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ブレンドの誕生

ウイスキーと税金

 ウイスキーが樽で熟成されるようになったのは、税金と関係があることはよく知られています。重税に不満を抱いたスコットランド人が密造を始め、徴税官から逃れるために樽に入れたウイスキーを山奥に隠しました。しばらく樽に入れて隠しておいたウイスキーを開けてみたら、美しい琥珀色で芳醇な香りを持つ酒に変身していたというわけです。

1713年にはウイスキーの税金には麦芽の量に比例して課税される「麦芽税」が導入されます。ウイスキー製造者たちはこれに対抗し、発芽していない大麦、小麦、ライ麦も原料に使うことで税金を下げようとしました。これがグレーンウイスキーの始まりと言われています。19世紀にはいると連続蒸溜機が発明されてグレーンウイスキーの品質も高まっていきました。

ブレンデッドウイスキーの誕生

 モルトウイスキーはスコットランド北部の、山や高知の多いハイランド地方で、多くは密造酒として造りつづけられました。一方、グレーンウイスキーは南部のローランド地方で、大きな装置で作られるようになっていきます。アンドリュー・アッシャーは、このように別々のの道を歩んでいた両者を調合し、新しいブレンデッドウイスキーを生み出しました。1860年ごろのことです。荒々しく個性的なモルトウイスキーと、新技術を使ったクリーンなグレーンウイスキーのブレンドは、モルトの個性と魅力を生かしながらも香味が軽快で飲みやすい新しい酒を生み出し、地方の地酒に過ぎなかったウイスキーがロンドンからイギリス全土へ、そして世界へと急速に広がっていくことになります。


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