ニュースリリース

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  • No.SBF0436(2016/7/15)

サントリーウォーターレポート

― 利用者が拡大し、幅広く受け入れられるフレーバーウォーター 今後も利用拡大の見込み ―

 

■日本のウォーター市場について
 1970年代前半に業務用市場で販売されて以来、“おいしい水”へのニーズ、健康・美容効果への注目度の高まりなどから、ミネラルウォーター市場は伸長を続け、人々の生活に浸透しています。東日本大震災後に拡大した日本の市場は2015年もさらに伸長し、これまでで最大の規模となりました。
 また、近年ではフレーバーウォーターやスパークリングウォーターも生活に浸透し、今年は特にフレーバーウォーターの利用者が拡大しています。2010年以降、フレーバーウォーターは約7倍、スパークリングウォーターは約5倍の規模にまで大幅に拡大しています。2015年と2014年の比較でもフレーバーウォーターは約2倍の規模に成長しています。ミネラルウォーター市場の伸長に加え、フレーバーウォーターやスパークリングウォーターが急成長を遂げ、これらを総称した水系飲料市場は盛り上がりを見せています。

■2016年 消費者利用動向調査の結果 総括
〈ミネラルウォーター〉
◆「飲み水」としての利用率は昨年に続きミネラルウォーターが一番高い。飲む、利用する際に気にすることは、「安全性」や「品質」が増加。
◆ミネラルウォーターは、朝目覚めた時から、夜眠るまで、生活のさまざまなシーンで飲用されている。
〈フレーバーウォーター〉
◆フレーバーウォーターは昨年に比べ飲料率が大きく上昇。男女共に幅広い層へ飲用者が拡大。今後も利用拡大が見込まれる。
〈スパークリングウォーター〉
◆スパークリングウォーターの飲用率は昨年と同様に過半数を超えており、そのまま飲むだけでなく、お酒や果汁飲料、黒酢や果実酢などを割って飲んでいる人も増えている。

I消費者利用動向調査
1991年から当社で実施している消費者対象の飲用動向調査の2016年版です。ミネラルウォーターおよびフレーバーウォーター、スパークリングウォーターの利用動向の現状と今後をレポートします。

II参考:日本のウォーター市場の推移について

 

 

I.消費者利用動向調査

ミネラルウォーターをはじめとした飲用水の利用実態

1.調査概要

 ミネラルウォーターは、今や日常生活には欠かせないものとなっています。
 当社は、ミネラルウォーターがどのように飲用されているのか、飲用頻度、飲用機会や購入実態などを明らかにすることを目的に、1991年から毎年市場動向調査を実施しています。なお、2003年から、調査対象を「家庭でミネラルウォーターを飲む人」に限定せず、一般消費者を対象に、ミネラルウォーターをはじめとした「飲用水」全般に対する意識と利用実態を聞いています。また、2010年から調査方法を直接面接法からインターネット調査に変更しています。

《「飲用水」市場動向調査》
1.調査対象
首都圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)および関西圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県)に居住する20~69歳の男女個人で、昨年の5月以降に以下の6種類の有料の水、および水道水のいずれかを「飲用水」として利用した人を対象としました。
a)ミネラルウォーター(ペットボトル、缶、ビンに入った非発泡かつ甘くないもの)
b)炭酸水またはスパークリングウォーター
c)フレーバーウォーター
d)宅配サービスのミネラルウォーター(ウォーターサーバーを使用し自宅で利用するもの)
e)スーパーの店頭などで、セルフサービスで詰める水
f)自宅の浄水器(水道直結式のアルカリイオン整水器や浄水器)の水

2.調査対象者数
500人(男性253人、女性247人)

3.調査方法
インターネット調査

4.調査期間
2016年5月21日~5月25日

調査結果の概要は次のとおりです。

2.主な調査結果

(1)この1年間に利用した「飲用水」の利用率
・「ミネラルウォーター」の利用率が88.2%とトップ。「フレーバーウォーター」の利用率が上昇。

(2)ミネラルウォーターを飲む・利用するときに気にすること
・「ミネラルウォーター」を飲む・利用するときに気にすることは、「価格」「おいしさ」「安全性」「品質」など。昨年に比べ、「品質」「メーカー名」「ブランド(商品)名」「水源(採水地)」を気にする人が増加。

