今、企業は需給の分野において、さまざまな社会環境の変化(国際物流網の混乱に端を発する原材料輸入の遅延、コロナ禍での趣向や消費行動の変化・多様化、エシカルなSCM要求)に直面しています。これを受けて業務プロセス変革をおこない、戦略立案・推進業務へのシフトおよび、従来の需給業務の負荷削減を実現するため、AIの導入を決定しました。
導入にあたっては、プロジェクト関係者全員が「ヒトの仕事をAIに置き換えるのではなく、ヒトの業務ノウハウと協業してはじめてAIは有効活用できる。」と考え、AI活用に最適となる業務プロセスの見直しを行いました。それらは具体的に下記の3点として業務に組み込まれています。
(1)AI予測だけではなく予測根拠および予測・実績乖離を可視化(予測の見せ方の工夫)
(2)人が予測根拠や予測・実績乖離、昨年の売上などを参考に、必要に応じて修正(業務の工夫)
今後、蓄積されたコロナ禍におけるデータを学習することでAI予測精度の向上も期待でき、さらなる業務工数削減を見込んでいます。