Uncle Torys.私は、アンクル・トリス。

1958年の誕生以来サントリーの挑戦を見続けて、もう50年以上になる。サントリーのことなら現役社員の誰よりも詳しいんだナ。

今日のサントリーが世界へ挑む姿を、私がケーススタディ方式で解説するゾ。その戦略のどこがサントリー「らしい」のか、各章の終わりでポイントを示しているので、理解の手がかりにしてほしいんだナ。また、実際に戦略の策定・運営に携わる社員からのポイント解説、それぞれの取り組みに込めた思いなども必見だゾ。世界の飲料マーケットの動向や、グローバル展開の戦略フォーマットもいくつか紹介するので、さまざまな企業研究に役立ててほしいんだナ。

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アンクル・トリス

アンクル・トリスとは?

1950年代、日本が戦後の経済復興で活況づく中、サラリーマンの一日の疲れを癒すオアシスとしてトリスバー・サントリーバーといった大衆バーが雨後のタケノコのように日本全国に出現しました。バーの止まり木で一杯のウイスキーを楽しむ人々の心情を、等身大で語る存在として産まれたのが「アンクル・トリス」であり、当時寿屋に在籍していた柳原良平氏の筆によって誕生しました。若い頃からお酒と言えばウイスキー、「とりあえずハイボール」が口癖。小心者だが時々思いきったこともする。
どこか憎めない多くの人から愛されるキャラクターとして、1958年の登場以来トリスブランドの象徴としてTVCMや広告でサラリーマンの気分を代弁してきました。現在は、バーテンダー姿に装いを代えるものの、親しみやすいキャラクターはそのままに、吉高由里子さんと共に、トリスハイボールの魅力を伝える存在としてTVCM・広告に登場しています。

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狙うは世界トップ!
サントリーの「戦略ゴール」

「洋酒事業はわれわれのビジネスの根幹。ここで世界のプレーヤーになれることは大きいこと」。2014年、佐治信忠会長(当時社長)は「ジムビーム」などで知られる米蒸溜酒大手ビーム社の大型買収にあたり、グローバルプレーヤーとして戦っていく決意を表明した。佐治会長の発言は、現在の飲料・酒類業界を席巻する「世界の巨人たち」を意識したものだ。清涼飲料の世界ではアメリカのザ・コカ・コーラ・カンパニーやペプシコ、酒類では「バドワイザー」で知られるベルギーのアンハイザー・ブッシュ・インベブなど、世界には錚々たるメンバーが顔をそろえている。これらの「世界の巨人たち」との戦いがすでに始まっているんだナ。

飲料業界のグローバルプレーヤー 飲料業界のグローバルプレーヤー
POINT!!

大胆なM&Aでグローバルプレイヤーに!

目指すはグローバルトップ!

2018年のサントリーの連結売上高(予想)は約2.2兆円。グローバルトップへの道は険しいが、サントリーは世界の飲料メーカーでは珍しく、清涼飲料・蒸溜酒・ビールなど多岐にわたる商品を取り揃えるという特徴をもっているんだナ。事業カテゴリー別の売上は、清涼飲料を含む食品が約6割、ウィスキーやビール、ワインなどを含む酒類が約3割、残りの約1割がその他事業だ。少品種に特化して売上を伸ばしてきた「世界の巨人たち」に対して、サントリーがその独自性を活かして挑戦していく姿から、目が離せないゾ。

※ 2017年より会計基準が国際会計基準(IFRS)へ変更しております。

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世界で戦うインフラは整った!
サントリーの「経営体制」

グローバル市場で「世界の巨人たち」と競争を繰り広げることを前提に、サントリーは2009年のホールディングス設立からわずか6年で世界と戦える組織作りをやってのけた。商品カテゴリーや地域ごとに最適な手法を判断し、子会社設立・上場、大規模M&A、合弁会社設立などさまざまな手法を巧みに組み合わせて組織の整備を進めてきた。グローバル企業となり「世界で戦う」という目的に則した明確かつ躊躇のない歩みに、サントリーらしさが表れているといえるんだナ。

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主な経営体制の変遷 主な経営体制の変遷

グループ一丸となってグローバル・トップを目指すために、ホールディングスと事業会社との間で役割分担と協業が行われている。ホールディングスがグループ戦略全体を俯瞰するグローバル本社の役割を担い、食品・スピリッツ・ビール・ワイン・健康食品を軸に複数の事業会社を束ねるスタイルを取っているゾ。
各カテゴリーの事業計画や達成責任は担当する事業会社が担い、それぞれの自立的な判断のもとで、スピーディーかつ臨機応変に最適な戦略を進める。

そしてホールディングスはグローバルな経営資源を最大限有効に活用するため、各事業間の戦略の調整や追加的な共通インフラの整備を行う。経営資源の最適な配分によって、ホールディングスは各事業会社のグローバルな挑戦を支え、サントリーの世界戦略を推進しているんだナ。

POINT!!

走り出したら一気呵成!

「グローバル企業へ」

怒涛のシフトチェンジ
POINT!!

カテゴリー別の事業会社を設置

経営の意思決定のスピード化と
グループ全体の一体感を醸成

グループの事業(2018年3月現在) グループの事業(2018年3月現在)
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