(3)「ミネラルウォーター」の利用シーン
・「ミネラルウォーター」を飲むのは、「朝起きてすぐ」「仕事中/授業中」「風呂上り」など。生活の様々なシーンで飲用。

(4)「ミネラルウォーター」の採水地として思い浮かぶ場所・望ましい採水地イメージ
・「ミネラルウォーター」の採水地として思い浮かぶ場所は「南アルプス」。望ましい採水地とは「水源を守る豊かな森があること」。

(5)「フレーバーウォーター」の飲用率と性年代別変化
・「フレーバーウォーター」の飲用率は46.0%。認知率は約73%。男女共に幅広い層へ飲用者が拡大。

(6)「フレーバーウォーター」の飲用理由
・「フレーバーウォーター」の飲用理由は、「おいしいから」「飲みやすいから」「口がさっぱりするから」。

(7)「スパークリングウォーター」の飲用率
・「スパークリングウォーター」の飲用率は51.8%。昨年に引き続き、半数以上が飲用。

(8)「スパークリングウォーター」の飲用シーン
・「スパークリングウォーター」の飲用シーンは、「くつろいでいる時」や「お酒を飲んでいる時」など。飲用シーンはより広がりを見せている。

(9)冷凍もできるペットボトルの利用意向
・今夏、冷凍もできるペットボトルの利用意向は61.8%。凍らせて利用したいシーンは、「ドライブや行楽」「ウォーキングやジョギング」「屋外イベントのとき」など、様々なアウトドアシーン。

(10)宅配サービスの「ミネラルウォーター」の利用理由
・「宅配サービスのミネラルウォーター」の利用理由は、「安心」「おいしさ」「利便性」。昨年に比べ、「安心」「おいしさ」「飲みやすさ」「品質」等が上昇。

(11)今後の飲み水の利用意向
・今後の飲み水としての利用意向は、「ミネラルウォーター」がトップ。「フレーバーウォーター」の利用意向が上昇し、今後も広がっていく見込み。

3.調査結果の詳細

(1)この1年間に利用した「飲用水」の利用率

ミネラルウォーター」の利用率が88.2%とトップ。
「フレーバーウォーター」の利用率が上昇。

 「ミネラルウォーター」(ペットボトル、缶、ビンに入った非発泡かつ甘くないもの)、「炭酸水またはスパークリングウォーター」、「フレーバーウォーター」、「宅配サービスのミネラルウォーター」、「スーパーの店頭などで、セルフサービスで詰める水」、「自宅の浄水器の水」、「水道水」の7種類の水について、この1年間の利用率(飲んだ・利用した割合)を調べました。その結果、「ミネラルウォーター」の利用率が88.2%と最も高くなっています。
 また、昨年に比べると、「フレーバーウォーター」が大きく(5.6ポイント)上昇しています。フレーバーウォーターの飲用者が増えたようです。(図1)

 

(2)ミネラルウォーターを飲む・利用するときに気にすること

「ミネラルウォーター」を飲む・利用する時に気にすることは、
「価格」「おいしさ」「安全性」「品質」など。
昨年に比べ、「品質」「メーカー名」「ブランド(商品)名」「水源(採水地)」
を気にする人が増加。

 「ミネラルウォーター」の飲用・利用時に気にすることを聞いてみました。
 「価格」(60.9%)を気にしている人が最も多くなっていますが、そのほか、「おいしさ」(43.7%)、「安全性」(41.8%)、「品質」(39.1%)などが続きます。昨年の結果に比べ、各項目の順位に変化はありませんが、「価格」を気にする人がやや減少し、かわって「品質」「メーカー名」「ブランド(商品)名」「水源(採水地)」を気にする人が多くなっています。(図2)

 

3)「ミネラルウォーター」の利用シーン

ミネラルウォーターを飲むのは、「朝起きてすぐ」「仕事中/授業中」
「風呂上り」など。生活の様々なシーンで飲用。

 ミネラルウォーターの利用シーンで多いのは、「朝起きてすぐ」(33.2%)、「仕事中/授業中」(30.1%)、「風呂上り(28.4%)」、「就寝前」(25.1%)など。ミネラルウォーターは朝目覚めた時から、夜眠るまで、生活の様々なシーンで飲用されています。(図3)。

 

(4)「ミネラルウォーター」の採水地として思い浮かぶ場所・望ましい採水地イメ-ジ

ミネラルウォーターの採水地として思い浮かぶ場所は「南アルプス」。
望ましい採水地とは「水源を守る豊かな森があること」。

 今回の調査対象者に、採水地として思い浮かぶ場所を聞いてみたところ、2016年は「南アルプス」(山梨県)が第1位となりました。約9割の方が「ミネラルウォーター」の採水地として「南アルプス」を思い浮かべています(図4)。この調査を開始した2013年以来、4年連続で第1位となっています。
 また、望ましい「ミネラルウォーター」の採水地については、約7割が「水源を守る豊かな森があること」、約半数が「水源を守る森がきちんと維持されていること」と回答しています。「豊かな森があること」や「水源を守る森が維持されていること」など、採水地の「森」の重要性がより認識されているようです(図5)。

