日本初となるモルトウイスキー蒸溜所の建設を決意し
理想郷を求めて全国を踏破した信治郎。
「離宮の水」と呼ばれる清らかな水が湧き、
濃霧が立ち込める湿潤な気候をもつ山崎の地を
ジャパニーズウイスキーの原点としたのです。
操業から5年、
完成した初の国産ウイスキーの香味は
当時の日本人には受け入れられませんでした。
しかし、「日本人の繊細な味覚にあう
ウイスキーをつくる」という
信治郎の挑戦は止まることなく、
研鑽の日々を重ねました。
数多の蒸溜所が点在し、
原酒を融通しあえるスコットランドに対し、
自社だけで個性豊かな原酒を
揃える必要があった日本。
山崎蒸溜所では開設当初から試行錯誤を繰り返し、
現在も高品質で多彩な個性をもつ
原酒のつくりこみとつくりわけを行なっています。
日本最古のモルトウイスキー蒸溜所の建設に
着手してから100年の大きな節目となった2023年。
山崎蒸溜所は未来を見据えた
大規模な改修工事を行いました。
「山崎 Story of the Distillery 2024 EDITION」では、
次の100年に向けて歩みはじめた山崎蒸溜所の姿や、
妥協なくものづくりに向き合う
つくり手たちの取り組みをご紹介しました。