サントリーホール オルガン プロムナード コンサート
(入場無料/サントリーホール・メンバーズ・クラブ会員限定/事前申し込み制/指定席制)
【お知らせ】
サントリーホールは、新型コロナウイルス感染拡大防止のための東京都のロードマップに従い、公演再開に向けたお客様の安全・安心のための準備を行い、月に一度の恒例、オルガン プロムナード コンサートを開催いたします。
1991年のスタート以来、平日お昼間のひととき、入場自由で気軽にオルガンの音色をお楽しみいただいている当シリーズ公演ですが、6月公演に引き続き今回も、施設の対策上、サントリーホール・メンバーズ・クラブ*会員のみの事前申し込みによる指定席とさせていただきます。
*入会金・年会費無料。WEB会員は即日入会可。
玉川大学芸術学科オルガン専攻卒業。武蔵野音楽大学大学院音楽研究科修士課程修了。フェリス女学院大学ディプロマコース修了。大学院在学中福井直秋記念奨学金奨学生。ヨーロッパ、アメリカ各地のマスタークラスに参加。2003年度横浜みなとみらいホール オルガニスト・インターンシップ・プログラム修了。
国内およびドイツ、フランス、スペイン、アメリカ各地でソロ、アンサンブル、オーケストラや吹奏楽団との共演を行う。近年特にスペインのオルガン音楽の作品や歴史的楽器の研究と演奏に力を注ぎ、また邦人作品にも積極的に取り組んでいる。20年7月7日に初のCD『星月夜』をリリース。
これまでにオルガンを富永哲郎、伊藤繁、酒井多賀志、藤枝照久、早島万紀子、三浦はつみ、武久源造、A. セア・ガランに、和声を柿沼唯に師事。
現在、武蔵野大学非常勤講師。明福寺ルンビニー学園オルガニスト。元築地本願寺副オルガニスト(06~15)。La academia del órgano español主宰。(一社)日本オルガニスト協会、日本オルガン研究会会員。
ホームページ http://minekokojima.com
コンサートは、スペインの芸術や文化が花開いた黄金時代に、王室礼拝堂のオルガニストを務めたカベソンの素朴な舞曲『パヴァーヌと変奏』から幕を開けます。カベソンはフェリペ2世に伴って、イタリア、オーストリア、ドイツ、ベルギー、イギリス、オランダを廻り、異国のさまざまなスタイルのオルガンに出会います。それは心躍る体験だったことでしょう。帰国後すぐに、マドリードの王室礼拝堂のためにアントワープのG. ブレボスにオルガンの製作を依頼します。その後ブレボス一族は、スペインに残ってフランドル様式の設計による技術を駆使したオルガンをたくさん作りました。
一方南部でも同時期セビリャのカテドラルに、同じくアントワープから来た建造家が、オルガンを作りました。イスラム統治時代のモスクをそのまま教会として使っていた、特別な環境でオルガニストを務めた、アラウホの『オルガンの技法』より2曲お聴きください。
先の緊急事態宣言の期間中は、J. S. バッハの『オルガン小曲集』のコラールをよく弾いていました。心を落ち着けてくれるだけでなく、豊かにしてくれます。今回はその中から2曲演奏します。
最後はトゥルヌミールの『神秘的オルガン』の、場面ごとに様々な絵画が浮かんでくる、即興的な作品でしめくくります。斬新な和声の中に、天から、地からグレゴリオ聖歌が聴こえてきます。
まだ困難な状況にある中で、開催にあたって丁寧に準備してくださったホールの方々、聴きに来てくださったみなさまに感謝を込めて。
小島弥寧子
サントリーホール
0570-55-0017
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