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サントリーのデジタルへの取り組み

AI活用による需給改革

需給業務における戦略立案・推進プロセスへのシフトを実現するため、需要予測は新たにAIを活用。
ヒトとデジタルテクノロジーの融合により、社会環境の変化対応と業務負荷削減を同時に実現。

概要と目的

今、企業は需給の分野において、さまざまな社会環境の変化(国際物流網の混乱に端を発する原材料輸入の遅延、コロナ禍での趣向や消費行動の変化・多様化、エシカルなSCM要求)に直面しています。これを受けて業務プロセス変革をおこない、戦略立案・推進業務へのシフトおよび、従来の需給業務の負荷削減を実現するため、AIの導入を決定しました。

導入にあたっては、プロジェクト関係者全員が「ヒトの仕事をAIに置き換えるのではなく、ヒトの業務ノウハウと協業してはじめてAIは有効活用できる。」と考え、AI活用に最適となる業務プロセスの見直しを行いました。それらは具体的に下記の3点として業務に組み込まれています。

(1)AI予測だけではなく予測根拠および予測・実績乖離を可視化(予測の見せ方の工夫)

(2)人が予測根拠や予測・実績乖離、昨年の売上などを参考に、必要に応じて修正(業務の工夫)

業務改善のビフォーアフターの図 業務改善のビフォーアフターの図

効果

  • 需給業務時間の削減(創出時間 約6,000時間/年)
  • 中長期的な戦略・戦術立案業務へのシフト(需給業務比率:約75%→約50%)

今後、蓄積されたコロナ禍におけるデータを学習することでAI予測精度の向上も期待でき、さらなる業務工数削減を見込んでいます。