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ニュースリリース

第57回(2025年度)サントリー音楽賞は佐藤 俊介氏(ヴァイオリン/指揮)に決定

掲載番号
No.sfa0067
掲載日
(2026/3/24)
カテゴリー
文化・スポーツ
企業名

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sfa0067.jpg

©eduardus_lee

 公益財団法人サントリー芸術財団(代表理事・堤 剛、鳥井信吾)は、わが国の洋楽の発展にもっとも顕著な業績をあげた個人または団体に贈る「サントリー音楽賞」の第57回(2025年度)受賞者を佐藤 俊介(さとう しゅんすけ)氏に決定しました。後日贈賞式を予定しています。

●選考経過
2026年1月11日(日)国際文化会館において第一次選考を行い、候補者を選定した。引き続き2月15日(日)国際文化会館において最終選考会を開催。慎重な審議の結果、第57回(2025年度)サントリー音楽賞受賞者に佐藤 俊介氏が選定され、3月11日(水)の理事会において正式に決定された。

●賞金 700万円

●選考委員は下記の8氏
伊東信宏、柿沼敏江、片山杜秀、鈴木雅明、寺西基之、舩木篤也、松本良一、吉田純子(敬称略・50音順) 

(ご参考)サントリー音楽賞および受賞記念コンサートについてはこちら

<贈賞理由>
 古楽か、モダンか。佐藤俊介は、そうした問いや対立を、過去のものにする可能性を秘めたパイオニアである。
 奏法、楽譜、楽器、そうした過去のものに対する敬意と健やかな好奇心を、無限の創造の糧とする。そんな古楽の究極の目的は、人間の普遍性の探究といえるだろう。国境や時代を超え、「人間」そのものを掘り下げる。ゆえに、多様性の宝庫となる。
 佐藤は10代の頃、米国で古楽への関心を抱いた。研鑽ののち、今は古楽器とモダン楽器の両方を、分け隔てなく自身の声としている。卓越した国際感覚と語学力も、世界中の音楽家との柔軟なコミュニケーションを促進する礎となった。オランダ・バッハ協会第6代芸術監督を経て、演奏、指揮、指導、教育を通じ、世界各地で自らを飛躍させつつ、次代の才能を育てている。
 そうした歩みが昨今、日本の音楽シーンにもさまざまな恵みをもたらしている。
東京交響楽団への客演は、聴衆以上に奏者たちにセンセーショナルな目覚めをもたらした。東京藝大チェンバーオーケストラへの指導、およびみずみずしい即興精神にあふれるスリリングな弾き振りは、若い奏者たちの視野を大きく世界へと開かせ、音楽に生きる人生の幸福を再認識させるものとなった。フォルテピアノのスーアン・チャイと各地で敢行したベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全曲演奏も、遊び心と挑戦心を前面に出し、受け身ではない能動的な「聴き方」を聴衆に提案。音楽業界を大いに触発した。
 そして昨年、満を持してロマン派以降の音楽を主な対象とする古楽オーケストラ「Past Forward Ensemble(PFE)」を創設。今年5月、独ケルンで船出する。過去へと向かう探究心を、未来を編む力とする。そんな志を託された名称の通り、あらゆる偏見や先入観を取り払い、より自由な精神で、音楽と人々を連ねてゆくことを目指している。
 分断に歪み、混迷を深めるいまの時代において、佐藤は芸術家にしかできないことをきわめてアクチュアルに示し続けている。楽しむだけではなく、思考を突き動かすためにこそ、音楽を。今回の贈賞は、そうした佐藤のビジョンを照らし、クラシック音楽の未来の一翼を担うひとりとして、今後の歩みへの期待を示すものである。

(吉田純子委員)

<略 歴>

佐藤 俊介(さとう しゅんすけ)

 ヴァイオリニストであり、指揮者、室内楽奏者、ソリスト、指導者でもある佐藤俊介の多様さは、彼の多才で臨機応変な性格を反映しているといえるだろう。
ピリオド奏法に裏打ちされた活動は彼のアイデンティティの中核をなすものであり、音楽の中に身を置き、劇的かつ啓示を与えるような方法で聴衆とコミュニケーションをとることを可能にしている。世界各地のピリオド楽器アンサンブルやシンフォニック・オーケストラを指揮し、ソリストとしても出演している。

 2013年から23年まで、オランダ・バッハ協会のコンサートマスターを、18年からは音楽監督を兼務し、2019年9月から10月に行われた同管弦楽団の日本ツアーを成功させた。録音したJ.S.バッハのカンタータや器楽作品の数々は、オランダ・バッハ協会のYouTubeで見る事が出来る。http://www.youtube.com/bach
2011年からはコンチェルト・ケルンのソリスト、指揮者、コンサートマスターを務めている他、オーストラリア・ブランデンブルク管弦楽団、東京交響楽団、ハーグのレジデンティ・オーケストラ、セビーリャのオルケストラ・バロッカなどから客演指揮者として定期的に招聘されている。
2013年から、アムステルダム音楽院の教授としてヒストリカル・ヴァイオリンを教えている。
 録音では、「グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ集」や、「テレマン:無伴奏ヴァイオリンのための12の幻想曲」、また、パガニーニの作品を世界で初めてガット弦とバロック・ボウを使った歴史的奏法で録音した「パガニーニ:24のカプリースop.1」や、「J.S.バッハ:無伴奏ソナタ&パルティータ(全曲)」(Acoustic Revive)等。最新アルバム「BEE1H0VEN ~ ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集」は、新レコード・アカデミー賞第1回大賞に輝いた。
 2010年、ライプツィヒの第17回ヨハン・セバスティアン・バッハ国際コンクールで第2位および聴衆賞受賞。出光音楽賞、S&Rワシントン賞受賞。2019年度 第61回毎日芸術賞、第70回芸術選奨 文部科学大臣新人賞を受賞。

以上

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〔ニュースリリースに関するお問い合わせ・広報用画像お申し込み〕
公益財団法人サントリー芸術財団 音楽事業部
 ongakujigyo@suntory.co.jp
 TEL:03-3582-1355(平日10:00~17:00)
 FAX:03-3582-1350

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