従業員の声から「歩こうフェス」を定期開催へ
金属加工の総合グループとして、素材から製品までの一貫生産体制を強みに活躍するトピー工業株式会社。2020年から健康経営に取り組み始め、2023年、2024年と2年連続で健康経営優良法人に認定されています。
今回、同社がサントリープラスを導入したのは、従業員の運動量向上を通し、一人一人が健康行動を起こすきっかけにつながればと考えたからです。そこで注目したのがウォーキングイベントの「歩こうフェス」でした。試しに開催したところ、あまりにも好評だったため、即座に第2回ならびに定期開催を決め、表彰式で告知したそうです。社用パソコンを持たない社員が6割を占めるなか、どのようにしてアプリやイベント告知を進めたのかなど、お伺いしました。
取材日:2024年6月12日
齋藤 剛志さん
トピー工業株式会社
人事部
健康安全・社員労政室
健康安全推進グループ
グループ長
武藤 毅さん
トピー工業株式会社
人事部
健康安全・社員労政室
室長
求めたのは、自分から健康行動を起こしたくなるような仕掛け
― サントリープラスの導入のきっかけを教えてください。
齋藤さん:
従業員の運動量が全体的に下がっていたことがきっかけです。健康診断の問診票から算出したところコロナ禍の影響もあり、運動している人とそうでない人の差が激しくなっていました。他社では改善策としてアプリを取り入れていると聞いたのですが、弊社にはハードルが高いと悩んでいたときに出会ったのがサントリープラスです。「導入から利用まで0円」という点に驚き、これなら始めやすいと導入を決めました。プラン検討時の費用対効果のイメージも分かりやすく、社内での話し合いもスムーズに進みました。
武藤さん:
サントリープラスの利用を通し、少しでも自発的に健康行動を起こすきっかけになればとも思いました。これまでの施策からも、従業員が自ら行動を起こしたくなるような仕掛けの必要性を感じていたからです。今回、歩こうフェスの有料プランを利用したのも、ダウンロード特典でもらえる飲料クーポンをきっかけに、少しでも従業員のモチベーションが高まり、利用につなげたいという狙いがありました。
― サントリープラスの導入はどのように進めていきましたか?
齋藤さん:
現場で働く皆さんに、いかにしてサントリープラスを広めていくか、が一番の課題でした。弊社では、全従業員の約6割が製造所などの現場勤務のため、社用パソコンを持っていません。そのため業務でパソコンを利用する従業員にはメールなどで情報を配信しつつ、製造所ではポスターやチラシなどの紙資料を使い、サントリープラスの浸透を図りました。その結果「無料で飲み物がもらえる」と口コミで少しずつ利用者が増えていきました。
さらにコツコツと声をかけ続けたことも、サントリープラス利用の後押しになったと思います。昨年、健康安全推進グループでは、健康経営に関する社内説明会を全製造所で開催しました。合計16回の説明会中にサントリープラスの紹介を取り入れることで、サービスにまだ触れていなかった従業員にも知ってもらうことができました。歩こうフェスの開催前や社内イベント時に、製造所単位でアプリのダウンロードを地道に促し続けたのも大きいと思います。
武藤さん:
現在、サントリープラス対応の自販機は、本社や国内4ヶ所の製造所に複数台導入されています。例えば豊橋製造所には、現在5台の自販機が設置されています。当初は1台のみでしたが、敷地が広いこともあり、もっと利用しやすくしてほしいとの声が従業員から多く寄せられたため増設しました。他の製造所からも同様の要望があり、複数台設置しています。なおサントリープラスは、グループ会社や協力会社の皆さんにもご利用いただいています。
― 健康経営に向けた施策は、いつから取り組まれているのですか?
齋藤さん:
健康経営に向けた取り組みそのものは2020年から始めていました。従業員が健康で働きやすい環境づくりを進めていくことは、結果的に業務の効率化や会社の業績向上につながると考えています。そこで社長に健康経営宣言をしてもらい、食事や運動に関する施策やメンタルヘルスの啓発など、皆さんが元気になってくれるようにと取り組みを進めるなか、2021年には健康経営優良法人の認定を受けました。
武藤さん:
毎年、健康経営優良法人認定事務局から送られてくるフィードバックを踏まえ状況を改善していったものの、どのような優先順位でどこから手をつけていいかに悩むことは多かったですね。我々だけでの活動に限界を感じ、2022年の11月からは専門家にも参加してもらい、今の体制となりました。
要望を受け、すぐに決めた「歩こうフェスの定期開催」
― サントリープラス導入により、どのような効果を感じていますか。
武藤さん:
健康への意識や関心が少しずつ社内に芽生えているように感じています。特に歩こうフェスは全社で取り組んでいることもあり、本社・製造所を問わず、話題になっていました。私は普段本社で働いていますが、製造所や工場のメンバーから歩こうフェスの感想をもらうこともありました。
齋藤さん:
現場を預かる職場長から「歩こうフェスをきっかけに運動やマラソンにハマり出した社員がいる」などの話を聞くこともありました。これまでに歩こうフェスは2回開催しましたが、現場の参加率も向上し、この1年でアプリの利用者も増えた印象です。グループ会社や協力会社も含めると、現在までに1,000人以上がサントリープラスをダウンロードしています。
― 歩こうフェスは、社内でも特に盛り上がっているようですね。
武藤さん:
