この料理に合うワイン

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1st

メゾン アンジュエール ドミ・セック 

メゾン アンジュエール ドミ・セック

フランス
ぶどう品種 アイレン、ユニ・ブラン

今回のレシピは、フィンランド風 焼きロールキャベツです。フィンランド語で焼きロールキャベツはカーリカーリュレート(Kaalikääryleet)で、伝統的なフィンランド料理です。フィンランドは北欧の国で、東を長い国境線でロシアに接しています。南側と西側の南半分はバルト海に面していて、西側の北半分はスウェーデン、北側はノルウェーと接しています。フィンランド料理は、国の東側と西側とで影響をうけている料理が異なります。東のエリアはロシア料理の影響を受けていて、西のエリアはスウェーデン料理の色合いが強くなります。フィンランドは、とても寒いので、野菜は、根菜類やキャベツなど、長い冬の期間を耐えて保存できる食材が中心になります。フィンランド国内の肉の消費データは、ちょっと古いのですが2017年の国民一人当たりで約81キログラムの肉が消費され、内訳としては豚肉が一番多く、約41%でした。2番目が鶏肉で約31%、3位が牛肉で約24%でした。残りの4%はトナカイや鹿、羊、猪、ウサギなどです。肉の消費は年々増加傾向のようです。乳製品の消費は、大変多いのですが、チーズよりも牛乳や生クリームの消費に偏っているようです。主食では約半分がジャガイモで、40%くらいが麦、米が意外に多くて10%近くを占めています。あと特筆すべきは、厳しい気候の国であるにも関わらず、食料自給率はカロリーベースで80%を超えている事です。素晴らしいですね。味付けは基本塩辛く、スパイスは余り多用しません。あと西洋料理には珍しく甘い味付けの料理が結構多くあります。食事中の飲み物として、珍しいのは大人でも牛乳を飲む事です。アルコール飲料ではフィンランドの伝統的ビールのサハティです。大麦メインで赤褐色に醸されるビールで、ホットでも飲まれ、ジンに使う事の多いジュニパーベリーで風味付けされています。その他は寒い国らしくアルコール度数の高いウオッカやヤロヴィーナと呼ばれるぶどうなどからつくられる蒸留酒を飲みます。日本には、本格的なフィンランド料理のレストランは余り無く、フィンランドの伝統料理を食べる機会も少ないかと思います。ホテルやデパート、レストランなどのフィンランドフェアが開催される時位しか出会えないのかもしれません。佐賀県では「フィンランドフェア in SAGA」を毎年開催していて、昨年の冬で6回目を迎えました。本場のフィンランド料理を楽しみたいなら、開催に合わせて佐賀に行くのも手かもしれません。さて、このフィンランド風 焼きロールキャベツですが、初めて見た方は「えっ?焦げ過ぎじゃないの??」と驚くくらいしっかりと焦げ目が付いています。あと、レシピにも依りますが中の肉ダネにご飯が混ぜられている事も良くあります。包んだロールキャベツを耐熱皿になるべく隙間がないように詰めて茹で汁をひたひたになるように注ぎます。250℃に温めたオーブンで10分ほど焼いたらメープルシロップを全体にかけるのがポイントです。さらにバターをロールキャベツのそれぞれの上に載せて150℃に庫内温度を落としたオーブンで40分ほど焼きます。あまり表面が焦げ過ぎるのが気になる方は、アルミホイルを被せて焼いてください。さて、このフィンランド風 焼きロールキャベツにテイスティングメンバーが選んだイチオシワインはメゾン アンジュエール ドミ・セックでした。メゾン アンジュエール ドミ・セックは元々、料飲店様専用商品として販売されていたアンジュエールを、ご家庭の皆様にもお楽しみいただけるように、カステル社と共同で味わいを再設計したスパークリングワインです。料飲店様専用商品だったアンジュエールは、なんと1万店以上で取り扱いのあるスパークリングワインです。メゾン アンジュエールの名前ですがフランス語で「メゾン=MAISON」は「家」 で「ANGEAILE」は造語なのですが「天使の羽」と言う意味で、家で心羽ばたくような優雅な時間を過ごしてもらいたいという想いを込めました。製造してくれているのは1780年設立のパトリアッシュ ペール エ フィスです。パトリアッシュは、ブルゴーニュの中心地ボーヌに拠点を構える大手ネゴシアンで、現在はカステルグループの傘下にいます。パトリアッシュのセラー・ワインツーリズム責任者のジャン ミシェル ガレット氏によると、ボーヌのオフィスは、もともとヴィジタンディーヌ修道院があった場所で、現在セラーとして使っている所は、かつて地下室や通路があったところで、その総延長はなんと5kmもあるそうです。メゾン アンジュエールのラベルには可愛らしい天使があしらわれています。この天使はフランス人イラストレーターのジェラール デュボワ氏が特別に描き下ろしてくれました。メゾン アンジュエール ドミ・セックをグラスに注ぐと、元気の良い泡が弾けます。熟した柑橘や青リンゴを連想させる素直な果実の香り立ちがあります。ふわりと白い花のニュアンスが広がり、蜜のような甘い香りもあります。口に入れるとフレッシュな果実感と、程良い甘さのバランスが絶妙な、軽やかな飲み口のスパークリングワインです。フィンランド風 焼きロールキャベツと合わせます。テーブルの上の耐熱容器の焼きロールキャベツには、しっかりと焦げ目が付いて存在感抜群です。キャベツが焦げた時に感じる、甘くて魅力的な香りがしてきます。お好み焼きを焼く時に、ひっくり返してみたら、ちょっと生地が焦げ過ぎていた時の、あの甘く芳しい香りです。そこにメープルシロップが焦げた素敵な香りも追い打ちをかけてきますので、甘い香りの二重奏です。ロールキャベツをナイフで切って口に入れると肉汁が溢れてきます。そこにメゾン アンジュエール ドミ・セックを一口・・・。とても合います!
「西洋のお料理にしては、甘さがあって驚きました。でもその甘さとアンジュエールとが、ぴたりと合っています」
「ロールキャベツの肉の部分も甘くは感じるのですが、これは合い挽き肉の脂肪がもたらす甘さです。キャベツとメープルシロップは糖の甘さで、ドミ・セックの、最後の仕上げに加えられるリキュールデキスペディションの糖の甘さと、正に一致していて心地良いです」
「三位一体の調和感とでも言うのでしょうかね」
「焼きロールキャベツに照りを感じます。照りって和食の専売特許かと思っていましたが、西洋料理にも、こんな風にメープルシロップをつかって『照り感』を出す料理があるのですね」
「照りと言うと、メゾン アンジュエール ドミ・セックも照りのあるワインだと言えますよね。なんか、鰤の照り焼きとか、焼き鳥のつくねのタレとか、穴子とかに良く合いそうな気がします」
 皆様も是非、フィンランド風 焼きロールキャベツに挑戦してみてください。春キャベツでつくるとキャベツのボリューム感たっぷりで甘さの際立つ焼きロールキャベツになります。平べったい高原キャベツ系で作ったら肉感のしっかりとした焼きキャベツになります。是非是非、お試しください。そしてメゾン アンジュエール ドミ・セックとの素晴らしいマリアージュをお楽しみくださいませ。
※1 1SRI+ 23年10月-24年9月 業務用酒販店 輸入スパークリングワイン金額

