より詳しく知る/施肥(肥料やり)

植物は、光と水と空気があれば光合成によって栄養分を自分で合成することができますが、一般的に家庭園芸で育てる植物には、より健全に生育させ美しく咲かせるために、肥料が必要となります。
成分、濃度、回数、時期など、植物の種類に応じて適した施肥を心掛けましょう。

肥料の与え方

(1)施肥の方法には、元肥と追肥があります。草花用の肥料を用意しましょう。
【元肥】
植え付け時や植え替え時に用土に混ぜ込む肥料。植物の生育を途切れさせないために大切です。草花用の培養土など始めから元肥が入っている土を使用する場合は、元肥は不要です。

【追肥】
植物の生育途中で与える肥料で、液肥と置肥があります。サフィニアなど生育旺盛で春夏秋と次々と花を咲かせるサントリーの花には追肥は欠かせません。

植物により、夏場、冬場の与え方は異なります。

肥料の使用方法、濃度、頻度についてはお手持ちの肥料の記載を参考にしてください。

(2)液肥の上手な与え方
計量スプーンと牛乳パックや専用ジョーロで適度な濃度に薄め、定期的に与えましょう。
花や蕾にかけないように株元から与えましょう。 鉢植えでは鉢底から流れ出る程度に与えます。
濃度を薄くして回数を増やすとより効果的。

花苗を植えてから約2週間後、最初の追肥のポイント

肥料の種類、効き方

(1)原料によって、無機質肥料(化学肥料)と有機質肥料とに大別されます。
【液肥】
水に溶かして与える肥料で、即効性が特長です。

【置肥】
錠剤や顆粒といった固体肥料で、用土の上に与えるもの。施肥後に水やりでゆっくりと溶解し、効果が長期間持続します。

【有機質肥料】
油粕など植物性の有機質や骨粉など動物性の有機質を原料とした肥料で、用土中で分解し、その後ゆっくりと効果が現れます。花壇の土壌改良などに有効ですが、臭いがあるのが難点です。形状には、液肥や錠剤、スティック、顆粒などがあります。

【無機質肥料】
化学的に合成された肥料で、効き方をコントロールしたり長期間効き目を保持したりできます。悪臭もなく清潔です。

(2)効き方と期間によって3つのタイプがあります
【緩効性肥料】
一度与えると長期間にわたりおだやかに効き続ける肥料。種類によってその効果が数ヶ月のものから1~2年に及ぶものまであります。元肥や置肥に適します。

【遅効性肥料】
施肥後ある程度の期間をおいて植物に吸収され、その後ゆっくりと効果が持続するもの。有機質肥料がこのタイプです。

【速効性肥料】
与えるとすぐに効果が現れる肥料で、液肥がこのタイプです。

植物に必要な栄養素(16種類の元素)

水と空気から(光合成) 炭素(C)、酸素(O)、水素(H)
肥料の3要素(大量要素) 窒素(N)、リン酸(P)、カリ(K)
2次要素(中量要素) カルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)、硫黄(P)
微量要素 マンガン(Mn)、ホウ素(B)、鉄(Fe)、銅(Cu)、亜鉛(Zn)、モリブデン(Mo)、塩素(Cl)

肥料として植物に最も多く必要で、また用土中で不足しやすいのが窒素・リン酸・カリの3要素。2次要素は葉緑素の成分であったり細胞膜を強化する働きをしたり丈夫な植物を育てるのに不可欠なものです。
また、微量要素は量的には多くなくとも植物には不可欠な要素で、不足すると新芽の生育不良や黄化などを引き起こします。

肥料の3要素

窒素 葉肥(はごえ)と呼ばれ、生育初期の生長期(栄養生長)に多く必要です。
リン酸 実肥(みごえ)、花肥(はなごえ)と呼ばれ、根の伸長促進や花・実の充実(生殖生長)に必要です。
カリ 根肥(ねごえ)と呼ばれ、光合成を促進して繊維を丈夫にしたり、暑さ寒さに対する抵抗力をつけたりします。

肥料の成分表示
肥料の包装に記載されている「N-P-K=5-10-5」とは、3要素の成分量(重量)の割合をパーセント表示したものです。
この表示の場合、肥料100g中に窒素成分が5g、リン酸成分が10g、カリ成分が5g含有されていることを示しています。
生育初期の栄養生長期には窒素成分の多いもの、蕾をつけて花を咲かせ実をつける生殖生長期にはリン酸・カリの多いものを施肥するなど、使い分けると効果的です。

施肥(肥料やり)のよくある質問

最近、花に元気がないのですが…。肥料をたくさんあげた方が良いですか?
元気がないときや調子が悪い時は、株や根が傷んでいる可能性があります。水や肥料を吸い上げる力が弱まっているので、肥料をたくさん与えると逆効果になる場合があります。やりすぎには注意し、控えめにあげてみましょう。
いつも決まった曜日に、決まった量の肥料を与えています。頻度はこれで大丈夫?
生育状況や天候、花の調子などによって肥料の量を変えるのが腕の見せ所です。
曇りの日が続いたり、花の元気がないとき、生育初期は控えめにしてみましょう。
好天が続いたり、株が大きく、満開時にはいつもより多めにあげてみましょう。
水や肥料を吸い上げる力をイメージしながら肥料を与えると今まで以上に綺麗に咲くことでしょう。
鉢植え植物の脇などに差し込む活力剤を使っています。肥料は不要ですよね?
活力剤には肥料成分を含むものと含まないものの二種類があります。肥料を含まないタイプの活力剤の場合、肥料は必要です。

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