 

(5)「フレーバーウォーター」の飲用率と性年代別変化

「フレーバーウォーター」の飲用率は46.0%、認知率は約73%。
男女共に幅広い層へ飲用者が拡大。

 この1年間に「フレーバーウォーター」を飲んだ・利用した人の飲用率は46.0%でした。「この1年は飲んでいない(知っている)」を含めた、フレーバーウォーターの認知率は72.8%になります。昨年に比べ、飲用率も認知率も大きく上昇しています。(図6)
 この1年にフレーバーウォーターを飲んだ人の割合を性別・年代別でみると、男女ともに多くの年代で、昨年よりも飲用率が大きく上昇しています。特に、男性は20代と40代で、女性は30代と40代、60代で飲用率が大きく上昇しており、この1年間に幅広い層で飲用が広がっていることがわかります。(図7)

 

(6)「フレーバーウォーター」の飲用理由

「フレーバーウォーター」の飲用理由は、
「おいしいから」「飲みやすいから」「口がさっぱりするから」。

 フレーバーウォーターの飲用理由は、「おいしいから」(43.5%)、「飲みやすいから」(42.6%)、「口がさっぱりするから」(42.2%)などです。
 「飲みやすいおいしさ」が評価され、飲用されているようです。(図8)

 

(7)「スパークリングウォーター」の飲用率

「スパークリングウォーター」の飲用率は51.8%。
昨年に引き続き、半数以上が飲用。

 この1年間に「スパークリングウォーター」を飲んだ・利用した人の飲用率は、51.8%。昨年(50.4%)同様、過半数の方が飲用しています(図9)。

 「スパークリングウォーター」を飲んでいる人(225人)に、飲用方法を複数回答で尋ねてみたところ、「そのまま飲んでいる」(79.1%)が最も多くなっていますが、お酒や果汁飲料、黒酢や果実酢などを「割って飲んでいる」も約半数(49.8%)となっています。昨年に比べ、「割って飲んでいる」人が増えています。(図10)

 

(8)「スパークリングウォーター」の飲用シーン

「スパークリングウォーター」の飲用シーンは、「くつろいでいる時」や
「お酒を飲んでいる時」など。飲用シーンはより広がりを見せている。

 「スパークリングウォーター」を飲用した人に、どんな時に飲んでいるかを聞いてみました。最も多かったのが、「くつろいでいる時」(35.6%)、以下、「お酒を飲んでいるとき」(27.1%)、「風呂上り」(24.9%)などが続きます。昨年に比べどのシーンにおいても飲用者が増えており、「夕食時」(20.9%)や「外出から帰った時」(16.9%)「レジャーの時」(11.1%)など、飲用シーンがより広がっていることがうかがわれます。(図11)。

 

9)冷凍もできるペットボトルの利用意向

今夏、冷凍もできるペットボトルの利用意向は61.8%。
凍らせて利用したいシーンは、「ドライブや行楽」「ウォーキングやジョギング」
「屋外イベントのとき」など、様々なアウトドアシーン。

 最近、フレーバーウォーターなどのペットボトルに、冷凍もできるペットボトルが広がっています。そこで、今年の夏、フレーバーウォーターなどを凍らせて飲んでみたいかどうかを聞いてみたところ、「飲んでみたい」(18.2%)、「機会があれば飲んでみたい」(43.6%)と回答した人が6割を超えました。(図12)
 また、冷凍もできるペットボトルを凍らせて利用してみたいシーンを聞いたところ、「ドライブや行楽、旅行にでかけたとき」(34.0%)が最も多く、以下、「ウォーキングやジョギングをするとき」(28.2%)、「キャンプやバーベキューなどアウトドアレジャー・イベントのとき」「屋外イベントのとき」「風呂上り」(23.9%)などが上位にあがっています。様々なアウトドアシーンで冷凍もできるペットボトルの利用がすすみそうです。(図13)

 

