この料理に合うワイン

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1st

ローラン・ペリエ ロゼ

ローラン・ペリエ
ロゼ

フランス
ぶどう品種 ピノ・ノワール

今日はお雑煮です。それもワインに良く合うお雑煮です。お正月の定番はお節にお雑煮ですよね!日本各地にさまざまな伝統のお雑煮があります。皆さんのお宅のお雑煮はどんなお雑煮ですか?神戸山手大学の奥村彪生先生によると日本のお雑煮は、餅と汁で勢力図をざっくり描きわける事ができるそうです。餅は西の丸餅と東の角餅、それぞれに焼くエリアと煮るエリアがあります。餅では、ちょっと特殊なケースで餡餅エリアが高松や丸亀であるようです。お汁のほうは、すまし汁が全国的には多いのですが関西を中心とした白味噌エリア、北陸を中心とした赤味噌エリア、島根鳥取の小豆汁エリアがあるようです。基本バリエーションだけでこんなに変化が有る上に、具材もバラエティーに富んでいて日本各地でそれこそ星の数ほどお雑煮はあるんですね。
今日、皆様にご紹介するお雑煮は洋風のワインに合うお雑煮です。皆さんが食事とワインを合わせていく中で、お椀などの汁物はワインと、ちょっとだけ難しいですよね。喧嘩をする訳ではないのですが、汁でワインが薄まる感じがして、あまりしっくりときません。フランス料理でもコースのなかでも、スープには、特にはワインを合わせません。でも、お正月だし、ワイン飲みたいですよね!!せっかくワインを飲むんだったらお雑煮もワインが活きるようにアレンジしたいですよね。そんな悩みを解決する素敵なお雑煮です!
このワインが美味しいお雑煮に、テースティングメンバーが選んだイチオシワインはローランペリエのロゼでした。ローランペリエのロゼは法律で認められている白ワインと赤ワインを混ぜるという方法ではなく、あえて手間の掛かるマセラシオン法で造ります。初めてローランペリエのセラーマスターのミッシェル フォコネ氏に会った時に、何故、他の大手メゾンでは、やらない面倒なマセラシオン法でロゼを造るのかを聞きました。
「だって、マセラシオン法のほうが断然美味しいからだよ」
フォコネ氏の解答は明快でした。
「美味しくするための手間を惜しむなんて、自分には出来ない」
一流の料理人に通じる哲学を感じました。
美しいサーモンピンク、ここぞ!という祝いの席で空けたい逸品です。ふわりとベリーを感じさせる香りが立ちます。バケットを焼いたような香ばしい香りもしてきます。
「泡がキメ細かいですね」「キレがあるんですけれど、ふっくらとした広がりがあります」お雑煮のスープをすすります。鴨の濃厚な香りがします。ごぼうの土を思わせる香りが複雑に絡まりあいます。お椀だけよりシャンパンを合わせたほうが、味わいに奥行きが出る気がします。汁気でワインが薄まる感じは全くしません。「鴨とすごく合います」「赤身が絶妙に合います」「鴨とピノノワールは鉄板ですね」ローランペリエのロゼはピノノワール100%なのです。
「ごぼうの香りとも良く合いますね」「ロゼシャンパンがこういう土っぽい香りとも良くマッチするのは意外ですね」
泥中の蓮華でしょうか、ただただ華やかに見える香りの蔭に大地の風合いをも隠し持っているのですね。贅沢にお正月を飾るのにふさわしいマッチングでした。

こちらは鴨の皮目の脂が抜群に活きました。シャブリの土壌からくるミネラルのニュアンスとお雑煮のお汁の味わいも響きあっていました。

2nd

ウィリアム フェーブル シャブリ

ウィリアム フェーブル
シャブリ

フランス
ぶどう品種 シャルドネ

ネギの甘さが一番活きたのはジョルジュ デュブッフ ムーラン・ナ・ヴァン。鴨の香りとよく熟したガメイの甘い香りがマッチしました。ムーラン・ナ・ヴァンには、かつてマンガンの鉱山もあったそうです。ボジョレーの10のクリュでも格別のポテンシャルを持っているワインです。

3rd

ジョルジュ デュブッフ ムーラン・ナ・ヴァン

ジョルジュ デュブッフ
ムーラン・ナ・ヴァン

フランス
ぶどう品種 ガメ

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