この料理に合うワイン

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1st

ジョルジュ デュブッフ ボジョレー

ジョルジュ デュブッフ
ボジョレー

フランス
ぶどう品種 ガメ

子供の頃、お肉屋さんの店頭の揚げ物が大好きでした。肉屋のおかみさんが手際よく次々と揚げていきます。ジュワジュワと泡が立ち、パン粉の焦げる香りとラードの香り。
自分が買ってもらえるのはいつもコロッケでした。包み紙だった新聞紙のインクの香りとアツアツのコロッケ。今でも鮮明によみがえります。昭和30年代の終わりごろで確か10円。20円だったメンチカツは買ってもらった記憶がありません。「いつかはメンチカツを!」という野望を抱きつつコロッケを買ってもらっていた気がします。今ではスーパーのお惣菜売り場で「意外な」というか「あっけない」くらい手頃な価格で売られているメンチカツ。牛肉のミンチが材料ですから赤ワインとの相性は当然良いのですが、今日はソースにひと工夫です。赤ワインをたっぷり使って「ワインに美味しい赤ワインソース」を作ります。くろぐろと濃いソース、赤ワインをしっかり煮詰めてありますから、黒の中に赤紫が隠れています。ソースの縁が皿に透けてチラリと見えるルビー色がとても綺麗です。そのメンチカツ 赤ワインソースにテースティングに参加したメンバーが選んだイチオシワインはジョルジュ デュブッフ ボジョレー!メンチカツにナイフを入れると香ばしいパン粉の香りの間から力強い牛肉の香りが立ち登ります。ボジョレーのグラスからは、華やかなフルーツを思わせる香りが・・・・・
イチゴやラズベリー、バナナなどを連想させる香り。「牛肉のシンプルで力強い香りに良く合いますね」「ボジョレーは果実香が強すぎて邪魔するかな?と思ったんですが調和していますね」
ソースをたっぷり付けてメンチカツを一口。「結構このソース、フルーティですね」「中濃ソースってフルーツを原材料で多く使いますからね」「外はサクサクで中は肉汁たっぷりでボジョレーの軽やかさと抜群の相性ですね」「牛だとボジョレーより強いかと思いましたが丁度良い感じですね」と高い評価でした。
ボジョレーの潜在力を再認識出来たテースティングでした。

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