より詳しく知る/病害虫対策

愛情を込めて手間をかけて育てた植物も、病気にかかったり、害虫にやられたりすると大変です。
ドクターとしてそんな外敵から花たちを守り、正しい処方を心掛けましょう。

薬剤使用について

  • 害虫には植物の葉茎や根を喰害するもの、汁を吸うもの、病原菌の媒介をするものなど多種多様です。生息場所も、葉裏や茎中など地上部に害を与えるものや、地下で根に害を及ぼすものなど様々です。
  • 殺菌剤は、予防的に発病前かあるいは発病初期に治療を目的に散布するのが基本です。また、一回きりの薬剤散布では退治出来ないものや抵抗性をつけるものなど病原菌もいろいろです。殺虫剤、殺菌剤ともに病状をよく認識したうえで、適切な薬剤を選びましょう。
  • そして使用前にはラベルや説明書を必ず読み、作物・病害虫・土壌など決められた適用事項を守り、水和剤など指定の濃度に希釈するなど、正しく散布しましょう。
  • 園芸薬剤の製造・販売は、毒性や残留性、薬効・薬害などの試験を経てメーカーが薬剤登録申請を行い、国(農水省・厚生省・環境省)の厳密な検査をパスして登録され、はじめて可能となります。濃度など指定された使用方法を間違うと、植物などへの薬害が出る可能性があるので注意しましょう。

主な害虫とその防除法の一例

害虫名 被害症状 防除法
アブラムシ類 新芽や葉裏に寄生、群棲して吸汁する。
新芽の生育を抑制したりウイルス病の媒介もする。
繁殖が旺盛な割に薬剤には弱い。
定期的に適正な薬剤を施しておくことが基本。
ハダニ類 梅雨明けに大発生し、葉裏に寄生して吸汁し、植物の生長を止める。
ハダニの出す糸が蜘蛛の巣の様に張り巡らされる。
繁殖を始めると急速に殖えるので、発生したらすぐに適正な薬剤を。
湿り気を嫌うので、霧吹きで葉の乾燥を防ぐ。
コナジラミ類 多くの草花に寄生し、植物に触れるとふわふわと飛ぶ白い虫。
葉裏に寄生して吸汁する。害がひどい時は落葉して枯れる。
卵・幼虫・蛹・成虫と全世代が生息しており、一度に退治は困難。適正な薬剤で定期的な退治を。
スリップス、
アザミウマ類
体長1.5mm程度の細長い害虫で、花粉を好んで花に集まる。口針で吸汁した跡を花弁や果実にケロイド状に残す。 霧吹きで乾燥を防ぐ。抵抗性のあるアザミウマ類にはアドマイヤー水和剤を。
ケムシ類
ヨトウムシ類
蝶や蛾の幼虫、アメリカシロヒトリやハスモンヨトウの幼虫は葉や茎、花、実などを激しく喰害する。 葉の表裏や幹などに群棲している小さい幼虫時に適正な殺虫剤で防除することが大切。捕殺も。
エカキムシ 葉や茎の中に小さな虫がもぐりこみ、喰害しながら移動する。喰害の跡は白く絵を描いたようになる。 アブラムシと同様。また、棲息している葉を摘み取り、適宜処理するか、棲息部分を押しつぶして駆除。
ナメクジ 夜間に花弁や葉を喰害する。昼間は鉢裏などに潜んで見つけづらいが、這った後の粘液が残るので、それと分かる。 落葉などを細めに取り除き、土表の湿気を防ぐ。適正な薬剤で誘引駆除。

主な病気とその防除法の一例

病気名 被害症状 防除法
うどんこ病 葉や茎にうどんこをまぶしたような白い粉をつける。広範囲な植物に発生し、葉色を退色させ、やがて落葉させる。 適正な殺菌剤で防除。抵抗性がつきやすい病原菌なので、特定の適正殺菌剤を続けて使わない。
灰色かび病 花弁にかかりやすく、白や赤の斑点が発生する。斑点が拡大するにつれて腐り、褐色の斑点と灰色のカビを生じる。 風通しをよくするなど多湿を避ける。適正な殺菌剤による早めの予防が必要。
苗立ち枯れ病 幼苗の根元部が腐敗して倒れ、枯れる。病原菌は土中に生存。植物の生育初期に繁殖して地表面に広がり、被害が集団化する。 水はけをよくして清潔な土を用いる。発生時は病株を根から除去し、適正な殺菌剤で土中を消毒。

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