WHiSKY on the Web ウイスキーミュージアムウイスキーを知る蒸溜の話 > 蒸溜に関するQ&A

蒸溜に関するQ&A

蒸溜釜の大きさや形は、どうやって決めるの
仕込み、発酵、などの蒸溜所の全体の設備に合わせて蒸溜釜の大きさが決められます。
まず釜の、液のたまる部分の大きさを決めます。
それから釜の形を設計。
さらに蒸溜時間を決め、釜の加熱面積を決めます。
直火だと、どれくらいの熱を加えるかをこの段階で決めます。
釜の上の部分の設計は、ウイスキーの品質をどう決めるかで決まります。

スチルマンは、何をするの
蒸溜を受け持つ職人ですが、蒸溜所の中でも最も熟練を要します。
【蒸溜の機能】の2で説明したように、前溜・本溜・後溜の切り替えは溜液を見て判断するわけですが、これがウイスキーの性格をおおまかに決める大切な工程です。このように、一つの工程から次の工程に移るとき、必ず人の技が介在するのがウイスキーづくりの特徴です。

蒸溜釜の中は、どうなっているの
・直火蒸溜の釜の中は平らになっています。
・蒸気加熱の釜の中には、蚊取り線香のような加熱器があります。
釜の設計時に熱計算をした上で、加熱器を2、3段重ねるのが普通です。
加熱面積が充分に取れない場合には、パーコレーターと呼ばれる二重管の間に蒸気を通すタイプの加熱器を使います。

蒸溜釜の中は煮立ったら、ふきこぼれたりしないの
初溜の最初の段階では、モロミが発酵しているために炭酸ガスを含んでいるので、泡が立ちやすくなっています。そのためあまり熱をかけられません。
限度を超えて加熱すると、中の液が吹き出してしまいます。
ですから、覗き窓や泡検知機で確認しながら泡の高さを一定にするように炊いていきます。

蒸溜釜の中は、どうやってきれいにするの
通常はお湯で洗います。中が硫黄などとの反応で汚れてきた場合、アルカリの液で洗い、銅の面を出します。

蒸溜釜は何年もつの
耐用年数は20年くらいです。銅がだんだん薄くなってきます。
しかし、部分的に薄くなる所はだいたい決まっています。
初溜釜の場合はトップの部分。蒸気があたる部分です。
再溜釜の場合は張込液面の接点の部分です。


蒸溜釜の修理は、どうするの
パッチワークのように銅板の継ぎをあてるなどの修理をします。
釜の厚みが半分以下になると補修できなくなるので、そうなったらかぶとをそっくり入れ換えます。ほとんどはその前に補強します。

蒸溜釜の下は、どうなっているの
直火加熱の場合は、とても厚い円形の耐火レンガの上に乗っています。
間接加熱の場合は、大きな受け皿がある構造もあり、これに足がついて支えたりしています。

新しい蒸溜釜を作るとき、最初から釜を作って失敗したりしないの
サントリーには実験用のラボがあります。ここの小さいスケールの蒸溜釜でまず試し、さらに中間スケールの釜で実験するわけです。この工程を踏むことにより、事前にかなりのことが分かります。

蒸溜が終わった後に、釜の底には何が残るの
初溜が終わった後の釜の中は、酵母の成分や熱で変成したタンパク質などの塊を含んだもやもやした液体が、エキス分3%で残ります。
モロミに含まれるタンパク質・アミノ酸・エキス分・糖分などは、すべて釜の底に残ってしまいます。 残ったものは濃縮して、牛などの家畜のえさに再利用します。
ウイスキーは自然から始まって自然に戻るサイクルの商品です。

モルトは何種類くらい作っているの
モルトのタイプの幅を広げ個性のあるものをつくるため、サントリーでは蒸溜でのタイプ分けも含めて現在約100タイプの熟成ポットを持ってます。

蒸溜の方法蒸溜の機能蒸溜とウイスキーの味との関係蒸溜釜の型と構造 蒸溜に関するQ&A


サイトマップ