この料理に合うワイン

レシピに戻る

1st

ジョルジュ デュブッフ ボジョレー

ジョルジュ デュブッフ
ボジョレー

フランス
ぶどう品種 ガメ

本人が食べるお肉で一番多いのは豚肉だそうですが鶏肉も沢山食べています。(財)日本食肉消費総合センターの「日本人の食肉の購買行動調査」によると 日本人の豚肉と鶏肉と牛肉の消費量は大体5:4:3くらいの割合だそうです。日本人は鶏肉が好きな国民なのですね。しかし沢山食べているようですが海外に目を向けると上には上がいます。世界で一番鶏肉を食べているのはアメリカ人で、なんとなんと日本人の4倍も食べているそうです。さすが肉食人種です。

今日はその鶏のモモ肉をプルーンで煮ます。和食では料理にあまり果物を使いませんが西洋料理では豚肉や鶏肉に各種果物をよく使います。干したプルーンをワインスクエアらしく、たっぷり目の赤ワインで一晩漬けてから使いました。
オリーブオイルを熱してにんにくを炒めます。鶏モモに焼き色をつけ、取り出し、玉ねぎとセロリを炒めてプルーンを漬けた赤ワインで煮込みます。煮込み時間は20-30分程度なので全部で1時間もかからずに出来上がります。
甘くプルーンの香り立つ、この鶏モモ肉に、テースティングメンバーが選んだイチオシはジョルジュ デュブッフ ボジョレーでした。ボジョレー地方でも鶏はよく食べます。世界最高の鶏とも言われるブレス鶏の産地のブール ガン ブレスは有名なクリュ ド ボジョレーのムーラン ナ ヴァンやシェナの真西、約30kmです。目と鼻の先ですね。

この日テースティングしたボジョレーは2010年ヴィンテージ、50年に一度と言われた2009年の翌年のものです。2010年のボジョレーも2年続きの偉大な年と呼ばれました。でも2009年とは明らかにタイプが違います。「凝縮感の2009年」に対して2010年は「アロマの豊かさと繊細さの年」です。2010年のボジョレーをグラスに注ぐと2009年のヴィンテージよりも赤さが強い感じがします。「2009年はもう少し、黒いニュアンスがありましたよね」「たしかに2010年のほうがボジョレーらしい色ですね」
香りは野イチゴやイチゴ、それに赤いさくらんぼの印象もあります。

味わいを確かめます。口一杯にフレッシュな果物をぎゅっと噛んだような爽やかさが広がります。
鶏をかじります。プルーンの豊かな香りがします。よく熟した南高梅、それをちょっと煮詰めて梅ジャムにした印象です。鶏肉の旨みが口に広がります。ワインとあわせます。ボジョレーだけでテースティングしたときと香りが変化して感じられます。「梅系の香りを強く感じますね」「鶏のプラムに引っ張られるのでしょうね」「今まで他の香りに隠されていたのが表に出てきている感じですね」
ワインを口にいれます。ワインだけで試飲したときよりも明らかに複雑に感じます。「美味しいですね」「ワインに奥行きがでました」「ワンクラス上のワインに思えます」「鶏もより、美味しく感じるよね!」
ワインも鶏もテースティングしている参加者も幸せになる素敵なマリアージュでした。

こちらもブルゴーニュ、やはり美味しいマリアージュでした。
もともと“ラ ヴィニェ”にはプルーンや梅を連想させる香りが多くあります。それが鶏をあわせることで更に強調されます。「すごく豊かな香りですねぇ、うっとりしてしまいます」「プルーンと合わせてみてください。更に凄いですよ」「うわぇ 何これ?ぴったりですね」ここで薫先生が種明かし、「実はプルーンを漬けるのに使ったワインがこの“ラ ヴィニェ”なんですよ」
ワインと料理の鉄則のひとつに「料理にワインを使うと、そのワインと同じ系統のワインの評価が高まる」と言うものがありますが見事に実証されたテースティングでした。

2nd

ブシャール ペール エ フィス ブルゴーニュ ピノ・ノワール ”ラ ヴィニェ”

ブシャール ペール エ フィス
ブルゴーニュ ピノ・ノワール ”ラ ヴィニェ”

フランス
ぶどう品種 ピノ・ノワール

ロゼもいろいろ試しました。そのなかで一番高い評価をうけたのがこのマテウス ロゼ。
ポルトガルを代表する名門ソグラペ社がつくる、ほのかな甘味と微発泡性をもつ爽やかなロゼワインです。品種はバーガ、トゥリガ・ナショナル、ティンタ・ロリスなどのポルトガルの品種が原料です。多くの国々で楽しまれていて、輸出先はなんと百数十ヶ国に及びます。

3rd

マテウス ロゼ

マテウス
ロゼ

ポルトガル
ぶどう品種 バーガ、トゥリガ・ナショナル、ティンタ・ロリース

レシピに戻る