記念展覧会

絵巻マニア列伝

3月29日(水)〜5月14日(日)

文学と美術を融合させた「絵巻」は、日本で隆盛をみた芸術様式といえます。絵巻は、中世以来私たち日本人を魅了しつづけ、各時代に《絵巻マニア》とも呼ぶべき熱烈な愛好家を生み出しました。本展では、後白河法皇や花園天皇、三条西実隆といった歴代の絵巻愛好家に注目し、絵巻の鑑賞記録などをたどりながら、絵巻享受の実態に迫ります。有力パトロンでもあった絵巻マニアたちの姿を追うことで、知られざる絵巻の制作背景もご紹介します。

重要文化財 《病草紙断簡 不眠の女》 一幅 平安時代 12世紀 サントリー美術館

国宝《浮線綾螺鈿蒔絵手箱》修理後初公開

神の宝の玉手箱

5月31日(水)〜7月17日(月・祝)

美しく飾られた手箱は「玉手箱」と呼ばれました。貴人愛玩の器物としてだけではなく、神々への奉納物として特別に仕立てられ、今も神宝として伝わるものも少なくありません。本展は修理後初公開となる国宝《浮線綾螺鈿蒔絵手箱》を起点に現存する手箱の名品を集め、名だたる神社に伝えられた様々な神宝類とともに展示します。金や螺鈿きらめく漆芸の結晶美を中心に、贅を尽くして作られた華やかな工芸の品々をご覧いただきます。

国宝《浮線綾螺鈿蒔絵手箱》 一合 鎌倉時代 13世紀 サントリー美術館

おもしろびじゅつワンダーランド2017

8月1日(火)〜8月31日(木)

美術館では静かに作品をみて、心の中で味わって…そんな鑑賞方法も素敵ですが、この展覧会ではちょっと違います。みて、きいて、はなして、つくって…からだ全体で楽しむ体験型のしかけを通して、意外な切り口からサントリー美術館の名品の魅力に迫っていきます。例えば、研究者になりきって屏風を分析したり、声を使って抽象的なかたちを文様として出現させたり。合言葉は、「ひらけ!美のとびら!」。こどもから大人まで、一緒に日本美術のワンダーランドに出発しましょう!

《桐鳳凰図屏風》 狩野探幽筆 六曲一双のうち右隻 江戸時代 17世紀 サントリー美術館

天下を治めた絵師 狩野元信

9月16日(土)〜11月5日(日)

狩野元信は室町時代に活躍した狩野派の確立者です。元信は中国絵画の名家たちの「筆様」を整理・発展させ、真・行・草の三種の「画体」を生み出します。そして、その「型」を弟子たちに学ばせることで、集団的な作画活動を可能にしました。また、父・正信が得意とした漢画に加えて、やまと絵の分野にも乗り出し、広い需要に応えました。本展では元信の画業を中心に、狩野派が組織として大きく成長していく様子をご紹介します。

重要文化財《酒伝童子絵巻》 三巻のうち巻三(部分) 画/狩野元信、
詞書/近衛尚通・定法寺公助・青蓮院尊鎮 室町時代 大永2年(1522)サントリー美術館

フランス宮廷の磁器
セーヴル、
創造の300年

11月22日(水)〜1月28日(日)

ルイ15世時代のフランスに誕生したセーヴル磁器製作所は、またたく間に技法・デザインともヨーロッパ磁器の最先端をゆく存在となりました。ポンパドゥール夫人、マリー・アントワネット、ナポレオンなど、時の権力者に愛され続けたセーヴル磁器は、現在もなおヨーロッパの世界的名窯のひとつの頂点に君臨しています。本展では「セーヴル陶磁都市」所蔵の貴重な名品によって、セーヴル磁器の華やかな魅力をご堪能いただきます。

© RMN-Grand Palais (Sevres, Cite de la ceramique) / Droits reserves / distributed by AMF
《ティー・サービス》 1773年 セーヴル陶磁都市