ニュースリリース

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  • No.SBF0360(2015/9/17)

サントリートクホ飲料レポート

― トクホ飲料は、食事時の飲料から“日常の飲料”へ ―
トクホ飲料飲用者のうち、週1回以上飲用する人の割合が1/3以上に。
「健康」・「効果感」と「おいしさ」「飲みやすさ」両立で選ばれる傾向

 サントリー食品インターナショナル(株)は、特定保健用食品の清涼飲料(トクホ飲料)に関する消費者飲用動向調査を2014年に続き2015年も実施しましたので、前回調査との比較もあわせて、トクホ飲料飲用の最新動向についてレポートします。

I.トクホ飲料市場について

II.2015年トクホ飲料 消費者飲用動向調査の結果 総括

III.2015年トクホ飲料 消費者飲用動向調査の結果 詳細

(1)過去1年間の飲用率および1週間あたりの飲用頻度
(2)飲用理由と飲用シーン
(3)購入時に重視する点
(4)トクホ飲料に対する意識の変化

〈参考〉機能性表示食品について

Iトクホ飲料市場について

 特定保健用食品(以下、トクホ)とは、健康増進法第26条第1項の許可又は同法第29条第1項の承認を受けて、食生活において特定の保健の目的で摂取をする者に対し、その摂取により当該保健の目的が期待できる旨の表示をする食品のことです。
※健康増進法は高齢化の進展や疾病構造の変化を背景に、国民の健康づくりや疾病予防の増進を目的として、2002年(平成14年)に公布・制度化されました。
トクホは、摂取することにより期待できる保健の目的を表示できますが、そのためには、国の審査を受け、消費者庁長官の許可を受ける必要があります。

 トクホの中でも、飲料は近年多くの新商品が開発・製品化され、一時期横ばい状況であった市場が2012年頃から再度活性化してきました。その結果、主要トクホ飲料市場(整腸ヘルスクレームの商品を除く)は、2014年に約1,200億円規模にまで成長し、そして、2015年も引き続き伸長見込みとなっています。

〈主要トクホ飲料市場〉(整腸ヘルスクレームの商品を除く)

〈主要トクホ飲料市場〉(整腸ヘルスクレームの商品を除く)

II.2015年トクホ飲料 消費者飲用動向調査の結果 総括

■ふだん摂る飲料をトクホ飲料に切り替えることで、手軽に健康習慣を身につけようとする意識がうかがえ、また食事の時だけでなく、日常的に飲む飲料として、飲用シーンが広がっているようです。

■「健康に良い」「効果への期待」と同程度の割合で「おいしさ」「飲みやすさ」も重視されており、「効果感」と「おいしさ」の両立が購入のポイントになっている模様です。

■過去1年間にトクホ飲料を飲んだことがある人のうち、6割以上の人から
・「以前に比べていろいろな種類から選べるようになった」
・「以前に比べて気軽に飲めるイメージになった」
また、半数近くの人から「以前に比べておいしくなった」
という回答が得られました。

 トクホ飲料に対するこのような意識の変化からも、トクホ飲料が日常の飲料として、より選ばれやすく、選択の幅も広がり飲用シーンが拡大し、飲用頻度の増加、そしてトクホ飲料市場の拡大に繋がっていると推測されます。

III.2015年トクホ飲料 消費者飲用動向調査の結果 詳細

〈調査概要〉

・調査対象
全国に居住する20~79歳の男女個人

・調査対象者数
スクリーニング調査:21,178人(男性10,445人、女性10,733人)
本調査:特定保健用食品(トクホ)の飲料を過去1年間に飲んだことのある人の
うち、1,800人(男性900人、女性900人)

・調査方法
インターネット調査
・調査期間
2015年8月7日(金)~8月10日(月)

(1)過去1年間の飲用率および1週間あたりの飲用頻度

トクホ飲料の飲用率は昨年に続き4割超え。
飲用経験者では、週1回以上飲用する人の割合が1/3以上に増加。


 「過去1年間にトクホ飲料を飲んだことがある」と回答した人は43.8%でした(図1)。昨年はトクホの新商品が次々と発売された時期と、調査を実施した時期(14年4月)が重なったことが影響してか、今年の調査では微減となったものの過去1年間の飲用率は引き続き4割以上と高い結果になりました。
 また、「過去1年間にトクホ飲料を飲んだことがある」と回答した人に飲用頻度を聞いたところ、週1回以上飲んでいる人の割合は、前回調査(31.0%)から3.2ポイント増え、34.2%でした(図2)。1人あたりの平均飲用頻度で見ても、週1.6回から2.0回に増加しており、飲用経験者による飲用頻度の増加がトクホ飲料市場の拡大に繋がっていると推測されます。

【図1】トクホ飲料 過去1年間の飲用率

【図1】トクホ飲料 過去1年間の飲用率

【図2】トクホ飲料 1週間あたりの飲用頻度

【図2】トクホ飲料 1週間あたりの飲用頻度

(2)飲用理由と飲用シーン

飲用理由は「どうせなら体によいものを飲みたいから」が約4割でトップ。
飲用シーンでは「家でくつろいでいるとき」が第3位に。
「仕事・勉強をしながら」「仕事・勉強の休憩中」なども増加。


