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2014.04.22up

山崎の春。

ミズナラ樽の数奇な運命。

国破れて、ミズナラ樽あり。今や、山崎にとって欠かせないミズナラ樽は、ひとつの偶然から生まれました。

山崎の豊かな味わいを織りなすキーモルトのひとつとして欠かせない、ミズナラ樽の長期熟成モルト。そのミズナラ樽の誕生には、時代に翻弄されながらもウイスキーづくりへの情熱を絶やさなかった山崎の職人たちが遭遇した、ひとつの偶然がありました。

1941年に始まった太平洋戦争。その戦中から戦後にかけて、ウイスキーの貯蔵に必要なシェリー樽などの輸入が困難になりました。国内の様々なオーク材から貯蔵に適したものを探し求め、そのなかで選んだのが、北海道が主産地のオークの一種「ミズナラ」でした。ミズナラは、高級家具の材料に使われていたものの、貯蔵樽としては材質的に原酒が漏れやすく、材の選別、製樽作業は苦労の連続でした。さらに、当初は木香が強すぎ、ミズナラ樽の原酒はブレンダーから必ずしも高い評価を得ていませんでした。

しかしここで、あきらめなかった職人たちの苦労が報われるかのように、ひとつの奇跡が起こります。新樽では強すぎた木香が、面白いことに、2回、3回と繰り返し使用されると、独特の味わいの原酒となり、白檀(びゃくだん)や伽羅(きゃら)を思わせる香味が生まれていきました。

窮地から生まれた賜物。

数十年の時を経て、今では海外のブレンダーやウイスキー通からも高い評価を得ています。
ミズナラは、現在、ウイスキーの世界では「ジャパニーズオーク」と呼ばれ、ジャパニーズウイスキーがもつ独特の香味や特徴を語るときの、ひとつの象徴となっており、山崎にとってなくてはならないものになっています。

良質なミズナラ樽を作り続けるために。山崎のブレンダーは、ミズナラが原生する北海道の森へと赴きます。

緑茂る森を歩き、樹木の生育環境を確かめ、その木肌に触れ、呼吸を合わせる。
山崎のブレンダーは、ミズナラの育つ森へ赴き、樹木の選定に立ち合います。製樽は専門会社に委託するのが通例で、材から新樽を自前で製造しているウイスキーメーカーは世界でも稀です。

ミズナラの樹木は、高さ25メートル以上にも達し、人間の胸の高さの幹の直径が80センチ前後のものを伐採します。天空に向かって真っ直ぐに、周囲の針葉樹と競うように育った通直のもの。しかも根元から10メートルぐらいは枝を張ることなく、傷が無いものが最適とされています。
これほどの樹となると、樹齢は200年から300年近くにもおよびます。

森の豊かな恵みは、すべて貯蔵樽、そして、ウイスキーの品質へとつながります。
最良のミズナラ樽で貯蔵されたモルト原酒は、白檀や伽羅を想わせる独特な香味とともに、独特の甘やかさや厚みのあるテクスチャーも特徴。
ミズナラが育った自然に想いを馳せながら、日本独自の複雑でオリエンタルな香味と長く伸びる余韻を、ゆっくりとお愉しみください。

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