お知らせ
掲載日:2025/10/29|福岡
福岡県福岡市の大通りで、10~11月の約1カ月にわたり、書店やカフェなどで行われる総合ブックフェスティバル「BOOKUOKA(ブックオカ)」が第47回サントリー地域文化賞を受賞しました。古本市や著者のトークイベントなど、多彩な企画を通じて人と人との交流を育み、多くの市民に本や書店の魅力と可能性を伝え、出版文化向上にも寄与している点が評価されました。
■「サントリー地域文化賞」とは
※贈呈式の様子
サントリー文化財団が、全国各地で展開されている芸術、文学、伝統の保存・継承、衣食住での文化創出、環境美化、国際交流などの活動を通じて、地域の文化向上と活性化に貢献した団体、個人に、毎年贈呈している「サントリー地域文化賞」。1979年の創設以来、第47回の受賞者を加えると250件を顕彰しています。
■地域の文化活動のお手本!工夫を凝らした魅力的なイベントがたくさん
※ジュンク堂書店福岡店での「激オシ文庫フェア」
2005年に東京で行われた「一箱古本市」(出店者が段ボール箱一箱分の古本を持ち寄り販売するイベント)のような本のお祭りを福岡でもやりたいという思いから10名の有志によって立案されたBOOKUOKA。2006年に始まり、2025年で20回を数えます。公募で出店を募る「のきさき古本市」をはじめ、街のさまざまな場所で本に関わるイベントを開催しています。
古本市の日は、80~100組の「一日書店」が並び、書店主と客の間で本を介して自然と話が弾み、1年の中でも特に賑わう日となります。古本市の運営に携わる約30人のボランティアも、このイベントに欠かせない大切な存在です。
「激オシ文庫フェア」は、福岡市内で働く書店員を中心に、毎年異なるテーマで「激オシ」の文庫本を募り、推薦帯を制作する企画です。全国的にも異色のフェアで、地域の書店活性化にもつながっています。
■本や書店の魅力に気づくさまざまな企画を実施
※作家・津村記久子さんとのトークイベント
ほかにも、作家のトークライブや父親による読み聞かせ対決など、遊び心あふれる多くの企画が広く関心を呼び、本や書店の魅力に気づくきっかけとなっています。
また、本を通じて人と人がつながる楽しさを実感した人も多く、その盛り上がりは地域を超えて波及していきました。いまでは佐賀、熊本、沖縄などで福岡をお手本にした同様のイベントが行われています。BOOKUOKAが培ってきた本を楽しむ文化は、福岡に着実に根づいて、これからも大きく育っていくことでしょう。
サントリー文化財団は、今後も「サントリー地域文化賞」などの取り組みを通じ、日本の地域文化の向上をサポートしていきます。
▼関連リンク
・サントリー文化財団「地域文化賞」のサイト
・第47回 サントリー地域文化賞決定(ニュースリリース)
| 対象都道府県 | 福岡 |
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