 「過去1年間にトクホ飲料を飲んだことがある」と回答した人に、トクホ飲料を飲む理由を聞いたところ、「どうせなら体によいものを飲みたいから」がトップで、4割近くになりました(図3)。普段の水分補給としてトクホ飲料を選ぶ人も多く(18.3%)、いつも摂る飲料をトクホ飲料に切り替えることで、手軽に健康習慣を身につけようとする意識がうかがえます。次いで多かった理由が「脂っこいものを食べたから(27.8%)」「太りたくない/体重を増やしたくないから(25.8%)」でした。
 また、「過去1年間にトクホ飲料を飲んだことがある」と回答した人に、日常どんなときにトクホ飲料を飲むかを聞きました(図4)。前回調査では「夕食時」「昼食時」「食後に」がトップ3で、今回1位、2位は変わっていませんが、3位が「家でくつろいでいるとき」になりました。また「仕事・勉強をしながら(8.7%→10.5%)」「仕事・勉強の休憩中(7.6%→9.4%)」のスコアが増えたのが特長的でした。食事のときに意識して飲むだけでなく、日常的に飲む飲料として、トクホ飲料の飲用シーンが広がっているようです。

【図3】トクホ飲料 飲用理由(上位12項目を抜粋)

【図3】トクホ飲料 飲用理由(上位12項目を抜粋)

【図4】トクホ飲料 飲用シーン(上位12項目を抜粋)

【図4】トクホ飲料 飲用シーン(上位12項目を抜粋)

(3)購入時に重視する点

「健康に良い」「効果への期待」と同程度の割合で
「おいしさ」「飲みやすさ」も重視。


 「過去1年間にトクホ飲料を飲んだことがある」と回答した人に、トクホ飲料を購入するときに重視する点を聞きました(図5)。「健康によさそう」「効果が期待できそう」といった「健康・効果感」と同様に「飲みやすさ」「おいしさ」も重視する項目の上位に選ばれており、これらの両立が購入の際のポイントになっているようです。次いで、「信頼できるブランドであること」「品質がよいこと」も、選ぶ際に重視されています。
 節約志向が続いていると言われていますが、トクホ飲料に関しては、健康意識の高まりからか、価格よりも「飲み続けやすくておいしい、そして効果が期待できる」ものを求める傾向にあるようです。

【図5】トクホ飲料 購入時に重視する点(上位12項目を抜粋)

【図5】トクホ飲料 購入時に重視する点(上位12項目を抜粋)

(4)トクホ飲料に対する意識の変化

6割以上の人が「以前に比べていろいろな種類から選べるようになった」
「以前に比べて気軽に飲めるイメージになった」
また半数近くの人が「以前に比べておいしくなった」と回答。


 「過去1年間にトクホ飲料を飲んだことがある」と回答した人に、この1年間のトクホ飲料に対する意識の変化を聞いたところ、“あてはまる”(「とてもあてはまる」「あてはまる」「ややあてはまる」の合計 TOP3BOX)と回答した人の割合は「以前に比べていろいろな種類から選べるようになった(68.5%)」「以前に比べて気軽に飲めるイメージになった(60.8%)」が高く、いずれも6割以上にのぼりました(図6)。「以前に比べておいしくなった」と回答した人も約半数(46.6%)を占めました。

【図6】トクホ飲料に対する意識の変化
(「とてもあてはまる」「あてはまる」「ややあてはまる」の合計 TOP3BOX上位7項目を抜粋)

【図6】トクホ飲料に対する意識の変化 (「とてもあてはまる」「あてはまる」「ややあてはまる」の合計 TOP3BOX上位7項目を抜粋)

 トクホ飲料に対するこのような意識の変化からも、トクホ飲料が日常の飲料としてより選ばれやすく、選択の幅も広がり飲用シーンが拡大し、飲用頻度の増加、そしてトクホ飲料市場の拡大に繋がっていることが推測されます。


〈参考〉
機能性表示食品について

機能性表示食品制度解禁から半年 今後は新しい効果に期待


 2015年4月から「機能性表示食品」の制度がスタートし、半年が経とうとしています。「機能性表示食品」とは、メーカーなどの事業者の責任において、科学的根拠に基づき機能性を表示するものとして、消費者庁に届け出られた食品です。トクホで認められていない領域の機能性表示も認められており、発売可能な商品の幅も広がりました。それに伴い、今年6月以降、各メーカーから様々な機能性表示食品が発売され始めています。
 トクホは1991年の制度開始から24年が経ち、認知率も9割を超えています。制度開始から半年の機能性表示食品は、消費者はどのように捉えられているのでしょうか。機能性表示食品の認知率や期待度を調査しました。

(1)機能性表示食品の認知状況

機能性表示食品、認知率は8割を超える。


 スクリーニング調査対象者全員に、機能性表示食品の認知率を調査しました(図7)。
 トクホについての認知率(「内容や特長を明確に知っている」「ある程度の内容や特長を知っている」「名前を聞いたことがある」の合計 TOP3BOX)は9割を超え、“内容や特長を知っている”(「内容や特長を明確に知っている」「ある程度の内容や特長を知っている」の合計 TOP2BOX)人も5割超となっています。
 機能性表示食品については、制度開始から半年未満にもかかわらず“名前を聞いたことがある”という人まで含めると、認知率は8割を超えており、機能性表示食品に対する消費者の関心の高さがうかがえます。“内容や特長を知っている”人は3分の1程度いました。

【図7】機能性表示食品 認知状況

【図7】機能性表示食品 認知状況

(2)機能性表示食品へ期待すること(トクホと異なる点)

今後「新しい効果」をうたう商品が登場することへの期待は高い。


 「機能性表示食品を知っている(内容や特長を知っている/ある程度の内容や特長を知っている/名前を聞いたことがある程度)」と答えた人を対象に、機能性表示食品について、トクホとの違いに関する認知について調べたところ、「トクホにはない新しい健康効果のある商品が出てくる」が最も高く、41.3%でした(図8)。今後、新しい機能性表示食品が出てくることを期待している方が多いことがうかがえます。

【図8】機能性表示食品とトクホの違いについて

【図8】機能性表示食品とトクホの違いについて

以上

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