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サマーフェスティバル

ミュージサーカスについて

監修者メッセージ

千 宗屋(茶人)
 
禅や東洋思想に深い関心を持ったケージにふさわしく,禅語から「即今」をテーマとした。文字通り「即ち,今」。様々な表現者がケージを手掛かりに紡ぐ「今」の共鳴に刮目し、自分にとっての今を問う契機としたい。

 
 

白石 美雪
 
 サントリーサマーフェスティバルでは、ジョン・ケージ生誕100年、没後20年を記念して、「即今―ケージ・ミュージサーカス・イン・東京」を実施します。
 ミュージサーカスとはミュージックとサーカスから作ったケージの造語で、同じ会場で様々な上演が同時に進行するマルチメディア・パフォーマンスを表わしています。最初は1967年にイリノイ大学で行われたイベントに付けられた名前でしたが、それ以降、ケージはいろいろな機会にサーカスというアプローチを応用しました。ここでのサーカスは、たとえば円形舞台で動物が芸をしたり、人が空中ブランコに乗ったり、道化がパントマイムしたりする近代的な形態で、一つの空間で独立したアクションが同時に行われることを意味しています。ミュージサーカスはその都度、状況に応じて自在に変化する生きた形態であり、ケージの芸術活動の中でもとりわけ象徴的、社会的な意味をもっています。
 今回、私たちは〈即今〉というテーマを掲げました。茶道で使われるこの言葉に、いまここで出会い、混じり合い、ともに在るという共生への想いを託しています。気ままに集まった表現者たちは、「2012年の日本」をそれぞれ自由に解釈しながら、易で占って決められたタイムスケジュールにのっとって、独自のパフォーマンスを繰り広げます。音楽家はもちろん、茶道家や華道家など参加者も多彩。ケージの作品を演奏して作曲家へのオマージュとする人、自らのありのままを表現することでテーマに応える人もあれば、積極的に社会へのメッセージを投げかける人もいます。
 そのアナーキーな状況のなかで、いまこの時を実感する場を作りたい。一期一会をたいせつにする日本の文化に根差しつつ、21世紀ならではのテクノロジーを活用した空間をサントリーホールに現出します。一回限りのエキサイティングなパーティに、みなさんもぜひご参加ください。

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