Owen David
オウエン・デビッド

サントリーホールディングス株式会社
BPR推進部

Owen David
Owen David

アイルランドでITパフォーマンスマネジメントを学んだ後、来日。アイルランド政府商務庁でのインターン経験を機縁に、サントリーに入社。入社後、情報システム部のグローバルチームに配属され、グループ会社の情報システム環境の分析やグループシナジーのためのITサービスの設計・構築・導入などに携わる。最初の2年間で多様な開発技術やプロジェクト管理技術を取得。その後、英製薬大手グラクソスミスクライン(GSK)から買収した飲料事業とのシステム統合プロジェクトを担当。海外グループ会社のITガバナンスと標準化に携わっている。

たった3ヶ月での
システム統合に向けたチャレンジ。

私たちのチームの役割は、HD(ホールディングス)が持つグローバルな経営資源であるITシステムをどのように標準化し、有効活用していくかにあります。一つはガバナンスと標準化によるコスト削減と共通インフラの整備。そしてもう一つがグローバルコミュニケーションを図るためのIT環境の整備とツールの開発。ITという観点からサントリーのグローバル経営体制をいかに整備していくかが、私たちの大きなミッションです。
現在、私たちのチームは7人で構成されていますが、外国人は私を含め、3人います。国籍もアイルランド、スペイン、中国とさまざまです。
今回、私が参画した「システム統合プロジェクト」も、グローバルなITインフラ整備の一環でした。

そのなかで私はPMO(プロジェクト・マネジメントオフィス)担当者として、エナジードリンク「ルコゼード」を展開するLRS(Lucozade Ribena Suntory)社のシステム統合に関わりました。GSKではERP*によって人事や経理、工場、営業、マーケット部門などが総合的に管理されていましたので、その切り離された部分を私たちのシステムとどう統合していくか。与えられた開発期間はわずか3ヶ月、とてもチャレンジングな仕事となりました。

* ERP:基幹業務を部門ごとではなく統合的に管理するためのソフトウェアパッケージ。

わずかの遅れも許されないなかでの戦いが続く。

通常、ERPの開発には1年近くを要します。そこで私たちはヨーロッパにあるOSG(オランジーナ・シュウェップスグループ)のシステム基盤にLRSのアプリケーションを乗せていくという方法を取りました。
統合に遅れが生じれば、生産がストップし、多額の損出を被ることになります。いかにスムーズにシステムを移行させるか。大きなチャレンジがスタート。100以上のアプリケーションがありましたが、私はそのなかで営業、マーケティング、R&D、購買部門のシステム移行をサポート。電話会議を始めとして、イギリス、フランスのスタッフとの連日連夜の打ち合わせが繰り返されました。

統合を進める上で相手側に確認する情報が次々出てくる中で、苦しい業務を強いられました。実際の設計・構築・テストはヨーロッパ勢が行いましたが、いわゆる要件定義は私たちの役割。私たちのチームもそれぞれの役割分担を決めながら、時に厳しく、時に鼓舞し合いつつ、無事に期日どおりの移行を完了させ、カットオーバーとなりました。
今回のプロジェクトで最も大きな壁となったのが、買収に伴うIT資産の承継問題。私はIT資産の契約管理も担当していましたので、IT資産のデューデリジェンスや契約交渉にも関わりました。その過程で発覚したのが、必要なアプリケーションが譲渡の対象リストから漏れていることでした。これらのアプリケーションの必要性はどのくらい高いものなのか、後で追加するとしたらプロジェクト全体にどんな影響を及ぼすのか。相手側との厳しい交渉が行われました。納期はどんどん近づいている、どう判断していくか。最終的には経営陣の決断を仰ぐことで、決着することになりました。グローバルでの交渉の厳しさと重要さを学びました。

バーチャルオフィスの設置で、
グローバルコミュニケーションを目指す。

サントリーグループがグローバル化を進めるなかで、ITの果たす役割は非常に大きいです。共通インフラ環境の整備に不備があれば、効率性においても、スピードにおいても、パフォーマンス性においても、大きな影響を与えてしまいます。また、サントリーの「YATTE MINAHARE」スピリッツを全世界で共有していくためにも、グローバルコミュニケーションツールとしてのIT環境は不可欠になります。近い将来、全世界のスタッフが場所や時間を越えて情報交換や意見をぶつけあえるバーチャルオフィスを作りたいですね。

MEMBER’S VOICEチームメンバーの声
ITマネジメントのプロを目指して!

Samiko Takahashi高橋 沙珠子

サントリーホールディングス株式会社
BPR推進部

ビームサントリー(BS)のシステム統合に関わる月次報告や、コミュニケーションツールなどの開発に携わっています。今、メインで担当しているプロジェクトは、ビームサントリーの社員の方が通常閲覧しているイントラネットを日本にいるサントリー社員も閲覧できるような仕組みづくり。アカウント作成を自動化しながら、問題が生じれば一つひとつ解決していくという作業を行っています。まだ入社1年目ですので、小さなプロジェクトではあるのですが、全力投球しているところです。大学でシステム情報の勉強をしていたわけではないのですが、海外滞在の経験もありましたので、グローバルに働く機会がどんどん増えそうだと思い、サントリーに入社しました。こんなにすぐにその機会が訪れるとは思っていませんでしたが、現在の職場にはたくさんの外国籍の方がいますので、英語が飛び交っています。オウエンさんからは私のコーチャーとして、さまざまな技術指導やアドバイスを受けています。オウエンさんは日本語も流暢で、論理的かつ緻密で、教わりたいことばかりです。私もいずれはオウエンさんのようにグローバルプレーヤーとしてIT面からサントリーを支えていきたいですね。

※内容・社員の所属は取材当時のものです。