奥原 敢大
Kandai Okuhara
サントリービジネスシステム株式会社グループ経理部 食品国内グループ
私は現在、天然水などの清涼飲料を製造しているサントリープロダクツ株式会社で、単体決算を担当しています。月次決算では、PL(損益計算書)やBS(貸借対照表)の分析を行い、その結果を部内会議や監査法人に報告しています。データをただ確認するだけではなく、部署へのヒアリングやさまざまなミーティングを通じて情報を収集し、より正確で深い分析ができるよう努めています。 また月次決算だけでなく、四半期決算・予算作成・税務業務・部署からの問い合わせ対応など、幅広い業務にも携わっています。現在はさらに、部署からの問い合わせ対応の負担を軽減するため、自動化アプリの開発にも取り組んでいます。 経理業務1年目は伝票処理のような基礎的な業務が中心になると思っていましたが、想像以上に幅広い業務を経験しており、この数ヵ月で大きな成長を実感しています。
授業、アルバイト、サークル活動と、よくある大学生活を送りながらも、勉強には特に力を入れて取り組みました。経済学部の授業で会計学に興味を持ち、簿記の資格取得を目指して勉強を始めたのですが、3年生の4月に簿記2級を取得することができました。 2級取得後すぐに、1級の勉強を始めました。私の場合「1級の価値の高さ」が簿記の勉強を続ける大きな原動力でしたね。就活がスタートするまでに1級に合格することはできませんでしたが、面接では「現在勉強中です」と正直に伝えていました。内定後も諦めずに挑戦を続け、4年生の11月に簿記1級を取得することができました。 独学での勉強は決して簡単ではありませんでしたが、興味のある分野だったからこそ最後まで努力を続けることができました。この経験は、自分のやる気次第で目標を達成できるという自信につながっています。
会計学への興味から、有価証券報告書を研究するゼミに参加しました。その中で「実際に数字を作成する過程に携わりたい」という思いが強まり、経理職に絞った就職活動を始めました。その過程で偶然、私の研究対象がサントリー食品インターナショナルだったことが、サントリーとの出会いでした。 その後、他のメーカーの経理職の説明会やインターンにも積極的に参加し、経理職という専門的な部門の中で、できるだけ幅広い企業を比較することを意識しました。さまざまなメーカーの経理職の本選考を受ける中で、最終的に自分を最も評価していただいたと感じたサントリーへ、入社を決めました。
現在は、経理の専門性をさらに高めることを目指しています。大きな組織で経理の業務に携わっているので、今後は別グループ会社の決算を担当する経験や、連結決算、原価計算などに挑戦し、より幅広い経理のキャリアを積んでいきたいと考えています。 これらの経験を通じて、経理業務のプロフェッショナルとして成長し、会社全体の財務基盤を支える存在になりたいです。また、業務効率化やデジタルツールの活用にも取り組み、経理部門全体の価値向上にも貢献していきたいと思っています。
就職活動では、自分自身と何度も向き合うことになり、大きなストレスを感じることもあると思います。何が正しいのか分からなくなったり、不安に思ったりする瞬間もあると思いますが、一つだけ大切にしてほしいのは、「等身大の自分を表現すること」です。自然体のあなたを評価してくれる企業は必ずあります。私は、それがサントリーでした。 どんな結果になろうとも、就職活動は真剣に取り組めば取り組むほど成長できる貴重な期間です。皆さんにとって、この経験がプラスになることを心から願っています。頑張ってください!