2023年の10月に開催した第1回の歩こうフェスが盛況で、イベント終了後に多くの従業員から「また開催してほしい」との声が複数届きました。なお10月に開催したのは、運動に適しており、かつ衛生週間にも当たるためです。ただ、運動だけでなくダウンロード率向上も目的に開催したこともあり、この時点では年2回の開催とは決まっていませんでした。とはいえ、この反響に応えない手はないと考え、春の健康診断の直前となる3月の開催が決定しました。結果発表時に次回の告知まで行えたことで、次につながるような仕掛けができたと思います。
普段アンケートなどを実施しても、従業員からの声を集めるのはなかなか難しいのが現状です。今回は開催中に参加者からの反応を多くもらえたことで、年に2回開催するという迅速な判断ができました。私たちとしても次のフェスに向けて参加者の熱が冷めないような施策を考えるなど、モチベーションを保ちながら取り組めています。
齋藤さん:
歩こうフェスのチーム分けにも、従業員の声を反映しています。1回目は年齢別で実施しましたが、2回目は部門ごとの実施としました。実は1回目の終了後、職場長たちから「次回は部門ごとで」との声が多数寄せられました。歩こうフェスが職場コミュニケーションのきっかけにもなっていたことを実感しました。実際に2回目は役員チームも含め90チームが参加し、参加者も前回から約200人増えました。その結果、歩こうフェスが話題になる機会が増え、各製造所の担当者が集まる推進協議会でサントリープラスが議題に上がったぐらいです。
武藤さん:
社内の士気を高めるにはトップの力も必要です。幸い社長をはじめ、全役員がサントリープラスをダウンロードしており、歩こうフェスにも役員自ら参加してくれました。役員の歩こうフェス参加は、イベントが盛り上がるきっかけの1つになったと思います。
― 歩こうフェスの参加者を増やしていくために、どのような取り組みをしていきたいですか?
齋藤さん:
引き続き、10月と3月、半期に1度のペースで定期的に開催できるよう企画していく予定です。参加者が飽きないよう、健康飲料などのインセンティブを得られるだけでなく、参加者自身にも健康面などのメリットを感じてもらえるような、バランスの取れた施策を打ち出していこうと考えています。その結果サントリープラスを1人でも多くの人に利用してもらえるようになったら嬉しいですね。
参加者を増やすためには地道に周知活動を継続していくことが必要だと考えています。健康経営の取り組みを続けるなかで、歩こうフェスやサントリープラスの利活用が当たり前となっていくよう、粘り強く取り組んでいきます。
今後の健康増進にむけて
― サントリープラスNavi(管理画面)はどのように活用されていますか。
齋藤さん:
製造所ごとのダウンロード率をはじめ、この4月から新機能として追加された毎月の利用者アンケートなどを定期的に確認しています。
社内の利用率はもちろん、サントリープラスNaviには新規コンテンツなど様々な情報が掲載されていますが、なかでも健康コラムは欠かさずチェックしています。毎月いろいろな季節に合わせた健康情報が掲載されているので各所の看護師にも共有し社内情報の発信にも活用しています。
― 今後、健康経営を推進するにあたり、どのようなことに取り組んでいきたいか教えてください。
齋藤さん:
2024年度は10月に健康月間を設ける予定です。歩こうフェスの開催など、自分自身の健康を考えるキッカケづくりや健康経営の認知度向上に向けたイベントを企画しています。
また、サントリープラスのダウンロードに二の足を踏んでいる人をはじめ、アプリを上手に利用できていない人に向けた施策ができたらとも考えています。確かに去年は歩こうフェスで盛り上がりましたが、サントリープラスの良さは歩くことだけではありません。自分でタスクを作れる機能など、体調管理もサントリープラスで楽しみながらやっていけることを知ってもらうなかで、健康を少しでも自分ごと化できる人を増やしていきたいと考えています。
健康経営の取り組みを進めていても会社が個人自身の健康に関与することに対し、抵抗感を示す人もいます。従業員の意識が変われば、アンケートの回答率向上にもつながりますし、そのフィードバックをもとに私たちは新しい施策を生み出すことができます。
従業員の声が施策に反映できるようになれば、健康経営を後押ししてくれる人が増え、会社としても良いサイクルになるはずです。私たちのハードルも上がっていきますが、少しでもこの循環がつくれるよう、今後も取り組みを続けていきたいです。
― 最後に、武藤さんから健康経営を推進されるご担当者様に向けてメッセージをお願いします。
武藤さん:
引き続き弊社では、従業員が健康になるために行動したくなるような施策づくりに取り組んでいきます。健康経営を推進するにあたり、サントリープラスを1つの軸として活用するのは有効だと思いますし、私たちもこの1年で活動の軸にすることができました。
今後、活動がより浸透していくと、サントリープラスを使ったイベントも行いやすくなりますし、アプリを日常的に活用する従業員も増えていくはずです。ぜひ、皆さんも健康経営の軸としての利用を含め、サントリープラスを検討されてはいかがでしょうか。
※数値は全て取材時点での情報です。
サントリープラス開発チームより
「従業員が健康に関心を持つきっかけになれば」という思いで、サントリープラスの導入を決めたトピー工業様。歩こうフェスを中心に健康への意識づけやコミュニケーションを生むきっかけづくりにご活用いただいています。歩こうフェス充実プランは無料でトライアルいただくことも可能なので、気になった方は歩こうフェス紹介ページよりご確認ください。(サントリープラスNaviのアカウントをお持ちでない方はこちらの歩こうフェス紹介ページをご覧ください。)