脱炭素社会への取り組み

私たちは、バリューチェーン全体を見据えて、環境負荷低減へのさまざまな活動を推進しています。

環境負荷低減への継続的な取り組み

サントリーグループは、原材料調達、製造から物流、販売、リサイクルに至るまで、バリューチェーン全体で地球温暖化対策、資源の有効活用、汚染防止・化学物質管理を実現していくために、容器の軽量化やリサイクル素材の活用、省エネ型の自動販売機の設置などを進めています。

「環境ビジョン2050」・「環境目標2030」

環境負荷低減への継続的な取り組みの図

地球温暖化への適応策

サントリーグループでは、地球温暖化の影響への対応にも取り組んでいます。教育新聞社と共同で作成した、熱中症予防啓発ポスターや啓発リーフレットを、全国の小学生(2021年6月時点で累計1,388万部発行)へ無償提供し、各学校の熱中症対策をサポートするなど、気温の上昇による熱中症対策の啓発活動を、小中学校や企業を対象に行っています。また、食塩相当量0.1g/100mlを含む熱中症対策※1に適した水分補給飲料「GREEN DA・KA・RA」などを製造・販売し、熱中症対策の啓発活動と連動させています。

  • ※1
    厚生労働省推奨値換算

地球温暖化対策 生産での取り組み

省エネ活動や再生可能エネルギーの利用でGHG削減

サントリーグループの工場では、環境に調和した生産活動を行うため省エネルギーを徹底しています。稼動状況を一元的に記録・管理し、生産工程での省エネ活動に活用しているほか、温室効果ガス(Green House Gas(GHG))排出量の少ない燃料への転換や再生可能エネルギーの利用など、さまざまな角度から地球温暖化防止に取り組んでいます。
工場での活動は、定期的に開催されるエンジニアリング担当者会議などで共有し、水平展開しています。

環境負荷低減への継続的な取り組みの図

再生可能エネルギーの活用推進

サントリーグループの工場では、太陽光、雪氷、バイオマスなどのさまざまな再生可能エネルギーの活用を進めています。

太陽光エネルギーの利用

サントリープロダクツ(株)天然水南アルプス白州工場では、飲料業界最大規模の発電能力約490kWの太陽光発電パネルを設置。工場で使用する電力の一部をまかない、電力会社からの電気購入に比べてGHG排出量を年間約205トン削減できています。
また、2011年から、この天然水南アルプス白州工場および白州蒸溜所の工場見学用に、民間企業初のリチウムイオン電池搭載の電気バスを導入し、運行には白州工場の太陽光発電による電力も使用しています。

  • 太陽光発電パネルの写真

    飲料業界最大規模の
    太陽光発電パネル

  • 新型電気バスの写真

    リチウムイオン電池搭載の
    新型電気バス

CO2排出実質ゼロ工場

『サントリー天然水』第4の水源として、2021年5月から稼働を始めた「サントリー天然水 北アルプス信濃の森工場」(長野県大町市)では、太陽光発電設備やバイオマス燃料を用いたボイラーの導入、再生可能エネルギー由来電力の調達などにより、サントリー国内初のCO2排出実質ゼロ工場を実現しました。また海外では、フランスで「Donnery工場」など4工場でオフセットを活用し、CO2排出実質ゼロを実現しており、生産研究拠点で順次、再生可能エネルギー100%切り替えを進めていきます。

  • 北アルプス信濃の森工場の写真

    サントリー天然水
    北アルプス信濃の森工場

  • エネルギー供給スキームの図

    CO2排出ゼロ工場の
    エネルギー供給スキーム

地球温暖化対策 自動販売機の省エネ

自動販売機の省エネルギー化

サントリーグループでは、バリューチェーン全体で温室効果ガス(Green House Gas(GHG))排出量を削減するうえで、国内事業における自動販売機の省エネルギー化を重点課題の1つと捉え、さまざまなしくみを導入しています。

サントリーの自動販売機の主な特長

自動販売機の主な特長の図

自動販売機の消費電力量削減

自動販売機の省エネルギー化に向けて、1995年にピークカット機能を導入したのを皮切りに、より少ない消費電力で稼動できる自動販売機の導入に努めてきました。2007年からは、従来の自動販売機に比べて、電力使用量を大幅に削減できる「ヒートポンプ式自動販売機」を省エネ型自動販売機の主力機と位置づけ、設置を推進しています。2010年に採用した機種は、ほぼ全機種がヒートポンプ式となり、2011年からは投入するすべての新台(一部の特殊機を除く)に「ヒートポンプ式自動販売機」を採用するとともに、LED照明搭載も開始しました。
2012年からは、通常の「ヒートポンプ式自動販売機」から、さらに消費電力量を約30%削減できる「ハイブリッドヒートポンプ式自動販売機」の導入を開始しています。
また、整備機※1に対してもヒートポンプ機への改造を実施することで、2020年末には「ヒートポンプ式自動販売機」がサントリーグループの全稼動台数の85%となりました。
さらに、2013年からはヒートポンプ機能による省エネルギー化に加え、真空断熱材などの使用により保冷効果を高め、長時間の冷却停止を可能にした「魔法VIN自動販売機」※2の導入も開始し、低環境負荷と夏場の電力ピーク時の負荷低減を両立しています。

