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ニュースリリース
  • No.13884(2021/3/23)

サントリー文化財団 2020年度 海外出版助成の決定

 公益財団法人サントリー文化財団(理事長 鳥井信吾)は、2020年度の海外出版助成として、下記の7件を助成対象に決定しました。助成総額は712万円です。

 当助成事業は、海外における日本理解の促進を目的に、日本語で書かれた優れた研究業績、または日本について書かれた書籍の外国語への翻訳および外国語での出版に対して助成を行うものです。

 昨年度までに英語をはじめ、計27ヵ国語による316件の出版を助成対象として決定し、日本人の業績や日本文化を幅広く海外に紹介しています。

*選考委員
池内 恵氏(東京大学教授)
遠藤 乾氏(北海道大学教授)
久保 文明氏(東京大学教授)
張 競氏(明治大学教授)
渡辺 靖氏(慶應義塾大学教授)

― 記 ―

1.本年度の助成対象図書の概要
ア.英語での出版
『ゲンロン0 観光客の哲学』(東 浩紀著)
哲学や政治思想、ネットワーク論を参照しながら「観光客」の本質を考察し、ナショナリズムとグローバリズムに支配された現代社会を読みとくための枠組みを提示した書籍。2017年、「第71回毎日出版文化賞(人文・社会部門)」を受賞。Urbanomic Media社(イギリス)より出版予定。

『Design Before Disaster: A Case for Bsai Culture in Japan』(Miho Mazereeuw著)
20年以上にわたり防災研究に携わってきた著者が、事例研究をもとに、日本の“防災文化”についての概念、構築方法、取り組み方針、歴史などを紹介する書籍。本書の英語出版が、海外における防災の取り組みの一助となることが期待される。バージニア大学出版局(アメリカ)より出版予定。

『福祉のアジア ―― 国際比較から政策構想へ』(上村 泰裕著)
東アジア諸国の社会保障制度を主題にした研究書。東アジアの福祉の実態と多様性を様々な角度から分析した原著によって、著者は2016年、「第28回アジア・太平洋賞特別賞」を受賞。Routledge社(イギリス)より出版予定。

『衣服で読み直す日本史 ― 男装と王権』(武田 佐知子著)
衣服が持つ「権力の表象」としての機能に注目し、日本の王権の構造及びそこから派生する美意識の変化を論じた書籍。本書が英語翻訳されることで、日本史研究の国内外での相互発展の一助となることが期待される。大阪大学出版会より出版予定。

イ.イタリア語での出版
『最愛の子ども』(松浦 理英子著)
『親指Pの修行時代』『ナチュラル・ウーマン』が20年以上前に翻訳されて以来の、松浦理英子氏の著書のイタリア語翻訳。イタリアでは近年、様々な日本人女性作者の小説が翻訳されている。本書は著者の最新作で、女子高生たちによる「疑似家族」を描いた長編小説。Atmosphere Libri社(イタリア)より出版予定。

ウ.ドイツ語での出版
『兵隊たちの陸軍史』(伊藤 桂一著)
日中戦争に一兵士として従軍した著者の実体験と豊富な資料をもとに、兵営や戦場での兵隊たちの実態を伝える書籍。本書の翻訳出版を通じて、ドイツ語圏の読者の日本の歴史や社会に対する理解が深まることが期待される。LIT Verlag社(ドイツ)より出版予定。

エ.ベラルーシ語での出版
『Book of haikus by Kobayashi Issa』(Volha Hapeyeva編)
本書は、俳句の翻訳だけでなく、一茶の俳句が詠まれた江戸時代の日本の生活と文化についても解説。当出版をきっかけに、ベラルーシ語圏で日本文学に触れる機会が増えることが期待される。ベラルーシ語での出版に対する助成は、当出版助成からは初めて。Halijafy社(ベラルーシ)より出版予定。

2.これまでに助成を決定した中から、2020年度中に次の書籍が完成しました。
・『Britain, Japan and China,1876-1895: East Asian International Relations before the First Sino-Japanese War(日清戦争前の東アジア国際関係と日英関係、1876-1895年)』(鈴木 悠著、英語、Routledge社)
・『Hate Speech in Japan: The Possibility of a Non-Regulatory Approach(日本のヘイトスピーチ規制 ― ヘイトスピーチ解消法と非規制アプローチの可能性と限界)』(奈須 祐治、桧垣 伸次他編、英語、ケンブリッジ大学出版会)
・『A Kamigata Anthology: Literature from Japan's Metropolitan Centers, 1600-1750(上方アンソロジー:日本の都の文学1600~1750)』(スミエ・ジョーンズ著、英語、ハワイ大学出版会)
・『The Metabolist of the Imagination: Visions of the City in Postwar Japanese Architecture and Science Fiction(想像のメタボリズム:戦後の日本建築とSFに見る都市のヴィジョン)』(William O. Gardner著、英語、ミネソタ大学出版会)
・『グローバル時代における教育、平等とメリトクラシー:日本的アプローチ』(苅谷 剛彦、Jeremy Rappleye著、英語、コロンビア大学ティーチャーズカレッジ出版)
・『日本の詩人たち』(Maria Teresa Orsi, Alessandro Clementi編、イタリア語、エイナウディ社)
・『Ozu』(Donald Richie著、ポルトガル語、The Stone and The Plot社)
・『リズムの哲学ノート』(山崎 正和著、中国語、復旦大学出版社)

  

以上

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