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11月11日、蒸溜所の特別な日

椎尾神社 秋季祭礼に見る、ウイスキーづくりへの想い。

2015.11.30up

ウイスキーづくりの原点に立ち返る日。

山崎蒸溜所中央の町道を登っていくと、そこに椎尾神社という神社があるのをご存知ですか。 この椎尾神社は春と秋に祭礼を行いますが、秋の祭礼は、毎年、サントリーの主催で執り行われます。この地に根を張ったウイスキーづくりの原点に立ち返るとともに、ものづくりの精神を今いちど確かめる。山崎にとって大切な1日なのです。

ウイスキーづくりの原点に立ち返る日。

椎尾神社の秋の祭礼は、毎年11月11日に執り行われます。
この日にどんな意味があるかをご存知でしょうか。今から91年前の1924(大正13)年11月11日は、前年の1923年に着工した山崎蒸溜所が完成し、竣工した日。11時11分に、蒸溜設備を稼働させたともいわれ、蒸溜後、最初に樽に詰められた1924年のシリアルナンバー0001の樽は、現在も貯蔵庫の中で大切に保管されています。山崎を語る上で忘れることのできない特別な日、特別な瞬間。椎尾神社の秋の祭礼も、11時11分に始まります。

絵に描いたような秋晴れの空の下で、今年も秋の祭礼が執り行われました。
祭礼は藤井工場長をはじめとする山崎蒸溜所の面々と、関係者の皆さま、地元の方々で行われます。社殿にはサントリー創業者・鳥井信治郎が奉納した神社幕がかけられ、山崎、響、ローヤルなどのウイスキーが奉納されています。
手水を済ませた参列者が席に着くと、篳篥(ひちりき)の音色とともに鮮やかな衣装に身を包んだ宮司や巫女が現れ、辺りはいつも以上に厳かな空気に包まれます。 祝詞が奏上された後には、雅な神楽が披露され、藤井工場長から順に玉串奉奠(たまぐしほうてん)を行います。
お隣の弁天社での弁天祭を終えると、年に一度の儀式を終えた安堵からか参列者たちの表情は一気に和やかに。参列者にとってこの祭礼がいかに重要なものかが伝わってきます。

山崎蒸溜所を見守り続ける、椎尾神社。

椎尾神社の歴史は古く、建立は奈良時代といわれています。
鎌倉時代には後鳥羽上皇が行幸する由緒ある場所でしたが、時代の流れとともに衰退。信治郎が日本で初めてのウイスキーづくりの拠点として山崎の地を見出した頃にはすっかり荒廃していました。
信心深いことで知られる信治郎は、地域の氏神を祀ったこの神社を廃れさせてはいけないと、地元の人々とともに復興に着手。そして年2回行われる祭礼の、秋の祝賀を蒸溜所竣工と同じ11月11日にサントリーの主催で行うようになったのです。
天王山のふもと、桂川、宇治川、木津川の三川が合流するウイスキーづくりの理想郷、山崎。その地をいにしえの時代から見つめてきた椎尾神社が、今も山崎蒸溜所を、日々行われているウイスキーづくりを見守っているのです。

先人たちの想いを、未来へとつなぐ。

2010年に山崎蒸溜所の工場長に就任して以来、毎年、椎尾神社の秋の祭礼に参列している藤井工場長。
山崎蒸溜所にとって特別な日に執り行われる祭礼について、どのような想いを抱いているか、この日を迎え新たにする想いなどについて聞きました。

椎尾神社の秋季大祭の日をどのような気持ちで迎えているのでしょうか。
「11月11日というのは山崎蒸溜所が竣工し、蒸溜を開始した記念すべき日です。
また1年、無事に歴史を重ねられたことに感謝する想いを込めて、祭礼は11時11分という時間にまでこだわって行っています。
この日は蒸溜所のスタッフ以外で、山崎のウイスキーづくりに携わる方々や地域の方々とお会いできる貴重な1日。この地域の昔の姿を知る方々から当時の様子を伺い、改めて蒸溜所の歴史に思いを馳せることもあります。 年末を控えた時期でもあり、1年間の総括にかかり、来年の方針を固めて行こう、と祭礼を機に気持ちを切り替えています」

ウイスキーづくりの伝統を継承してきた先人たちの存在とは。
「ウイスキーは時がつくるお酒です。ここ数年、山崎は国内外で高い評価をいただくようになりましたが、それも我々の先輩たちが試行錯誤しながら、妥協せずつくりあげた数々の原酒があってこそです。先人たちの仕事に思いを馳せるたび、山崎のウイスキーづくりを次の世代にいい形で繋いで行くことが我々の使命だと気持ちを新たにします。祭礼はそのいい機会でもあります」

祭礼を終えて、今後のウイスキーづくりについての意気込みは。
「常々考えていることではありますが、何よりまず“おいしい”ウイスキーをつくりたい。でも“おいしい”という感覚は、時代とともに変わりますよね。つくり手のエゴにならないよう、時代をきちんと見つめて、それぞれの時代で認められる“おいしい”を実現するためにも、多彩な原酒づくりをさらに進化させていきたい。近年世界中で頂いている高い評価に甘んじることなく、山崎を手にしてくださったお客様が喜びを感じていただけるよう、より品質を高めていく努力を続けていきたいです」

「スコッチの魅力が、鋭い「個性」を追求することにあるとするなら、ジャパニーズウイスキーの魅力は「調和」にあると思います。”

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