第300回 サントリーホール オルガン プロムナード コンサート
東京藝術大学卒業。卒業時アカンサス音楽賞受賞。同大学院修了。バーゼル・スコラ・カントゥルムに留学。2003年オランダのアルクマール・シュニットガー国際オルガンコンクール第3位入賞。07年からヘンデル・フェスティバル・ジャパンで通奏低音を担当。08年からサントリーホール主催「それいけ!オルガン探検隊」で、演奏、企画にも加わっている。N響や日本フィルのオーケストラ要員として多数出演。近年は、子供たちに音楽付き絵本の読み聞かせの公演を行っている。
早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。東京藝術大学音楽学部別科オルガン専修を経て、同大学大学院修士課程音楽研究科(オルガン)を修了。クラシックに限らずジャンルの垣根を超えた多彩なレパートリーには定評があり、わかりやすく楽しさ溢れるコンサートは、各地で新たなオルガンファンを生み出している。またシアターオルガン(アメリカの無声映画の演出に使われたオルガン)を演奏する数少ない日本人オルガニストである。
武蔵野音楽大学卒業。ドイツ国立カールスルーエ音楽大学へ留学。同大学大学院修士課程にて満場一致の最優秀の成績を得て帰国。2011年バーデン文化財団主催の国際音楽コンクール「Kulturfonds Baden Wettbewerb」第1位受賞。第31回日本管打楽器コンクールパーカッション部門第2位受賞。17年Studio N. A. Tより打楽器独奏によるCD『I Ching』をリリース。12・13年サイトウ・キネン・フェスティバル『兵士の物語』に出演。20年1月31日トーキョーコンサーツ・ラボでソロリサイタル開催予定。
オルガン プロムナード コンサートの300回目という記念すべき回に出演できますこと、大変光栄です。オルガニスト2名と打楽器奏者1名による編成はシリーズ初だそうで、3人での演奏効果が高い曲はもちろんのこと、時節がらクリスマスに関係する曲や近年話題になった曲を盛り込んだプログラムを組んでみました。どの曲も元は大編成なものばかりですが、オルガンと打楽器でそれぞれの曲の魅力に迫ってみたいと思います。
アメリカ軽音楽の巨匠、ルロイ・アンダーソンの『クリスマス・フェスティバル』で数々のクリスマス・ソングを一気に楽しんでいただいたあとは、ヘンデルのオラトリオ『メサイア』より「ピファ」と「ハレルヤ・コーラス」。ピファとは田園風の羊飼いの音楽で、本日のプログラムでは前後の華やかな曲を取り持ちます。近年映画で話題になったイギリスの伝説のロック・バンド、クイーンの『ボヘミアン・ラプソディ』は、ロックとはいえ、まるでクラシック音楽のような構成美が感じられ、今は亡きフレディ・マーキュリーの才能が窺えます。最後は1986年のイギリス映画『ミッション』より。「ガブリエルのオーボエ」はサラ・ブライトマンの歌で「ネッラ・ファンタジア」という別タイトルでも知られており、平和を祈る歌詞が非常に印象的です。
振り返ると世界的に自然災害の絶えない2019年でした。来たる新年が穏やかでありますように。
(山口綾規)
サントリーホール
0570-55-0017
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