MENU
一覧へ戻る

ニュース

山崎蒸溜所 2019年6月4日

ウイスキーを芳醇にする
「天使の分け前」とは。

ウイスキーの樽には
天使が棲んでいる?

ウイスキーは、樽の中で熟成のときを重ねる間に、樽のすき間から少しずつ蒸散し、だんだんとその量を減らしていきます。
その割合は年間2%から4%とも言われ、樽の中には長い間に大半がなくなってしまうものもあります。

昔のウイスキー職人たちは、「これはきっと天使がこっそり飲んでいるに違いない。
でも、天使に分け前を与えているからこそ、天使の助けもあって美味なるウイスキーが出来上がるのだ」と考え、
減ったウイスキーのことを「天使の分け前(Angel’s share)」と呼んできました。ロマンチックな呼び名ですね。

長い時とともに、
ゆっくりと熟成していく。

ウイスキーの熟成には長い時間がかかります。そして、科学技術の進化が目覚ましい今日においても、
そのメカニズムは解明されていないため、科学の力で早めることもできません。
じっくり時を待つことと、その間ずっと原酒を守り育てる職人の技と心によってしか、豊かなウイスキーは生まれないのです。

山崎蒸溜所の貯蔵工程の責任者、野田頭(のだがしら)氏は語ります。

「長い時間の中で原酒が順調に成長していけるような環境をつくり、そのときどきの原酒の状態をチェックし、
日々見守り、美しい琥珀色に熟成した原酒へと育て上げるのがわたしたちの仕事です。

ひとつひとつの樽を定期的に見て回り、樽を叩いた音で原酒の液面の高さ、つまり原酒の減り具合を確認します。
必要に応じて中味の品質もチェックした上でブレンダーに報告します。また、原酒が漏れていないか、目で確かめていきます。
万が一漏れを見つけたら、和紙や埋め木を詰めて修繕します。

熟成が進むにつれて、それぞれに異なる個性を持ちはじめる原酒たちは、とても愛おしく感じます。
仕込み、発酵、蒸溜と多くの人の手を経てつくられた大切な原酒を預かるわけですから、「天使の分け前」以外は、
一滴も漏らすことなくお客様の手元に届けたい。そんな気持ちで仕事をしています。」

たとえば山崎12年。熟成期間12年の原酒を最も若い原酒として、それ以上古い原酒だけが山崎12年に使われる資格があります。
ひと口に12年と言っても、小学校に上がった子供が高校を卒業するまでの期間ですから、どれだけの長い年月がかかっているか、
想像すると改めて驚かされます。そしてその間に、天使がその多くを飲んでしまうわけですから、
残った原酒をとても愛おしく感じる気持ちもわかる気がします。

ウイスキーは、時の芸術品。

「ひと樽ひと樽の原酒とのつきあいも非常に長きに渡りますから、
自分が樽詰めした原酒が製品になるのを見届けられない場合も多々あるわけです。山崎50年を発売した時には、半世紀以上前から今に至るまで、
実にたくさんの大先輩が守り受け継いできた原酒がついに“ウイスキー”になる瞬間に立ち会い、
責任の重大さと感動に体が震えたことを今でも覚えています。」

ウイスキーは、10年、20年、30年という単位で、時に寄り添うことではじめて生み出される「時の芸術品」。
そこには、日々手塩にかけて原酒を守り育ててきた、数多くの職人たちの思いもまた、詰まっているのです。

山崎の特別なイベントや会員限定のプレゼント情報等を
メールマガジンでお届けします。

無料メールマガジン登録はこちら

ニュース一覧へ戻る

おすすめコンテンツ

  • ブランドストーリー

    名水。熟成。匠の技。
    山崎の、物語。

  • 山崎蒸溜所

    京都の南西・天王山の麓にたたずむ、
    最古のモルトウイスキー蒸溜所のご案内。

  • ラインナップ

    山崎蒸溜所で生まれるモルト原酒だけでつくられる、
    シングルモルトウイスキー山崎。

山崎倶楽部のご紹介

山崎倶楽部のご紹介1 山崎倶楽部のご紹介2

シングルモルトウイスキー山崎をよりいっそう愉しんでいただくためのファンクラブです。
会員限定のプレゼントやイベントのお知らせ、つくり手インタビューや山崎蒸溜所からの季節の便りなどをお届けします。

無料メールマガジン登録はこちら