明間 莉乃
Rino Akema
サントリー食品インターナショナル株式会社商品開発部 栄養機能グループ
私は商品開発部で、C.C.レモンやデカビタCなどの炭酸飲料の中味開発を担当しています。具体的には、マーケティング部門やデザイン部門のメンバーと協力し、お客様がどのような気持ちやシーンでその飲料を楽しむのかを議論しながら商品コンセプトを決定し、そのコンセプトに合った味わいを創り上げることが私の仕事です。 既に味が定まっているお馴染みの商品でも、時代とともに変化するお客様の嗜好に合わせて設計を微調整したり、季節限定の展開品の中味開発を行っています。どうすればもっと美味しくなり、お客様に喜んでいただける味わいになるかを徹底的に考え、試行錯誤することが中味開発の醍醐味です。
学生時代、何かにものすごく打ち込んだり、さまざまな挑戦をしたりといった「ガクチカ」でアピールできる経験は、正直あまりありませんでした(笑)。放課後はアルバイトやカラオケに行ったり、休日は旅行に出かけたりと、典型的な大学生らしい日々を過ごしていたと思います。 大学院では植物の研究をしていましたが、「定時退室」をモットーに、大急ぎで実験をこなし、コアタイムが終了するとすぐに帰宅する生活を送っていました。効率よく仕事を片付けることを意識しながら、自由な時間を楽しむスタイルで過ごしていました。 サントリーでは、何か一つのことに熱い情熱を注いでいる人や、珍しい経歴を持つ人がたくさんいます。そのため学生の時以上に、毎日新たな刺激をもらっています。
昔から食べることが大好きだったため、食品メーカーへの就職を志望していました。企業を選ぶ際には、事業内容だけでなく、会社の雰囲気を重視していました。その中で、サントリーを選んだ決め手は、自由闊達な社風が自分に合っていると感じたことです。 例えばエントリーシート(ES)の設問内容を比較してみると、多くの会社では「ガクチカ」や「長所・短所」「研究概要」など、定型的で使い回しができるものが主流でしたが、サントリーではA4用紙1枚を使い、フォーマットを自由に記述する設問がありました。この設問から、サントリーでは枠にとらわれない柔軟な発想を求めていると感じ、頭を悩ませながらも楽しくES作成に取り組みました。 このような自由度の高い選考プロセスを経験して、サントリーでは個性を発揮できるのではと考え、入社を決めました。
現部署での仕事は、入社前からやりたかったことであり、実際に働いてみて大きなやりがいを感じています。今後も中味開発の仕事を続けていきたいと考えています。 自分が担当した商品を、1人でも多くの方に手に取っていただき、飲むことで疲れを吹き飛ばしたり、前向きな気持ちになってもらえるよう努めたいと思っています。そのために、商品の味わいやコンセプトをさらに磨き、お客様にとってより魅力的な商品を届けられるよう、これからも試行錯誤を続けていきます。
私はサントリーの一次面接を受けた際、事前に準備していた回答をすっかり忘れてしまい、他の企業なら落ちてしまうかもしれないくらい本音で答えてしまいました。それでも、面接官は私の言葉に興味を持ち、どんどん話を盛り上げてくれました。この経験を通じて、「無理に自分を良く見せる必要はないのかもしれない」と感じました。 就職活動では、自分と周りを比べて焦ることもありますが、「私はこういう人間です」と開き直るくらいの気持ちで、自分らしさを大切にしてほしいと思います。ありのままの自分を受け入れてくれる企業は必ず見つかります。 辛いときや行き詰まったときは、身近な人を頼りながら、無理をしすぎずに頑張ってください!就職活動は自分自身を見つめ直す貴重な機会でもあります。皆さんが笑顔で進めることを心から願っています。