどこへ」を大合唱で終演。会場がひとつになり、とても暖かい感動に包まれました。

「あなたはどこへ」は2014年度から高校の音楽の教科書にとりあげられるそうです。日本全国で、みんなで歌い継いでいきたいですね。