2025.05.12
海外で事業基盤確立を目指す。インドで働くサントリアン

海外で働くサントリアンが、現地で実感する文化や生活、仕事でのトピックスを紹介するシリーズ企画「Hello! From」。第4回目は、インドにあるSuntory Indiaに勤務する松村 正志さんと、Suntory Global Spirits Indiaに勤務する浦上 隆志さん 、林 俊樹さんの3人に話を聞きました。
※写真左から、林さん、松浦さん、浦上さん
※この記事は、サントリーグループの社内報『まど』2025年1月号から転載しています。記事内の所属および役職等は取材時のものを使用しています。
Q. どんな会社?
Suntory Global Spirits India(以下、SGSインディア)は、インド国内においてSGS商品(Oaksmith、Jim Beam、Teacher’sなど)の輸入・製造・販売を担っています。本社は首都・ニューデリー近郊のグルガオンにあり、地方拠点・工場と合わせて約500人が働いています。
Suntory India(以下、Sインディア)は2024年7月に設立されたばかりの会社で、インド国内におけるサントリーグループ全体の事業ポートフォリオ戦略やコーポレートブランド戦略の立案などを担っています。
24年3月に開催されたSGSインディアの決起集会にて
SGSインディアとSインディアが入居するオフィス。オフィス内にはバーが併設され、新商品の試飲会なども行われます
Q. 経歴・現在の仕事内容は?
松村 正志さん│Sインディア 副社長
サントリーホールディングス在籍時にSインディアの法人設立を指揮し、設立後からインドに駐在しています。現地の複雑な法規や事務手続きに翻弄されながらも、グループ全体の視座から事業を成長させるべく、日々まい進しています。
浦上 隆志さん│SGSインディア Senior Innovations Manager
19年から2回目のインド駐在で、駐在歴は計7年強に及びます。SGSインディア内の経営層であるIndia Leadership Teamの一員として会社の意思決定に関わりながら、私自身も開発に携わったインディアンウイスキー・Oaksmithの成長戦略の策定や新商品開発なども担っています。
林 俊樹さん│SGSインディア Manager Commercial Projects & PDCA
アメリカのコロンビア大学でインドの政治経済史や地政学について学んだ後、23年からSGSインディアに在籍しています。PDCAのコンセプトやデータ分析・効果測定をインドビジネスに導入・推進することをメイン業務としつつ、社内外での日本との窓口機能など、幅広い業務を担当しています。
インドの小売店。売り場内の装飾はお客様へブランドを伝える重要な役割を果たします
Q. 飲み会はカレーで〆る?
インドでは知人や同僚を招待してのホームパーティーが頻繁に開催されます。そこではまずはスナック──といってもタンドリーチキンのようなガッツリ系の料理とお酒で懇談し、2~3時間経ってからメインのカレーやビリヤニ(インド風炊き込みご飯)を食べる(しかもそこではお酒はあまり飲まない)という長丁場が基本です。この流れを知らずに冒頭からスナックでお腹を満たしてしまうと、「宴もたけなわ」かなというタイミングで出てくるカレーに面食らうことになります。もしインド流会食の機会がある際はペース配分にご注意を。
SGSインディアのバンガロールエリア担当チーム、お取引先とスコール!(左から3人目が林さん)
IT先進国としてのインド
インドといえば、忘れてはならないのがIT先進国としての一面です。PayPayに技術提供したPaytmなど、スマートフォン上での決済アプリが広く普及しており、屋台でも2次元コードを読み取って支払いができるほど。同僚には現金やカードはもちろん財布すら持ち歩かないという人もいます。また、国民識別番号制度(Aadhaar)が広く普及しており、身分証明やさまざまな公的サービスを一括して管理できます。これは特に農村部での携帯電話利用率や銀行口座開設率の向上に大きく貢献しています。
ローカルな屋台でも2次元コード決済が可能
一緒に働く仲間から
Neeraj Kumarさん│SGSインディア Managing Director
私たちは、Oaksmith、Jim Beam、Teacher’sなどの注力ブランドにおいて、現場での深い洞察を基に、強固なブランド戦略を立て、確実に実行していくことで、力強く持続的な成長を実現していきます。チーム一丸となってお客様に喜びをもたらし、環境や地域社会に貢献しながら、「人間の生命の輝き」を目指していきます。
三野 隆之さん│Sインディア 社長
私たちSインディアは、既存の酒類事業に加え、飲料、健康食品のインドにおける事業基盤を確立し、成長を加速させることを目的に設立されました。グループにとっての重点市場の1つであるインドにおける新しく活気溢れる組織として、食品酒類総合企業であるサントリーグループの存在感を高めることができるよう、力を合わせて取り組んでいきます。
左から、Neerajさん、三野さん
※内容・社員の所属は取材当時のものです。