2022.07.27
先輩インタビューVol.2 "人間的に成長した!!"瞬間~"あきらめない心"編~

CASE1

サトシ先輩
2012年(新卒)入社
マーケティング
過去最低評価のTVCM
「今回のTVCMの指標、過去最低だよね?」
それが、入社3年目の私が担当したTVCMに下された評価でした。
初めての経験なので、右も左もわからなかったから。
自分の感覚が正しいのか自信が持てなかったから。
今となってはどれも言い訳に過ぎません。
元来、私は物事を一歩引いて見るタイプです。そのため、社内外の大先輩・業界トップランナーの方々を前に、「迷惑をかけたくない」「足を引っ張りたくない」と、ただただ“無難にこなす”ことだけを考えていました。本当に大切なのは「伝えたい」という強い想いなのに、それがすっぽり抜け落ちていたことに気づいたのは、CM放映が終わってしばらく経ってからのことです。
過去最低の指標を獲得するという不名誉な記録を打ち立てた私ですが、なんと翌年も同じブランドのCMを担当する機会を得ることに。このあたりは、まさにサントリーらしい懐の広さ。失敗しても咎めることなく、むしろ次のチャンスを与えてくれる。「この会社を選んでよかった」と思った瞬間でもありました。
「昨年の失敗は繰り返さない!」
そう強く心に誓った私は、積極的に前に出て自分の想いを伝え、こだわりたい部分について関係者に説いて回りました。相手は前回と同じ各界の大先輩です。
感覚的な話になりますが、「スゴイ人」というのは話を良く聞いてくれます。大先輩たちもまだ若い自分の言葉に真摯に耳を傾けてくれ、ついに「私の想いを乗せきった!」と自信を持って言えるTVCMを完成させることができました。その時の放映時の指標がなんと過去最高に!
ここで得た学びと自信こそ、今に繋がる“一皮むけた経験”。10年目に入る今も強く心に残っています。
CASE2

ミノッチ先輩
2018年(経験者)入社
マーケティング
あらゆる壁を乗り越える、ビジネスに必要な2つのこと
「本社は何を考えているかわからない」
口にこそ出さないものの、現地事業会社のスタッフが本社に不信感を抱いていることは、手にとるようにわかりました。サントリーに転職してわずか2週間。初めて携わった海外プロジェクトのキックオフミーティングでの一幕です。
「このプロジェクトはもう終わりかも」
その晩に訪れたバーでは、同行していた先輩までそんな風に言い出す始末。私の心はどんよりとした厚い雲に覆われていました。
難しいプロジェクトであることは確かです。でもだからと言って何もせず帰るわけにはいかない。私はそう決意すると、あくる日からプロジェクトの最前線に飛び込み、徹底して現地の人々と向き合おうとしました。人手が足りなければ自ら雑用もこなしました。自分の仕事かどうかなんて関係ない。できることは何でもやる。そんな気持ちだったんです。
そのうち、現地スタッフとの隔たりが少しずつ縮まっていくのを感じました。何気ないジョークに笑顔で応える。そんなやりとりが自然にできるようになっていきました。
そして迎えた11月。私たちはなんとかプロジェクトの目標を達成することができ、本社社員、現地スタッフの区別なく、素直に喜びを分かち合いました。
打ち上げの席では、現地マネジャーが「(あなたの)席はいつでも空いているよ」とニヤリ。自分たちはひとつのチームになれたんだと実感した瞬間でした。
ビジネスに大切なのは諦めない心と他者への尊敬。この2つさえ忘れなければ、大抵の壁は乗り越えられる。根拠はないけど、そんな自信を得られたプロジェクト体験でした。
CASE3

ゆみこ先輩
2003年(新卒)入社
マーケティング
忘れられない「特別な一日」
入社3年目に希望が叶ってグルメ開発部に異動。飲食店の業態開発やメニュー提案に携われることになり、かなり張り切っていました。それなのに、それまでスーパーやコンビニチェーンの営業部署にいたため、飲食店のことがよく理解できておらず空回りするばかり……。
正直、はじめは先輩方が新業態のお店を企画・開店させて繁盛店へと導く華々しい様子を横目に、無力な自分を情けなく思う日々でした(涙)。
繁盛店を作りたいと思う一方で、時には「収支が合わないのでこの立地での開業はやめるべき」と、お客様に本心とは真逆の意見を言わざるを得ない時も。本当に葛藤の連続でした。
それでも数年後、自分が提案した飲食店がついに形になる日、忘れられない出来事が!
全員が「繁盛店にする」という共通の目標をもって日々研修に励み、ようやく迎えた開業の日。
「井上さん、今までありがとうございました。頑張って繁盛店にしますから必ずお店に来てください!」と、涙ながらに言ってくれたスタッフがいたのです。
この言葉と涙に私はようやく自分が独り立ちできたことを実感。この日は私にとって、本当に特別な日になりました。