高田 恭子

Kyoko Takata 高田 恭子

農学研究科 応用生命科学専攻 修了
サントリーグローバルイノベーションセンター株式会社 研究部

joined in 2018

INTERVIEWインタビュー

  • 現在の仕事内容は?

    研究部というところで、お客様の健康につながる研究に取り組んでいます。近年の高齢化や健康志向の高まりに伴い、普段の食事や生活から健康を維持できるような商品が求められています。研究部では、そのような健康に関連した新商品ができるまでの最も上流工程を担当しています。具体的には、特茶やセサミンなどの商品に含まれるような、健康増進効果のある成分や食品素材の探索・評価などを行っています。商品化にたどり着くには、成分の有効性だけでなく、物質特性・安全性や香味、コストなど多くの条件をクリアする必要があるため、様々な専門分野のスペシャリストと協力しながら研究を進めていきます。
    研究所では新たな研究アイデアを提案する場が多いことや、部署を超えてすぐに周囲に相談しやすい雰囲気の中で研究できるところがサントリーらしいな、と感じます。いつか自分たちが見出した成分が商品になり、お客様の手に届く日を目指して毎日研究に取り組んでいます!

  • 学生時代には何をやっていましたか?

    ジャズオーケストラでテナーサックスを吹いていました。ジャズは「協調と個性の音楽」と言われ、1人1人が自由に演奏しながらも、全員で一つの曲を作り上げていきます。日々の練習では表現の仕方や奏法について、メンバーとコミュニケーションをとりながら演奏を作っていきました。良い演奏ができて、初対面のお客様から「感動したよ!」と声をかけて頂けたときの喜びはとても大きいです。自分の演奏が目の前の人を笑顔にできることが非常に嬉しいと感じ、「将来は人を笑顔にできる仕事をしよう」と漠然と考えるきっかけになったと思います。
    大学院では、ベージュ脂肪細胞という脂肪を燃焼する細胞の分化メカニズムの研究を行っていました。特殊な培養条件で実験をする必要があり、最初の1年は実験が全くうまくいきませんでした。それでも諦めず、外部の先生に相談に行ったり、技術を学んだりして根気強くテーマを続けました。卒業までの1年でようやくデータが出始め、そこから修論提出ぎりぎりまで実験をして新たな分化メカニズムの一端を明らかにすることができました。信念をもって取り組んだことが実る達成感を得られました。

  • どんな就職活動をしていましたか?

    私がサントリーに決めた理由は、サントリーでの就職活動がおもしろかったからです! 私は、人々の生活に欠かせないものを作りたいと考え、食品メーカーや消費財メーカーを中心に受けていました。就職活動が進むにつれて、同じ業界でも企業によって社員の方々の雰囲気や印象が様々だと感じ、「やりたい仕事」という軸に加えて「自分の個性に合うか」という軸でも進路を考えるようになりました。サントリーの選考では自分らしさを全面に出せるESに始まり、個性豊かで気さくな先輩社員の方々との座談会や研究所見学、緊張はしますが自分を伝えられるような温かい雰囲気の面接…と、他にはないおもしろさがあると感じました。選考が進むにつれてサントリーの魅力を体感し、ここに混ざって働きたい!と強く思いサントリーに決めました。

  • 学生の皆さんへメッセージ

    就職活動は進路を決める機会であるだけでなく、自分と深く向き合う機会だと思います。理系の皆さんのなかには、研究との両立もあり、充分に準備期間がとれずに就職活動を始める人もいると思います。私も慌ただしい説明会・面接の予定や、膨大な就職活動情報の中でつい気持ちが焦ってしまい、「将来どんな仕事がしたいのか」「どんな職場で働きたいか」を自分の中で見失いそうになりました。悩んだ時や焦ったときは、周りの人に相談する、気分転換するなどして、ゆっくり落ち着いて自分の将来について改めて考えてみてください。妥協せず悩んで決めた就職活動は、後悔のない、自分の自信にも繋がるものになると思います。頑張ってください!