― 「やまなしモデルP2Gシステム」を活用し、2027年以降国内で初めてグリーン水素の製造から販売までを一気通貫で取り組む ―
サントリーホールディングス(株)は、2025年内に予定されている「やまなしモデルP2Gシステム」の稼働を前に、当グループの水素利活用の中長期計画「サントリーグリーン水素ビジョン」を6月11日(水)に発表しました。
水素を我が国における脱炭素社会実現に向けた重要なエネルギー源と位置づけた「水素基本戦略」が2017年に発表されて以降、官民連携での水素供給網の構築が積極的に進められています。サントリーグループでも、山梨県ならびに技術開発参画企業9社※1とともに、国内最大となる16メガワット規模の水素製造設備「やまなしモデルP2Gシステム」を建設※2し、自社拠点であるサントリー天然水 南アルプス白州工場・サントリー白州蒸溜所(以下、天然水白州工場・白州蒸溜所)への水素導入に取り組んでいます(ニュースリリースNo.14225、14542参照)。
※1 東レ(株)、東京電力ホールディングス(株)、東京電力エナジーパートナー(株)、カナデビア(株)、シーメンス・エナジー(株)、(株)加地テック、三浦工業(株)、ニチコン(株)、(株)やまなしハイドロジェンカンパニー
※2 日本政府が立ち上げた「グリーンイノベーション基金事業」におけるNEDOの採択を受け活動(再エネ等由来の電力を活用した水電解による水素製造プロジェクト、2021年8月採択決定)
今回発表する「サントリーグリーン水素ビジョン」では、水素社会の実現に向けたサントリーグループの水素に関する取り組みを包括的に整理しました。
■サントリーグリーン水素ビジョン ◆豊富な再エネと水資源を活用したグリーン水素の「地産地消モデル」の創出 2)サントリーグループの取り組み概要 〈フェーズ2:2027年以降〉 3)その他水素利活用の展望 |
サントリーグループは、「人と自然と響きあい、豊かな生活文化を創造し、『人間の生命(いのち)の輝き』をめざす。」をパーパスとし、創業以来、持続可能な社会の実現を目指してきました。気候変動に対しては、2050年までにバリューチェーン全体で、温室効果ガス(GHG)排出の実質ゼロを目指しています。今回のビジョンの公表を皮切りに、自社拠点での水素利活用を拡大し、脱炭素化を一層推進します。
これからも、水素の利活用をはじめ、さらなる省エネ技術の積極導入や再生可能エネルギーの活用等によってGHG排出量の削減を進め、グループ一丸となってサステナビリティ経営に取り組んでいきます。
●サントリーホールディングス(株)常務執行役員 サステナビリティ経営推進本部長 藤原 正明 コメント
「水から生まれ、水に還る」エネルギーである水素は、「環境ビジョン2050」に掲げるカーボンニュートラルの実現に向けて不可欠な要素です。「水と生きる SUNTORY」をコーポレートメッセージに掲げるサントリーにとって、水素への取り組みはごく自然なことでした。「水」への新たな関わりとして、水素というエネルギーの可能性を大いに活かし拡げていくことによって、水素社会の実現に貢献していきたいと思います。
▼サントリーグループのサステナビリティ
https://www.suntory.co.jp/company/csr/
以上