このチーズに合うワイン

今回の「オッチェリ アル バローロ」に合わせるのはどんなワインがいいかと思いを馳せながらテイスティング会が始まりました。
チーズを口にすると、
「熟成したチーズのコクに、ブドウの搾りかす部分に染み込んだ赤ワインの風味が、ワイン好きの我々にはたまらないですね。」
「ワインが染み込んでいる部分の風味に、凝縮した赤ワインの風味を合わせたら美味しそう。」
とマリアージュ会のメンバーからの声。様々なワインと比較し、決定したのが「ロス ヴァスコス グランド レゼルブ」でした。
このワインはフランスの名門バロン ド ロートシルト家が世界の名醸地からチリのコルチャグアの地を選んでつくりだされたエレガントな赤ワイン。ブドウ品種はカベルネ・ソーヴィニヨン、カルメネール、シラーの混醸です。樹齢の高い樹の完熟ブドウを厳選し、シャトー ラフィットが所有する樽工房でつくったフレンチオークの小樽で12ヵ月間熟成させています。
外観は濃いガーネット色。香りは凝縮感あふれ、熟したブルーベリーやシナモンのスパイスのような香り、フレンチオークからくるヴァニラを思わせる香りが複雑に心地よく感じられます。味わいはアタックにまず凝縮感のある果実味がやわらかに広がり、きめ細かく豊かなタンニンが続きます。そしてかすかに甘みを含んだ後味が長く感じられます。

チーズと合わせると、ワインのもつアルコールの強さからふくらみや力強さを感じ、チーズのもつコクと相性のよいマリアージュになりました。特に、バローロが染み込んでワイン色にうっすらと色が変わっている部分は風味がとてもよく合います。

1st

ロス ヴァスコス グランド レゼルブ

ロス ヴァスコス
グランド レゼルブ

チリ
ぶどう品種 カベルネ・ソーヴィニヨン、シラー、カルメネール、マルベック

シャトー ラフィットでつくったフレンチオークの小樽で12ヵ月間熟成させました。心地よい果実味が見事に凝縮されています。