サントリーホール オルガン プロムナード コンサート
(入場無料/サントリーホール・メンバーズ・クラブ会員限定/事前申し込み制/指定席制・座席選択可)
サントリーホールは、新型コロナウイルス感染拡大防止のための東京都のロードマップに従い、お客様の安全・安心のための準備を行い、月に一度の恒例、オルガン プロムナード コンサートを再開しております。
平日お昼間のひととき、入場自由で気軽にオルガンの音色をお楽しみいただいている当シリーズ公演ですが、施設の対策上、サントリーホール・メンバーズ・クラブ*会員のみの事前申し込みによる指定席とさせていただきます。
10月の回より座席の選択が可能となり、お連れ様も1名様までご入場いただけます。
*入会金・年会費無料。WEB会員は即日入会可。
東京藝術大学音楽学部オルガン専攻および、同大学院修了。河野和雄、今井奈緒子、廣江理枝に師事。平成25年度文化庁新進芸術家海外研修制度の研修員としてフランスへ派遣され、エルワン・ル・プラドのもとで研鑚を積む。2012年、第23回シャルトル国際オルガンコンクールにて優勝。フランスを中心に、欧州各地のオルガンフェスティバルに招待され、演奏ツアーを行う。帰国後、ソロ演奏のほかに、東京フィルハーモニー交響楽団や東京交響楽団との共演など、国内外で幅広く演奏活動を続けている。現在、所沢市民文化センターミューズ第4代ホールオルガニスト、東京藝術大学音楽学部オルガン専攻教育研究助手、東洋英和女学院大学生涯学習センター講師。
https://marimiharaorg.wixsite.com/marimihara
今回のオルガン プロムナード コンサートでは、フランスのオルガニストたちの名曲を皆様にお届けします。
まずフランス古典期(=フランスのバロック期)の作曲家で、名オルガニストだったマルシャンの『グラン・ディアローグ』は、リード管をメインに据えた音色で奏でます。ディアローグは訳すと「対話」ですが、多様な音色のパイプが次々と現れ、対話しながら音楽を進行させていきます。
2曲目以降は、フランス革命と産業革命を経て、オルガンが巨大化して花開いた「オルガン交響楽派」の作品をお楽しみいただきます。
ヴィエルヌはパリ・ノートルダム大聖堂の目が不自由なオルガニストで、大オルガンを駆使したオルガン交響曲を6曲残しています。『24の幻想的小品集』は、風景や神話などを題材にした性格的作品も含む、より小規模なコンサートピース集となっています。「ナイアード」というのはギリシャ神話に出てくる泉や川のニンフのことです。この無窮動な作品は、ニンフ達が水辺を軽やかに飛び回る情景を想像させます。
さてオルガン交響楽派を確立させたのは、ヴィエルヌのオルガンの師であったヴィドールです。『ゴシック交響曲』のアンダンテ・ソステヌートは、右手と右足がメロディーパートを担当し、優美なメロディーを掛け合いながら歌っていきます。『オルガン交響曲第5番』のトッカータは、一定に刻まれるリズムと歯切れの良いパッセージ、そして壮大なペダルパートが組み合わされた、大オルガンの醍醐味を味わうことができる一曲です。
(三原麻里)
サントリーホール
0570-55-0017
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