2025.11.25
「ワンチーム」で0から1の創出を目指す-地方拠点で輝くサントリアンの挑戦-

サントリーで働くキャリアは、全国や海外へと広がります。
今回は、営業推進本部で経験を積んだ後、九州支社企画部営業推進課でブランド、MDプランナー(※)、棚割リーダー(※)を担当している中城さんと、同じく営業推進本部配属を経て、中・四国支社の企画部営業推進課でMDプランナー、棚割リーダー、利益共創推進を担当している篠崎さんに、これまでの業務で得た学びや、拠点営業のリーダーとしてのやりがい・面白さを語っていただきました。
※MDプランナー:得意先の収益構造や消費者の購買行動データをもとに、中長期的に利益を生み出す営業担当とともに企画・実行する役割の人
※棚割:商品陳列の配置決めや、取り扱う商品の選定などを含めた棚づくりのこと
全国のマーケットを視野に入れた業務経験が、地方拠点の現場で活きる
「地方拠点の業務は、多数の得意先への細やかな対応や、瞬発力、現場対応力が常に求められています。営業推進本部で会社にとっての全体最適を考える仕事の仕方を経験していたからこそ、異動後も周囲としっかりと連携しながら業務を進めることができています」と中城さん、篠崎さん。
中城さん:拠点での営業推進の業務は、一つひとつの得意先の目線に立ち、フットワーク軽く行動することが肝心です。そのため、現場で働くサントリーの社員が方針から提案へすぐに行動に移せるよう、方針を検討する際は可能な限りシンプルであることを重視しています。
このような動きができるようになったのは、営業推進本部の経営陣の意見を聞きながら、会社としての全国的な動きを意識した学びの経験があったから。良い結果を生み出すためにはチームがどのように動いたら良いのか、広い視野で物事を捉えながら、拠点の現場の動きをイメージして方針を考えるようになりました。
現在、九州支社企画部営業推進課で「伊右衛門 特茶」や「ZONe ENERGY」のブランドを担当している中城さん
篠崎さん:営業推進本部から指示があった際は、まず企画部内で支社方針を検討・議論し、その内容を営業全体へ説明します。メンバーへ説明する際は、営業推進本部の意図や目的を踏まえた背景を伝えることを心がけています。
ありがたいことに、「篠崎の説明はわかりやすい」と言ってもらえることもあります。そうした時、地方拠点での仕事において、これまでの業務経験を生かして本社と現場を往復しながら双方の状況を考えることができていると感じ、嬉しくなります。
現在、中・四国支社の企画部営業推進課でMDプランナー、棚割リーダー、利益共創推進など複数のポジションを担う篠崎さん
地方拠点へ異動となった際に感じた、それぞれの勤務地での業務の仕方の違い。戸惑うこともあったものの、これまでの経験を活かして乗り越えている、と篠崎さんは語ります。
篠崎さん:中・四国エリアへの配属当初は、本部にいたころにはわからなかったエリア・各チェーンの事情に直面しました。中・四国エリアはサントリー商品のシェアが低く、得意先によっては「サントリーからの提案は求めていない」というところもあるため、敏腕営業課長やチームの同僚にアドバイスをもらいながら担当チェーンそれぞれに合う企画プランを作っていきました。
中・四国支社の活動推進に関われたこと、課長陣を巻き込みながら進められたことは、サントリーに入社してから多様な経験ができ、両軸でもさまざまな視点で物事を見る力を持てたこと、そして挑戦を応援してくれるサントリーの社風があったからこそだと感じています。
中・四国エリアでは得意先と地域密着企画を実現し、売上・貢献領域を拡大。
「一筋縄ではいかない業務も、ワンチームとして連携することで乗り越えていくことができる」と中城さん、篠崎さん。
中城さん:地方拠点では、「全国的に売れ行きの良い商品だからこの土地でも売れる」といったロジックが通用しないため、地域や得意先の特徴を考えながら一つひとつ提案内容を検討する必要があります。
そのため、九州エリアではチームでの打ち合わせの場を多く持ってアイデアを出し合うようにしており、良いアイデアが出たときはすぐに連携し、実現に向けた動きをとるようにしています。サントリー商品のシェア拡大という一つの目標に向けてチーム全体がフットワーク軽く迅速に行動できるところは、地方拠点ならではの特長だと思います。
地方拠点での営業推進業務では、特にチームの細やかな連携が欠かせないのだとか。
