森育ちと海育ち 相反する個性をフライト! 白州vsボウモア 12年 2016.12.27 Update

育った環境によって香味が左右される!?
ウイスキーづくりの裏側にチェックイン!

ウイスキーの香味は、つくられる風土や気候に大きく影響を受けるというのはすでにご存知ですよね。では、どのくらい影響を受けるのでしょう?その比較に最適なのが、軽快な香味で日本のみならず世界のウイスキー通をも魅了する『白州』と、“ウイスキーの聖地”と呼ばれるアイラ島の中で最古の蒸溜所でつくられる『ボウモア』です。前者が深い森の中に位置する蒸溜所でつくられる一方、後者は荒波が打ち寄せる海辺に佇む蒸溜所でつくられています。どちらも育まれる環境を色濃く宿した個性豊かな表情が魅力。相反する気候風土の中でつくられた2銘柄をさっそくフライトしてみましょう。

Bottoles profile

白州  JAPANESE  WHISKY

森由来の軽快な新緑の香りと
繊細なブレンド技が魅力
  • ■産地:日本/白州蒸溜所
  • ■種類:シングルモルトウイスキー
  • ■特長:森の若葉のようなフレッシュな香り、爽やかで軽快な味わい

ボウモア 12年  SCOTCH WHISKY

海辺生まれならではの磯の香りとキレ、
エレガントさが漂うアイラモルトの女王
  • ■産地:スコットランド/ボウモア蒸溜所
  • ■種類:シングルモルトウイスキー
  • ■特長:スモーキーさとフルーティーさが同居した甘く麗しい香味

新緑を想わせる軽快な香味が心地よい『白州』

南アルプスの大地に磨かれた軟水を仕込み水に、四季折々の恵み豊かな森に育まれた『白州』。軽快で心地よい香味が、世界のウイスキー通からの注目を集めています。グラスに注ぎ少量を口に含むと、森の若葉のようなフレッシュな香りとほのかなスモーキーさが広がります。ゆっくりと喉に落としたら、深呼吸をするように香りの瑞々しさを堪能してください。口あたりはライト&スムーズ。すっきりとしたキレとやわらかい甘さが感じられ、余韻もあくまで爽やかなので、休日の昼下がりに愉しむ一杯としてもおすすめです。



ほのかな潮の香りとスモーキーさが鼻腔をくすぐる『ボウモア 12年』

“アイラモルトの女王”と称される『ボウモア』は、アイラ島育ちならではの潮の香りやスモーキーさだけでなく、麗しくしなやかな気品、そして力強さのある香味が特長です。4種のラインアップの中でも『ボウモア 12年』は、スモーキーさやフルーティさのバランスが秀逸なことから「ベストバランス・アイラ」と呼ばれる、シリーズの代表格。ストレートで味わえば、ほのかな潮の香りの後に漂う、甘く心地よいスモーキーさやチョコレートのようなコクを感じていただけるでしょう。喉元に落としたあとには、長く続く繊細な余韻をお愉しみください。


ウイスキーの香味を左右するものって?

それは、気候と風土。蒸溜所を見れば、ウイスキーの個性が見えてくる!

『白州』と『ボウモア』は、どちらもひとつの蒸溜所で育まれた原酒だけを使用したシングルモルトウイスキー。仕込みに使われるのは、それぞれの土地で育まれた良質な水です。また、森や海に囲まれた蒸溜所周辺の気候風土の中で5年10年と眠り続ける原酒は、樽を通して呼吸を繰り返すため、その土地ならではの個性が次第に色濃く宿るのです。
白州蒸溜所とボウモア蒸溜所、それぞれのバックグラウンドやつくりのこだわりを探ってみましょう。

  • 標高約700mの深い森の中という、蒸溜所としては世界でも類をみないロケーションに位置する白州蒸溜所。高地ならではの澄んだ空気や冷涼な気候、花崗岩質の大地に磨かれた良質の天然水といった森の恩恵を最大限に活かしながら、匠たちの手で多彩に原酒をつくり分け、繊細なブレンドを重ねることで、軽快かつ複雑な奥行きをもつ『白州』の香味を生み出しています。

  • ボウモア蒸溜所が建つアイラ島は、スコットランド西南のインナーヘブリーディーズ諸島最南端に位置します。風が強い日にはまともに波しぶきを受けるという海辺にあり、海抜0mの貯蔵庫には潮の香りが満ちています。仕込み水にはピート層を通って湧くラガン川の水を使用し、伝統あるフロアモルティングで発芽させた大麦にピート香を纏わせるなど、海辺ならではの環境が反映されています。

ハイボールでさらに個性が際立つ!彩りを添えるマリアージュメニューとは?

ミントを添えた白州ハイボールに
香り深い燻製を合わせて

『白州』の爽やかで軽やかな味わいをさらに増してくれるのが、炭酸との組み合わせ。ミントの葉を1枚添えれば、「白州 森香るハイボール」の出来上がり!シュワッとした爽快感とスモーキーな香りに相性抜群なのは、ソーセージやベーコンなどの燻製料理。香り×香りのマリアージュが紡ぎだす、絶妙なハーモニーをぜひお試しください。


アイラ島でも定番!
ボウモア×牡蠣で磯の香りを満喫

アイラ島でも定番!
ボウモア×牡蠣で磯の香りを満喫

独特の香味を持つ『ボウモア』。炭酸で割ってハイボールにすると、フルーティかつエレガントな表情が際立ちます。合わせるのはもちろん、生まれ故郷のアイラ島でも定番の組み合わせ・牡蠣で決まり。牡蠣の殻を器に『ボウモア』を注いで一緒に口に含めば、口いっぱいに広がる磯の香りが幸せを運んでくれます。


森へ、海へ。束の間の非日常へと誘うウイスキーの旅。
今回のフライトはいかがでしたか?

育まれる気候や風土によって異なる個性を持つウイスキー2銘柄のフライト。それぞれが生まれた背景を知ることは、ウイスキーの奥深い世界を愉しむ大きな手掛かりになります。『白州』の軽快な味わいはウイスキー初心者でも飲みやすく、エレガントな磯の香りが広がる『ボウモア 12年』は、通な味わい。ストレートで味と香りをじっくり堪能するのも良し、料理とも相性抜群なハイボールでマリアージュを愉しむも良し。ウイスキーの奥深さを体感できる、とびきりユニークなフライトになりますよ!

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