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【インタビュー】

サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン
室内楽アカデミー ゲストコンサート#1
児玉桃 & 竹澤恭子

山田治生(音楽評論家)

国際的に活躍する二人の音楽家と、新進気鋭の弦楽四重奏団が共演

竹澤恭子

サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデンの室内楽アカデミー・ゲストコンサートにピアノの児玉桃とヴァイオリンの竹澤恭子が登場する。パリ在住の二人が共演するのは、ラヴェルの「ヴァイオリン・ソナタ」とショーソンの「ピアノとヴァイオリンと弦楽四重奏のための協奏曲」というフランス音楽。

「ラヴェルはリズム的に面白いですね。第1楽章にはバスクの民謡的なリズムも出てきます」(児玉)
「ラヴェルでは、第2楽章ブルースをどこまで二人で表現できるかチャレンジですね。第3楽章のヴァイオリンにはヴィルトゥオーゾ的な面白さがあります」(竹澤)

児玉と竹澤は、ショーソンの協奏曲的な性格を持つこの六重奏曲を、2010年のサントリーホール フェスティバル・ソロイスツ(そのときの弦楽四重奏はヴァイオリン:エリック・シューマン、長原幸太、ヴィオラ:豊嶋泰嗣、チェロ:堤剛)でも共演している。二人のソリストとしての実力と室内楽奏者としての経験を聴くには最適の作品といえよう。

児玉桃

「ショーソンは、できるだけたくさんのみなさんと共演したいと思い、選びました。この曲しかない特殊な編成で、バランスが通常の室内楽曲とは違います。コンビネーションが面白く、各楽章が色彩豊かに書かれていて、弾き応えがあり、聴き応えもあり、楽しんでいただけると思います」(竹澤)

「今回、違うジェネレーションの方たちとご一緒できるのが楽しみです」(児玉)。

二人は3月23日のサントリー室内楽アカデミーのワークショップにゲスト・ファカルティとして参加し、若い音楽家たちのアンサンブルの指導にあたった。

「弦楽四重奏のマスタークラスをさせていただくのは初めてでしたが、みなさんの音楽を追求するエネルギーから良い刺激を受けました」(児玉)

「みなさん意欲的で、私のアイデアを素早くキャッチして再現してくれました。面白かったし、勉強になりました」(竹澤)

  • 室内楽アカデミー ワークショップより

レスパス弦楽四重奏団

そして、6月12日の室内楽アカデミー・ゲストコンサートで、児玉、竹澤とともにショーソン作品を共演するのは、レスパス弦楽四重奏団に決まった。2010年に桐朋学園出身者たちによって結成されたフレッシュなアンサンブル。日本音楽コンクールに優勝し、ソリストとしても活躍する鍵冨弦太郎が第1ヴァイオリンを務め、第2ヴァイオリンが小形響、ヴィオラが福井萌、チェロが湯原拓哉という実力派揃い。

「音楽追求ということでは、年齢に関係なく、一緒に学んでいきたい。若い人たちは私たちとはまた違う体験をしているので、彼らと混ざり合うのも楽しみです」(児玉)

「色彩感をどう一緒に作っていけるか楽しみにしています。彼らのフレッシュなアイデアも」(竹澤)


パリを拠点に国際的に活躍する二人の音楽家と新進気鋭の弦楽四重奏団との共演は、演奏者にとっても、聴き手にとっても、刺激に満ちたものとなりそうだ。

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