篠崎さん:営業部署と対得意先向けに組んでいるチームでは、メンバー同士がどのような動きを取っているのかを日々共有し、ワンチームとして、柔軟に協力しながら仕事をしています。一人では100点以上の結果を出すことはなかなか難しいですが、チームの連携があるからこそ、100点+αを目指すことができ、地方のサントリー商品シェア拡大に向け、ひたむきに取り組み続けることができるのだと思います。
篠崎さんのチームでは、九州まで店舗視察に行くこともあるそう。
キャリアを築いて見えてきた、サントリアンの「やってみなはれ」「みとくんなはれ」精神
入社後、さまざまな部署を経験されたお二人。どの業務でも、サントリーの創業者・鳥井信治郎の口癖である「やってみなはれ」「みとくんなはれ」を感じるシーンがあったそう。
中城さん:サントリーで働く社員は、人の意見を肯定的に聞く力、臨機応変に動く力を身につけている人が多いと思います。課題に対して良い打ち手を考えたときはすぐに上司やチームに共有し、議論する流れが社内に浸透していますし、上司も、「任せっ放しにはしないが、任せることも大切」というスタンスでいてくれていると感じています。
私自身、どの業務でもオーナーシップを持って仕事をしていましたが、地方拠点の業務では自主性が重んじられる分、よりそのマインドの重要性を痛感しています。また、リーダーとしてチームを仕切る場面も多いので、チームの思いを受け止め、時にサポートしながらメンバーの背中を押しています。
篠崎さん:地方拠点での仕事は、本社方針を受けてエリア・チェーン事情に合わせてアレンジする(1を10にする)業務もあれば、施策の立ち上げから行う(0から1を創る)業務も多いため、受け身ではなく「まずは一度やってみよう」という「やってみなはれ」の精神のもと、業務に取り組んでいます。
現場では「お客様志向」が浸透しているため、サントリーとしての成果をあげることはもちろん、お客様に喜んでいただけるようにチーム全員で真摯に考え、行動し続けています。
サントリーと歩むこれからのキャリア
これまでの部署や職務経験には、それぞれに甲乙つけがたい魅力があると中城さん、篠崎さん。そんな中、将来のキャリアについてどのように考えているのかを伺いました。
篠崎さん:これから産休に入るので、職場復帰後の仕事は具体的にイメージまではできていません。しかし、地方に異動してから若手と関わる機会も増え、吸収力が高くやる気に満ち溢れた彼らをサポートする仕事にとてもやりがいを感じています。
将来的には若手の育成に関する仕事もしてみたいと考えています。これまでのキャリアを活かしてどのようにサントリアンとして活躍できるか、まだまだ未知数ではありますが、どのような業務であっても、子育てと両立し楽しみながら仕事をしたいと思います。
「職場復帰後も、サントリアンとして仕事をすることが楽しみです」と篠崎さん。
中城さん:これまで経験した業務のノウハウを活かせる仕事がしたいと考えていますが、これまでのキャリアをどのように次の業務へ還元していけるのか模索中です。サントリーは共に切磋琢磨して仕事をできる社員が非常に多いと感じているので、働くエリアや業務内容に関係なく、リーダー層として、自身の成長はもちろん、より多くの人に影響を与えられる存在になりたいと考えています。
「自己成長はもちろん、社員の成長も支えられる存在を目指します」と中城さん。
※社員の所属・役職、内容は取材当時のものです。
編集:サントリーホールディングス株式会社 人財戦略部

中城 崇史Takashi Nakajo
サントリーフーズ株式会社
企画部営業推進課
新卒として2011年サントリーフーズ株式会社に入社。
入社後3年間長野支店で飲料の営業を経験した後、2014年首都圏営業本部に異動となり、企画営業推進部でMDプランナーの業務を担当。その後2016年から2024年3月まで営業推進本部で販促商談推進や「BOSS」や「ZONe ENERGY」のブランド担当となる。2024年4月から現在に至るまで九州支社の企画部営業推進課に所属。

篠崎 恵Megumi Shinozaki
サントリーフーズ株式会社
企画部営業推進課
新卒として2011年サントリーフーズ株式会社に入社。
入社後、東北支社にて3年間量販営業部に着任の後、2015年から2018年までサントリーフィールドエキスパートの飲料営業推進部で人材育成・研修を担当。その後1年間、タイでの現場営業チームの育成プログラムを担当。2019年から2024年まで営業推進本部にて市況・取組商談パッケージ作成などの営業内務担当となる。2024年4月から現在に至るまで中・四国支社の企画部営業推進課に所属。