(10)「宅配サービスのミネラルウォーター」の利用理由

「宅配サービスのミネラルウォーター」の利用理由は、
「安心」「おいしさ」「利便性」。
昨年に比べ、「安心」「おいしさ」「飲みやすさ」「品質」等が上昇。

 「宅配サービスのミネラルウォーター」を利用した経験のある人に、利用理由を聞いてみました。
 「安心だから」(49.3%)、「おいしいから」(46.5%)の2つが上位の理由になりました。
 昨年に比べ、「配達してくれるから」といった利便性はもちろん、宅配サービスのミネラルウォーターの「品質」や「味」を理由に利用している人が増えているようです。(図14)

 

(11)今後の飲み水の利用意向

今後の飲み水としての利用意向は、「ミネラルウォーター」がトップ。
「フレーバーウォーター」の利用意向が上昇し、今後も広がっていく見込み。

 今後の飲み水として利用していきたいものでは、今年も「ミネラルウォーター」がトップとなりました。昨年同様、約8割の人が「ミネラルウォーター」を飲み水として利用していきたいと考えています。「ミネラルウォーター」以外では、「水道水」(50.8%)、「炭酸水またはスパークリングウォーター」(36.6%)、「フレーバーウォーター」(34.6%)の順となっています。
 中でも、「フレーバーウォーター」の利用意向は昨年に比べ上昇しており、フレーバーウォーターは、飲み水のひとつとして今後も広がっていくことが予想されます。(図15)

 

  

Ⅱ.参考:日本のウォーター市場の推移について

 日本のミネラルウォーターの歴史は、1970年代前半、業務用市場で販売された瓶入りのミネラルウォーターにまでさかのぼります。その後、さまざまな時代背景を反映しながら、ミネラルウォーターは着実に日本人の生活の中に浸透してきています。

●1980年代後半~家庭用市場への広がり
自然・健康ブームに加えて、海外旅行の増加によってミネラルウォーターに接する機会が増えたこと、さらに水道水の質への不安が問題になるなどの要因から、ミネラルウォーターは、それまでの業務用市場から家庭用市場へも広がりはじめました。

●1990年代~家庭用市場で大きく伸長
1990年代に入って、マンションの貯水タンクの汚れや水道水の問題が報道されるようになりました。これを受けて、家庭用のミネラルウォーターの消費量は、国産が水道水の代替品として、輸入も1993年のブームによって、ともに大幅に拡大しました。
1994年の猛暑・水不足による需要増や災害時の備蓄への意識の高まりにより、ミネラルウォーターは、家庭における日常品としての地位を確実なものにしました。
しかしながら、1995年秋の異物混入事件により輸入ミネラルウォーターが大幅に減少した影響を受け、1996年の家庭用ミネラルウォーター市場は90年代で初めて前年を下回る結果となりました。一方でこの事件によって、ミネラルウォーターの安全性、品質に対する信頼がミネラルウォーター購入時のポイントとして消費者に大きく意識されるようになります。
1996年4月に国産小容量ペットボトル製品の販売が解禁。これにより、ミネラルウォーターの飲用オケージョンが広がり、国産ミネラルウォーターの消費量は大幅に増加しました。
また、いわゆる「2000年問題」により、停電対策として家庭でミネラルウォーターを備蓄した人が多かったため、1999年のミネラルウォーター市場は前年比3割増と大幅に伸長しました。

2000~健康志向の高まりなどで拡大。2015年は過去最大規模に
2000年から2006年までは健康志向の高まりなどにより、ミネラルウォーター市場は、拡大を続けていましたが、2007年からは消費者の生活防衛意識の高まりなどを受けて、ほぼ横ばいの傾向でした。2011年は、東日本大震災後の備蓄用の需要が急増するなどの影響もあり3,172千キロリットル(前年比126.0%)と大きく伸長し、20年前の11倍、10年前の約2.5倍の規模にまで拡大しました。(図16:日本ミネラルウォーター協会調べ)
2015年は国産ミネラルウォーターの生産量(国産ミネラルウォーター3,039千キロリットル、前年比104.1%)、輸入ミネラルウォーターの量ともに増加(輸入ミネラルウォーター 349千キロリットル、前年比101.6%)し、合計では、3,387千キロリットルとなり、過去最大となっています。

 

●日本の国民1人あたりの年間消費量推移
日本の国民1人あたりのミネラルウォーター年間消費量は、2007年からは19.7リットル前後で安定的に推移していましたが、2011年は、東日本大震災の影響もあり、24.8リットルと大きく伸長しましたが、2015年は26.7リットルと、さらに伸長し、これまでで最も多くなっています(図17:日本ミネラルウォーター協会調べ)。

 

以上

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