サントリーホール オルガン プロムナード コンサート
(入場無料/サントリーホール・メンバーズ・クラブ会員限定/事前申し込み制/指定席制・座席選択可)
武蔵野音楽大学卒業、同大学院修了。オルガンをアンリエット・ピュイグ=ロジェに師事。パリのイスィ・レ・ムリノ国立音楽院オルガン科を審査員満場一致の一等賞を得て卒業。オルガンおよび即興演奏をダニエル・ロート、オリヴィエ・ラトリーに師事。 1991年、オランダのセザール・フランクオルガンコンクール第2位入賞。パリのノートルダム大聖堂、モナコ大聖堂など国内外でコンサート活動。2019年、パリのサン・シュルピス教会の歴史的オルガンでのリサイタルがライブ配信される。CD『二つの祈り~20世紀のフランスオルガン音楽~』、『風のディアローグ』(フルート三上明子との共演)、『遙かなるエレジー』(ホルン丸山勉との共演)をリリース。青山学院大学オルガニスト、カトリック碑文谷教会オルガニスト。
13歳よりホルンをはじめる。武蔵野音楽大学を卒業。在学中、日本フィルハーモニー交響楽団に入団。1991年、第8回日本管打楽器コンクール・ホルン部門第1位。93年、ジュネーヴに留学。90年より10年間、読売日本交響楽団首席奏者を務めた。世界ホルンフェスティバルなどでゲストアーティストとして招かれるほか、ソロ、室内楽、オーケストラなどで多くのCDをリリース。現在、日本フィル客演首席奏者、紀尾井ホール室内管弦楽団、つの笛集団、カスタム・ウィンズ木管五重奏団などのメンバーとしても活動。ソロCD『ルネッサンス』『レゾナンス』『遙かなるエレジー』のほか、カスタム・ウィンズCD『アゴラ』、また、つの笛集団でも多くリリース。著書では『パワーアップ吹奏楽〜ホルン〜』がある。武蔵野音楽大学准教授、日本ホルン協会常任理事。
今回は、ホルンとオルガンのアンサンブルをお楽しみいただきます。
ホルンもオルガンも風で鳴らす楽器ですが、たった1本の管のホルンと5,898本のパイプを有するサントリーホールのオルガンとで奏でる世界、天から降り注ぐようなホルンとオルガンの響きは至高のひとときになることと思います。
最初の曲はオルガンのソロで、セザール・フランク作曲「大合唱」。長い歴史の中で歌い継がれる二つのクリスマスの聖歌、「真夜中に目覚め」と「スイスのノエル」が交互に現れます。次のヴィヴィアーニの「ソナタ第1番」(1678年)は通常のホルンより高音のピッコロ・ホルンのために書かれた作品ですが、今回は丸山勉さんの特注で製作された「ピッコルノ」という楽器で演奏します。バッハのコラール「目覚めよと呼ぶ声あり」はおなじみの名曲。原曲の『カンタータ第140番』の第4曲ではテノールソロで歌われるコラール旋律を、今日はホルンで演奏します。サン゠サーンスの「アダージョとアンダンテ」は、近年にパリで発見されたホルンとオルガンのためのオリジナル作品。交響曲第3番「オルガン付き」を彷彿させる色彩感があります。
最後は『クリスマス・ファンタジー』をお届けいたします。NHK連続テレビ小説「エール」のオルガン指導もされ、マルチな才能で活躍する山口綾規さんによる編曲です。郷愁を誘うキャロルの、夢みるファンタジー。教会の鐘が鳴り響くような曲の終盤では、皆様にクリスマスの祝福が豊かにありますよう、心からの祈りを込めて演奏します。
(坂戸真美)
サントリーホール
0570-55-0017
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