社員同士の交流を促す仕掛けに――
「おごりBINGO」で利用率が2倍に
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株式会社ファインズ経営推進部 藤元様 ご利用規模約80人 業種ファインワインを中心としたワインの輸入・販売 導入事業所「社長のおごり自販機」+「おごりBINGO」 |
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社内のコミュニケーションをもっと自然に、もっと楽しく。そんな思いから「社長のおごり自販機」に新たに「おごりBINGO」施策を実施した企業があります。仕掛けが加わったことで、社員の参加率は一気に倍増。普段は話す機会の少ない同僚とも気軽に交流できるきっかけになっています。今回は、実施の背景や効果を伺いました。
インタビューのポイントまとめ

- 交流を自然に生む“仕掛け化”でコミュニケーションが広がる

- 遊び心と運用設計で参加率がぐっと向上

- 社長の巻き込みで一気に活性化し、社内の空気が前向きに
背景:交流を生む仕掛けを探して
――追加施策を検討したきっかけは何でしょうか?
もともと「社長のおごり自販機」は導入していましたが、さらに「社員同士が自然に声をかけ合うきっかけ」を増やしたいと考えていました。飲み物を取るだけでも十分コミュニケーションは生まれますが、もう一歩踏み込んで「楽しいと思える仕掛け」があると、さらに広がりが出るのではないかと。
そこでメルマガにて紹介いただいた「おごりBINGO」施策に注目しました。単に飲み物を受け取るだけでなく、「誰と一緒に利用するか」で交流が生まれる。ちょうど弊社の移転のタイミングとも重なり、「社内の雰囲気づくり強化」を目的に導入を決めました。
決め手:遊び心と仕組み化
――「おごりBINGO」を導入する上で重視した点は?
単なるイベントではなく「仕組み」として運用できる点です。BINGOのマスに社員の名前を入れることで、普段関わりの少ない人とも自然に誘い合う流れが生まれます。
実際、社員名簿を使ってAIでシミュレーションを行い、「必ず一列は揃うように」工夫しました。誰かが取り残されることなく、必ず参加できる安心感があるのもポイントでした。
加えて、強制ではなく「やりたい人が楽しむ」スタイルなので、参加への心理的ハードルが低いことも決め手になりました。
使い方と反応:社長の声かけで一気に活性化
――どのように社員に告知されましたか?
まずはメールと朝礼で案内しました。それ以外は特段こちらからは推進はしませんでしたが、実際に始まってみると、初日から行列ができるほどの盛況ぶりでした。普段は遠慮がちな社員も、楽しそうに参加している姿を見て「こんなに活用されるのか」と驚きました。
「ありがとうございます」「楽しいです」といった声も直接届き、施策に対する反響の大きさを実感しました。
効果:利用率は約2倍に
――導入後の利用率に変化はありましたか?
大きな変化がありました。ダッシュボードのデータを見ても、これまで一定だった利用人数が前月比で1.6倍に増えています。初めてのペア数も約2.6倍に増加し、数値的にも、参加率が大きく向上したのは明らかです。
特に印象的だったのは、普段あまり関わらない社員同士が「この人を誘わないと揃わない」と自然に声をかけ合うようになったことです。名字は知っていても名前までは知らない、といった社員同士が「これ○○さんだよね」と会話するきっかけになっています。
職場に「話す理由」をつくるだけで、ここまで交流が活性化するのかと改めて感じました。
今後の展望:節目ごとに繰り返したい
――今後はどのように展開していきたいですか?
まずは今回の施策を振り返り、よかった点や改善点を整理したいと考えています。その上で、年度初めや周年行事など節目のタイミングで再び実施したいですね。
一過性のイベントではなく、社内文化を支える「仕掛け」として定着させていければと思っています。
施策実施を検討する企業へのメッセージ
――最後に、「おごりBINGO」未実施の企業へのおすすめポイントをお願いします。
「おごり自販機」は福利厚生でありながら、コミュニケーションの場をつくるユニークな仕組みです。そこに「おごりBINGO」のような遊び心を加えることで、利用率が確実に上がり、社内の雰囲気が変わります。
強制感がなく、自発的に社員同士が誘い合える。規模の小さな会社でも、大きな会社でも、交流のハードルを下げる効果があると思います。人と人をつなげる仕組みとして、導入をぜひおすすめしたいですね。
編集後書
今回の取材で特に印象的だったのは、社員が笑顔で列をなすシーンです。数字として利用率が2倍になったことももちろん大きな成果ですが、それ以上に「普段話さない人同士が自然に声をかけ合う空気」が生まれた点に価値があると感じました。
おごり自販機は、単なる飲み物提供の場を超えて、社内のコミュニケーションをデザインするツールになっているようです。
