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【イベントレポート】サントリーホール&美術館(びじゅつかん)わくわくツアー

2014.10.28

わくわくツアーチラシ画像

2014年8月25日、サントリーアートキッズクラブではじめてのイベント、「サントリーホール&美術館わくわくツアー」を開催(かいさい)しました。

午前中は、まずサントリーホールへ集合。2つの班(はん)にわかれて、ツアーへ出発!ホワイエ(ロビー)では、お酒のしずくをイメージしたクリスタルがたくさんついた天井(てんじょう)のシャンデリアや、ビールやウイスキーの原料(げんりょう)である麦の穂(ほ)をイメージした階段(かいだん)の手すりなど、サントリーホールならではの装飾(そうしょく)に注目。ふだんは入れない舞台裏(ぶたいうら)では、オーケストラの楽器(がっき)を運びいれる搬入(はんにゅう)口や、ピアノを保管(ほかん)するピアノ庫を見学、そして本番前の出演(しゅつえん)者がくつろぐスペース、アーティストラウンジへ。ここには、これまでにサントリーホールの舞台に立ったたくさんの有名な音楽家たちによるサインが飾(かざ)られているほか、世界中のオーケストラのステッカーも貼(は)られています。指揮(しき)者の楽屋(がくや)は広くてまるでホテルのよう。

サントリーホール バックステージアーティストラウンジのロッカーは世界中のオーケストラのステッカーでいっぱい

そして、大ホールではオルガンのコンサートを鑑賞(かんしょう)。オルガニストの永瀬真紀(ながせまき)さんが、バッハなどの有名なオルガン曲を演奏(えんそう)し、楽器の説明(せつめい)もしてくれました。それからいよいよ大ホールの舞台へ!みんなで「ドレミの歌」をオルガン伴奏(ばんそう)で大合唱(がっしょう)。楽しそうな歌声がホールいっぱいにひびきました。

大ホールで合唱大ホールで「ドレミの歌」を大合唱!

お昼休みのあとは、サントリー美術館へ。まずは、サントリー美術館についてのお話をききました。コレクション(美術館が持っている作品)の数やその内容(ないよう)、そして「生活の中の美」をテーマにしていることなど。その後は、美術館の「ひみつ」をみつけるために展示(てんじ)室へ。床(ゆか)はウイスキーのたるをリサイクルして作られていたり、白い壁(かべ)には和紙が貼られていたり、茶色い木の壁には作品を守るのに適(てき)した桐(きり)の板が使われていることなどを学んだよ。展示ケースのガラスは、ふつうのガラスよりもすきとおっていて色がついていないため、作品の本当の色を見ることができるようになっているんだって。

美術館の床の「ひみつ」をさがし中

美術館のいろいろなひみつが分かったところで、次は展示作品についてのお勉強。この時は、ヨーロッパのチェコという国にある、プラハ国立美術工芸(こうげい)博物館(はくぶつかん)の「ボヘミアン・グラス」を展示していました。ボヘミア(今のチェコのあたりの地域(ちいき))は、今から約(やく)800年も前の13世紀(せいき)ごろからガラス作りが始まった、ガラス工芸がさかんなことで有名な場所。展示作品の見どころがわかるよう、おもな作品の写真をみながら解説(かいせつ)をきくことで、歴史(れきし)とともにどのようにガラス作りに工夫(くふう)がされてきたかを知りました。ツアーが終わったあとに、自由に展示を見ることもできたよ。

ボヘミアン・グラスの見どころを学びました

一日かけて、サントリーホールとサントリー美術館をじっくりまわり、たくさんの説明をきいた、もりだくさんのツアー。来年も開催予定なので、今回来られなかった人たちはぜひ参加(さんか)してくださいね。