この料理に合うワイン

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1st

ジョルジュ デュブッフ ボジョレー ヌーヴォー

ジョルジュ デュブッフ
ボジョレー ヌーヴォー

フランス
ぶどう品種 ガメ

11月の15日、2012年のボジョレーヌーヴォーの解禁日を迎えます。
今年は、新聞などでも報道されている通り、雹などの異常気象や冷夏に見舞われたりしましたが、8月後半以降持ち直したおかげで、収穫量は少ないものの収穫できた葡萄の出来は良いようです。今年は日本では暑い夏でしたが、ブルゴーニュは涼しい夏でした。葡萄の生育も遅れがちでした。ボジョレーの出来に関する情報は、基本的に強気なものが多いのですが、今年は弱気な情報もありました。
「楽観的に見積もって収穫量は半減、下手をすると例年の4割になるかもしれない」とか8月前半までは、「気温が上がらないので、糖度も上がらないかもしれない・・・」といった弱気な情報も入ってきていました。
そして、いよいよ収穫を迎えてみると、デュブッフさんからも、また、生産の立会いで現地に行っている、私どもの社員からも、「運びこまれる葡萄はとても綺麗!で、病気に罹っているような房は見当たらない!!」「特に南部ボジョレーと出来が予想以上に良い!」といった情報が入ってきました!!デュブッフ氏によると「それも、これも、すべて葡萄生産に携わる農家の方々の大変な苦労、手入れの賜物である」とのこと。
味わいは「軽やかで、赤いフルーツを思わせる香りが豊かで、酸と甘味のバランスの良い、ヌーヴォーらしいヌーヴォー」だそうです。どんな味わいなのか本当に楽しみです。
今回のお料理は鴨とねぎのキッシュ みそ風味です。ここまでヌーヴォーの事を書くと読者の方はもうお判りかと思いますが今回のイチオシはボジョレーヌーヴォーです。もちろん現物は試飲出来るはずが無いので、ボジョレーの2011年で代替しました。
まずはキッシュ。焼きたての熱々も美味しいですが、冷めても美味しいです。ですから持ち寄りのワイン会などに持っていっても得点高いと思います。見た目よりもずっと簡単で、オーブントースターでも焼けます。
今回はスパーク、白、赤、合わせて16アイテムとキッシュとを合わせて行きました。毎回感じることなのですが、合わせるワインが変わると、料理そのものの味が変わります。強調されるニュアンス、弱まって感じられる要素、同じ品種でも異なる変化が見られます。今回、白ワインから赤ワインに変わったところでテースティングに参加したメンバーから口々に「チーズの要素が強調される」「鴨の味わいが、より深みが出る」「キッシュの味が複雑になりますね」などの料理の味が変わることに関するコメントが多くみられました。中でもボジョレーとキッシュの軽やかな相性のなかに、じんわりと続く旨み、全体のまとまりの良さでイチオシの挙げる声が多くありました。
解禁日が待ち遠しくなる、テースティング会でした。

デュブッフのボジョレーに負けず劣らず人気があったのがブシャールのピノ・ノワール”ラ ヴィニェ”でした。キッシュの卵液に具材を混ぜた部分とあわせると、乳製品の中でもチーズ的な奥行きのある味わいがピノ・ノワールによって強調される感じがします。鴨をかじると鴨肉の濃い旨みと鉄っぽさが”ラ ヴィニェ”と複雑に絡まりあいます。パイ生地部分はバターのリッチで素直な味わいに負けない芯の強い側面が出てきます。実に幅広く楽しめる組み合わせでした。

2nd

ブシャール ペール エ フィス ブルゴーニュ ピノ・ノワール ”ラ ヴィニェ”

ブシャール ペール エ フィス
ブルゴーニュ ピノ・ノワール ”ラ ヴィニェ”

フランス
ぶどう品種 ピノ・ノワール

鴨との相性だけをとると、このローラン・ペリエ ロゼが一番美味しかったかもしれません。ワイン会のスタートがこの組み合わせだったらおしゃれですよね!

この各界にファンの多い、ローラン・ペリエ ロゼの味わいの秘密はマセラシオン法です。
フランスのワイン法で、スティルワインのロゼを作るとき、赤ワインと白ワインを混ぜることは禁止されています。唯一シャンパンだけが赤ワインと白ワインを混ぜることが許可されています。法律で認められていますから多くのシャンパンメゾンがロゼシャンパンを「混ぜる方法」=アッサンブラージュ法で造っています。でも、ローラン・ペリエでは本当に美味しいロゼシャンパンを造るために、あえてこだわってマセラシオン法で製造しています。

3rd

ローラン・ペリエ ロゼ

ローラン・ペリエ
ロゼ

フランス
ぶどう品種 ピノ・ノワール

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