2位に選ばれたのは、サントリーフロムファーム 塩尻メルロでした。メルロの聖地とも言える信州塩尻市にあるサントリー塩尻ワイナリーの看板商品です。岩垂原の山本さんを始めとする協力者さんたちや赤玉出荷組合のみなさんが丹精こめて栽培してくれたメルロを醸しました。塩尻ワイナリーで近年、特に注力しているのは「ジェントルハンドリング」です。ぶどうやワインを丁寧に扱う事なのですが、出来るだけポンプを使わず、圧搾機は、最新鋭の優しく圧せる垂直型プレスも導入しました。マリアージュ実験につかったのは2021年ヴィンテージです。実際には、ワイナリーに運び込まれたぶどうを房で選果した後に、果梗から外して粒選果を実施します。破砕はせず、エレベーターコンベアにてタンクへ果実を投入し醗酵させました。16ヶ月の樽熟成をしましたが新樽の使用率は約4分の1強です。
 グラスに注ぐと、濃い目のラズベリーレッドです。さくらんぼなどの赤系果実のアロマが中心で、信州の森を連想させる針葉樹のニュアンスも感じられます。樽由来のバニラなど甘さのある香りも程良い感じです。果実の充実感と、中盤から柔らかさ、なめらかさとの調和がとれた味わいです。フィニッシュには軽やかな渋味が感じられます。焼きロールキャベツと合わせると、塩尻メルロのタンニンが肉ダネの旨味&脂肪分とマリアージュして甘く感じられました。バターの風味が樽香と共鳴するのか、他のワインと合わせた時よりも際立って感じられました。日本のメルロが持っている針葉樹的な香りとオレガノも上手く調和していて、素晴らしいマリアージュだったと思いました。

2nd

サントリーフロムファーム 塩尻メルロ 

サントリーフロムファーム 塩尻メルロ

日本
ぶどう品種 メルロ

3位に選ばれたのは、メゾン アンジュエール エクストラ ドライでした。今回のイチオシであるメゾン アンジュエール ドミ・セックと甘さ違いのラインナップなのですが、焼きロールキャベツと合わせた時の味わいの出方は、驚くほど違っていました。ドミ・セックがメープルシロップなどとの甘さの調和感が際立つのに対してエクストラ ドライは肉ダネの美味しさが光りました。エクストラ ドライと合わせると、キャベツが焦げた時の心そそる香り立ちやオレガノの風味も、より強調されて心地良く感じられました。今回、16種類のワインとマリアージュ実験をして焼きロールキャベツが幅広いワインと美味しい料理である事に驚かされました。3位までには入らなかったけれど4位グループにはフレシネ カルタ ネバダ、サントリーフロムファーム 日本のロゼ マスカット・ベーリーAやドメーヌ バロン ド ロートシルト サガ R ボルドー ブランが入りました。実験をしていて感じたのは、スパークリングワインとスティルワインを焼きロールキャベツと合わせた時の美味しさの出方の明快な違いです。肉ダネの脂肪分やバターをスパッと切ってくれるスパークリングワイン、脂分を共存しながら美味しさの変化をみせるスティルワイン。全然違う動き方なのですが、どちらにもそれぞれの美味しい世界がひろがっていて、マリアージュの世界は無限に広い事を実感させてもらいました。

3rd

メゾン アンジュエール エクストラ ドライ 

メゾン アンジュエール エクストラ ドライ

フランス
ぶどう品種 アイレン、ユニ・ブラン

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