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1899年の創業から続く
「人本主義」

私達は、人と自然と響き合い、豊かな生活文化を創造し、「人間の生命の輝き」をめざしています。
その実現に向けて、「人」こそが、経営の重要な基盤であるという「人本主義」の考えのもと、
さまざまな取り組みを進めています。

Founder's Epsode

人材は原酒と一緒や。
短期で決めつけたらあかん。
長い目で見てやらなかあかん。

創業者の想いと歴史

サントリーの123年の歴史は、挑戦の歴史です。創業者・鳥井信治郎が青雲の志を抱き、赤玉ポートワインで日本の洋酒市場を切り拓きました。その赤玉ポートワインで得た利益をもとに、周囲の誰もが反対し、無謀と言われた日本初の本格国産ウイスキーづくりに果敢に挑み、日本に洋酒文化を広めました。1960年代には、寡占状態にあったビール事業へ社運をかけて参入。1990年代には食品事業やRTD・焼酎事業、サントリーウエルネスの前身である健康食品事業など、新たな事業を次々と創出。2000年以降は、大胆で思い切ったグローバル化を推進。さらなる成長を目指し、人がやらないこと・新しいことに挑戦する、まさに社是に掲げている「価値のフロンティアへの挑戦」を続けることで、今日のグローバル食品酒類総合企業サントリーグループへと成長いたしました。

そんな私達の成長の源泉は、いつの時代も「人」です。「人を育てるんはウイスキーの原酒と一緒や。原酒のなかには、最初は思ったように育たんもんがある。そういう時は栓をしてもう一度寝かしなおすんや。しばらくすると今度はまた最初には想像もせんかったような素晴らしい酒になっとる。人材は原酒と一緒。短期で決め付けたらあかん。原酒を大切に育てるように長い目で見てやらなあかん。」という2代目社長佐治敬三の言葉にも表れるように、サントリーグループでは創業以来、「人」こそがもっとも重要な経営基盤であると考え人材育成を長期的な視点でとらえてきました。従業員一人ひとりがそれぞれの個性と能力を最大限に発揮し成長を続けることによって、サントリーグループ全体の価値を高め、さらなる高みへと成長を続けます。

創業時代から受け継がれてきたサントリーの理念や精神。
現在の企業理念にも継承。

脈々と受け継がれる
「利益三分主義」

私達の事業は、お得意先やお取引先、そしてこの社会のおかげで成り立っています。事業で得た利益は、「事業への再投資」にとどまらず、「お得意先・お取引先へのサービス」や「社会への貢献」にも役立てていきたいと創業以来「利益三分主義」を掲げています。その根底にあるのは、「すべての生命の輝きをめざして」という想い。これからも事業を成長させ、「利益三分主義」のもと、さらなる環境活動や社会貢献、人材への投資を惜しみなく続けていきます。

サントリーボランティアーズ

サントリーグループでは「利益三分主義」の価値観に基づき、企業としてだけではなく従業員一人ひとりも「Good Person」として社会と豊かな接点を持つことが大切だと考えています。

社内イントラサイト「サントリーボランティアーズ」では、「自分の能力を仕事以外でも活かせるって、豊かだ。」をキャッチフレーズに、さまざまなボランティア情報を掲載。「ボランティア活動日記」や「体験レポート」など、ボランティアのリアルな内容を掲載しているほか、「ボランティアウェブ」(公益社団法人日本フィランソロピー協会提供)と連携させ、活動紹介・申し込みシステムとしても活用しています。

また「働き方改革」で創出した時間のボランティアへの活用を積極的に推奨し、「ボランティア休暇制度」を設けているほか、グループにおける世界各地のボランティア活動推進担当が一堂に会する「Global Volunteer Meeting」を実施。従業員がボランティア活動を通して新たな価値に触れることで、自己成長の機会にもつながっています。

■サントリーグループ ボランティア活動の一例

ビームサントリー
2019年4月に「Together for Good」というタイトルで、14ヵ国55地域・延べ2,000名の社員が期間内にクリーンアップや災害支援などにの活動に参加しました。
サントリー食品アジアパシフィック
ベトナムでは、サントリーグループの次世代環境教育「水育」の浸透にあわせたボランティア活動を実施しています。
サントリー食品ヨーロッパ
フードバンクやビーチクリーンボランティアなどに参加しています。

従業員自ら森林整備

サントリーグループの主な事業は、水や農作物といった自然の恵みに支えられています。行政や森林保有者と協力し、森林保全を行うため各地で制定した「天然水の森」において、従業員向けの「森林整備体験研修」を例年実施。従業員一人ひとりが自ら下草刈りや枝打ちを行うことで、サントリーグループの「社会、自然との共生」の価値観を体感・理解する機会を提供しています。