  • ※1
    一度市場から引き揚げたものを整備して再び有効に活用している自動販売機
  • ※2
    真空断熱材などを使用することにより保冷効果を上げ、長時間の冷却停止を可能にした自動販売機です。日中8〜14時間の冷却停止を行っています。

ヒートポンプ式自動販売機とは?

ヒートポンプ式自動販売機とは、冷却庫室で発生した熱を回収し、加温庫室で活用するシステムを搭載した自動販売機です。自動販売機の中で熱を有効利用でき、さらに最新式の機材では外気との熱交換もできるなど、省エネに大きく寄与します。

  • ヒートポンプ式以前の自動販売機の図

    ヒートポンプ式以前の
    自動販売機

  • ヒートポンプ式自動販売機の図

    ヒートポンプ式
    自動販売機

超省エネ自動販売機の導入

2014年4月には、さらなる環境負荷低減への貢献を目指し、機材メーカーと協働し、従来の「ヒートポンプ式自動販売機」に比べて、およそ半分の消費電力量(420kWh/年)で稼動する「超省エネ自動販売機(エコアクティブ機)」の導入を開始しました。2つのコンプレッサーを搭載して冷暖で使い分けるとともに、インバーター制御や真空断熱材、電子膨張弁、LED照明など最新の技術を組み合わせて電力使用を最適な条件にコントロールすることで、消費電力量削減を実現しています。

  • 超省エネ自動販売機(エコアクティブ機)のロゴ

    © サンデン(株)

  • 超省エネ自動販売機(エコアクティブ機)の図

24時間消灯の推奨

自動販売機業界では、地球温暖化防止・GHG削減を推進するため、京都議定書発効以前の1991年より省エネ対策に取り組んできました。その結果、2005年までの15年間で自動販売機1台あたりの消費電力量を約50%削減できました。さらに、2012年に2005年比で約37%削減することを業界全体の目標として掲げ、屋内設置自動販売機の24時間消灯や、屋外設置自動販売機の昼間消灯の推進などの活動に取り組み、2011年に目標を達成しました。

  • 自動販売機1台あたりでは、昼間消灯で電力使用量を約10%、24時間消灯で約20%削減できます
自販機の写真

フロン対策

現在自動販売機の冷媒にはオゾン層を破壊する特定フロンは使用していません。また新たに投入する自動販売機については地球温暖化の影響が大きな代替フロンも使用しておらず、すべて自然冷媒やR-1234yfなどの温暖化係数の低い冷媒としています。

自動販売機部品リユースへの取り組み

自動販売機においても資源の有効利用の実現に向けた取り組みを積極的に行っています。回収した自動販売機の部品を再び自動販売機の部品として活用するために、部品のリユースに向けた技術開発ならびに、リユース部品の管理システムの開発を進めています。2020年には、整備・修理に要する部品のリユース率は59%となりました。今後もさらにリユース部品の使用対象を拡大し、資源有効利用に努めていきます。

自動販売機廃棄処理の適正化

廃棄自動販売機を回収・リサイクルする「自動販売機廃棄処理システム」を業界に先駆けて構築し、1997年1月から全国に展開しています。また、2001年4月の「廃棄物処理法」の改正を受け、廃棄自動販売機の事前選別から最終処分に至るまで、厳密に管理しています。自動販売機の冷媒として使用されるフロンに関しても「フロン排出抑制法」に基づいて回収量を把握し、適正に破壊処理をしています。

緊急時飲料提供自動販売機の設置

災害に強い街づくりに貢献するため、「緊急時飲料提供自動販売機」を開発し、設置を進めています。普段は通常の自動販売機同様に飲料を販売し、災害発生などの緊急時には無料で飲料を提供。電源が落ちた場合でも簡単に飲料を取り出せます。2011年3月の東日本大震災時にも、多くの方々に活用いただきました。バッテリー式に加え、メンテナンス不要のメリットがあるワイヤー式を導入することで、行政施設や病院、会社などを中心に設置を進め、2020年末で約2.5万台が全国に設置されています。このタイプの自動販売機を今後も積極的に投入していきます。

緊急時飲料提供ベンダーの写真

緊急時飲料提供ベンダー

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