心地よく感じる香りは“森”それとも“風”? 白州vs知多 2016.08.31 Update

香りの秘密を探る
ウイスキーフライトをスタート!

ジャパニーズウイスキー『白州』と『知多』。
それぞれ、蒸溜所がある土地の名を冠しているのをご存じでしたか?
山梨県北西部「白州」の地は、標高約700mの豊かな森の中。シングルモルトウイスキー『白州』は、世界でも類を見ない“森の蒸溜所”で育まれています。一方、愛知県知多半島に位置する「知多」は、目の前に穏やかな伊勢湾が広がります。
両銘柄とも、ハイボールで味わうのがおすすめのウイスキー。炭酸とともに立ちのぼる香りを愉しむのがポイントです。心地よく香る理由を、フライトしながら紐解いていきましょう。

Bottoles profile

サントリーシングルモルト白州  JAPANESE WHISKY

“森の蒸溜所”で育まれた
抜群の軽快さを誇るシングルモルト
  • ■産地:日本/白州蒸溜所
  • ■種類:シングルモルトウイスキー
  • ■特長:森の若葉のようなフレッシュな香り、爽やかで軽快な味わい

サントリーウイスキー知多  JAPANESE WHISKY

ジャパニーズウイスキーの
躍進を支えた影の実力者
  • ■産地:日本/知多蒸溜所
  • ■種類:シングルグレーンウイスキー
  • ■特長:軽やかな味わいとほのかに甘い香りが心地よい

軽快で爽やか、ほのかにスモーキーな『白州』

深い森と幾多の清流に囲まれた白州蒸溜所で育まれた『白州』。さっそくその香りや味わいを感じてみましょう。グラスに注いだ瞬間から漂うのは、みずみずしく爽やかで、ほんのり甘い香り。奥に潜むのは、かすかなスモーキーさです。グラスを軽く揺らし、深呼吸をするように香りを吸い込んでみると、青々と茂った森の若葉に囲まれたような気分になってきませんか?
少量を口に含み、喉に落とすようにして味わってみてください。爽やかさやキレのよい酸味、そして、何層にも重なった複雑な味わいを感じていただけるでしょう。例えるなら、ミントやすだち、青りんご…。フレッシュで爽やかな香りは、すっきりと心地よい余韻をもたらします。


軽やかな風を想わせる『知多』のスムースな味わい

藍色のボトルキャップが印象的な『知多』。グラスに注ぐと、澄みきった黄金色のウイスキーが、光を受けてキラキラと輝きます。その香りは、クセがなくほのかな甘さを感じさせます。手の平でグラスを包み、少し温めるようにしてみると、ふんわりと甘い樽の香りが漂ってくるのが分かります。
味わいは、ピュアで軽やか。心地よくスムースに広がります。『白州』と飲み比べると、なめらかさやマイルドさを感じていただけるのではないでしょうか。やさしい甘さを残しながら、スーッと消えていく綺麗な余韻は『知多』ならではのもの。初心者にも飲みやすい、心地よさのあるウイスキーです。


プラスひと手間で、個性豊かな“香る”ハイボールに。

爽やかさが際立つ、
ミントを添えた「白州 森香るハイボール」

“白州らしさ”を最もよく感じられる愉しみ方をご紹介しましょう。よく冷えたソーダと氷、フレッシュミントをご用意ください。グラスに氷をたっぷり入れ、『白州』に対して3~4倍量のソーダを注ぎます。炭酸が抜けないようにマドラーでタテに1回混ぜたら、ミントの葉を1枚手に取り、香りを立たせるために軽く叩いてからトッピング。よく晴れた休日の昼下がり、木蔭の下で愉しむのにぴったりの爽やかなハイボールの完成です。


軽やかな「知多 風香るハイボール」は、
和素材トッピングが好相性。

ほのかな甘みが心地よい『知多』の魅力は、ハイボールで花開きます。確かな熟成感を残しながら、あくまでも軽やかな飲み心地。その名は、「知多 風香るハイボール」です。やさしく時を包みこむようななめらかな口当たりで、アレンジの幅が広いのも魅力。季節や合わせるお料理にあわせ、しょうがやすだち、山椒の葉などの和素材をトッピングして愉しむのもおすすめです。


ハイボールで花開く『白州』と『知多』。
“香り”の良さの秘密とは?

蒸溜所の環境やつくり方を比較してみましょう!

  • 白州1973年、自然との調和を最優先に考えて建設した白州蒸溜所。敷地内には、さまざまな野鳥が心地よいひと時を過ごすために訪れます。豊かな森の花崗岩地質に磨かれた清冽な水を仕込み水に使用していることから、爽やかな味わいや軽く滑らかな飲み心地が生まれます。

    白州蒸溜所の特長のひとつに、森の乳酸菌が棲みつく木桶発酵槽を使ったモルト原酒があります。フルーティーな香りや奥行きのあるコクは、こうした工夫から導かれるもの。さまざまにつくり分けたモルト原酒は、澄んだ森の空気の中で熟成を重ねているのです。

  • 知多伊勢湾に臨む知多蒸溜所では、とうもろこしなどの穀物を原料としたグレーンウイスキーを育んでいます。グレーン原酒は、『角瓶』や『響』などのブレンデッドウイスキーに欠かせないもの。1972年の設立以来、サントリーのウイスキーを支えてきた陰の立役者です。

    知多蒸溜所では、連続式蒸溜機をさまざまにアレンジし、グレーン原酒の多彩なつくり分けを行なっています。ピュアでまろやかなグレーン原酒は、熟成樽の個性を映しやすいという特長があります。時を重ねることで香味が深まり、奥深く確かな熟成香を纏います。

多彩につくり分けられた原酒を厳選し、丁寧に重ねて香味を描きあげるのは日本の匠の繊細な技。
ウイスキーづくりはまさに、自然と人との共同作業です。

和食とあわせて味わい尽くす、2つの“香る”ハイボール

軽快な「白州 森香るハイボール」には、
旬の魚介や紫蘇をあわせたお料理を。

キレがよく爽やかな『白州』は、香りやコクのある燻製や、酸味を効かせた料理との相性が抜群です。中でも試していただきたいのが、季節の魚介を使った押し寿司。この季節は、紫蘇をあわせてさっぱりと愉しむのがいいですね。“森”香るハイボールとともに、鼻に抜ける香りをご堪能ください。


出汁を愉しむ和食との相性が抜群!
旨みを引き立てる「知多 風香るハイボール」。

『知多』とあわせるなら、出汁の旨みを活かした和のひと皿を。暑さの残るこの時期は、とうもろこしとかつお出汁をあわせた、冷たいすり流しはいかがでしょう。スモークした帆立を添え、しっかりとしたコクとの対比を味わいます。ほのかに甘く旨みを引き立てる“風香る”ハイボールは、食事中に愉しむのがぴったりです。


日本人の感性に磨かれたジャパニーズウイスキー。
今回のフライトはいかがでしたか?

出汁の旨みや食材そのものの味わいを大切にする日本の食文化は、古くから繊細な感性や味覚を育んできたと言われます。そうした日本人の舌に鍛えられながら独自の香味を追求してきたジャパニーズウイスキーはいま、世界からも注目を集める存在となりました。
今回ご紹介した『白州』と『知多』は、和食とあわせて愉しむのに最適なウイスキーの代表格です。“香る”ハイボールは、はじめの一杯にもぴったり。毎日の食卓に彩りを添えてくれますよ。

知多 vs Canadian Club

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