地域社会の一員として

内閣府の地方創生人材支援制度を活用し、希望する従業員を日本各地の自治体に期間限定で送り出す制度を導入しています。さまざまな経験を経た従業員を自治体に派遣することでそれまでに培った知見を活かし、自治体の振興や行政機能強化など、地域社会への貢献を実現します。また、会社を離れた経験を積むことで、本人のキャリアの活性化や、サントリーグループ内の人材の多様化にもつながります。

「やってみなはれ」の
発揮に向けて

「やってみなはれ」とは、失敗を恐れることなく、新しい価値の創造をめざし、あきらめずに挑みつづけること。従業員一人ひとりの「やってみなはれ」を促すさまざまな仕組み・制度を導入しています。

やってみなはれ大賞

2015年、サントリーグループ全従業員を対象とした「有言実行やってみなはれ大賞」を創設。これは、自ら旗を掲げ、従来のやり方にとらわれないまったく新しい発想に基づくチャレンジングな活動によって「やってみなはれ」を実践したチームを表彰するものです。第9回をむかえた2023年は、世界中から482チームがエントリー。今後もサントリーグループは、世界中で夢大きく切磋琢磨しながら新たな価値の創造に挑み続けていきます。

チャレンジ目標

サントリーでは、メンバー層を対象として、2013年より「チャレンジ目標」制度を導入しています。「チャレンジ目標」とは、通常業務に加えて、より難易度の高い、意欲的な目標を自らが設定し、その成果を人事考課において加点評価するものです。失敗を恐れずに、よりチャレンジングな目標を自ら掲げ、考動を起こすことを通じて、サントリーグループの価値観である「やってみなはれ」の風土をより強化していきます。

社内ベンチャープロジェクト「FRONTIER DOJO」

「FRONTIER DOJO (フロンティア道場)」とは、イノベーションを生み、未来のサントリーをつくるために2021年から始まった社内ベンチャープロジェクトで、「新しい事業を自ら興したい」という志を持つ従業員は誰でもエントリー可能(「白帯」獲得)。各種育成・選抜プログラムをくぐり抜け、「茶帯」「黒帯」と昇段し、経営陣および社外投資家への最終プレゼンテーションを突破すると「免許皆伝」。正式に事業化に取り組む権利を得られます。

初年度である2021年は294に及ぶビジネスプランのエントリー中4件、翌年第2期には3件が免許皆伝となり、事業化を進めています。3期目となる2023年には対象を国内グループ会社に拡大し、前年度を上回る105件の応募がありました。免許皆伝となった1期・2期の起案者は、社内起業家への道を歩んでいます。

グループ共通のリーダーシップ像を明文化

サントリーグループでは、サントリーリーダーシップ考動項目(Suntory Leadership Spirit : 以下SLS)と題し、リーダー層に求められる考動をグローバル共通で明確化しています。
「やってみなはれ」「お客様志向 現場発想」「組織の壁を乗り越える」「中長期視点も踏まえた、機敏な判断・考動」「人を育てる 自らも育つ」という5つの項目から成り、サントリーグループならではのバリューやユニークネスを生み出すリーダーシップの基盤となっています。
なかでも「人を育てる 自らも育つ」という項目では、中長期視点で部下の育成計画を定め、成長を積極的に支援すること・マネジャー自らの成長を常に意識し、不断の努力を行うことを求めています。こうした考動項目をすべてのマネジャーが率先垂範し、強いリーダーシップを発揮することで、人が育ち組織力が最大化することにつながると私達は考えています。

サントリーで働く価値と誇り

EVP(従業員価値提案)

サントリーグループの海外の従業員を対象に、2021年にEVP(Employee Value Proposition - 従業員価値提案:以下EVP)「Unleash Your Spirit」を明文化しました。EVPとは会社が従業員へ提供する価値を示したものです。従業員には「自分が会社の何に価値を感じて働き続けているのか」を再認識してもらうこと、そしてサントリーという会社に興味のある方に対しては「こんな価値観をもっている会社に入社したい」と思ってもらうことが目的です。

サントリーが創業時から大切にしてきた「人」に対する価値観を、国内・海外を含むグループで働く従業員全体に、さらには対外的にも広く伝えていきたい。それを通じてグローバル企業として存在感を高め、One Suntoryをさらに推進していきたい。そのような想いから、海外グループ会社とともに明文化し、グループで統一したメッセージとして発信しています。

Suntory Unleash Your Spirit - We Are Suntory

エンゲージメント

サントリーでは、組織風土調査を毎年実施しています。従業員一人ひとりが日常業務の中で「企業理念」をどのように認識、理解しているのか、また、それぞれの会社や職場の組織風土、施策、コンプライアンスについてどのような意識をもっているのかを調査し、経営層並びに各社・各部門とも共有し、活用しています。海外グループでも組織風土調査を実施しており、2023年の調査では、85%の従業員がサントリーグループで働くことに誇りを持っていると回答しています。

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